受験勉強や入学準備などで電子辞書をおすすめされた経験はありませんか。
ひと昔前までは「調べる」ことが専門だった電子辞書ですが、現在では、英語の発音を身につけたり、漢字の練習をしたりするなど学習するコンテンツがたくさんあり、多くの小中学生が活用しています。
中でもカシオの「エクスワード」シリーズは、14年連続で販売台数No.1の実績(2004年~2017年「電子手帳・辞書」メーカー別数量シェア。全国有力家電量販店での販売実績を集計するGfK Japan調べ。)を誇っています。
電子辞書にはどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は、お子さまに合った機種と気になる活用方法についてご紹介します。
「電子辞書は入学前に購入」が多数!
電子辞書を購入するタイミングはいつがよいのでしょうか。
実際には72%の生徒が小4から中1の間に使用を始めているというデータがあります。
中学生の学習で活用することを考え、小学生高学年から使っているという生徒もいれば、中学校の入学祝いでもらったという生徒も多いようです。
電子辞書が中学生にとって有効な理由は、その機能の多さにあります。
古くから使われている電子辞書ですが、現代では「調べる」だけでなくさまざまな機能があることをご存知でしょうか。
5教科を学ぶことができる参考書、問題集や、予習復習コンテンツ、英検®︎対策などコンテンツが豊富に入っています。知りたいことが電子辞書に詰まっているので、効率的に学習をすることもできます。「分からない」がすぐに「分かる」に変われば、モチベーションアップも期待できます。
電子辞書で学習して基礎学力を鍛えれば、中学生の学習スタートのつまずきを防ぐことができるのです。電子辞書1台あれば、辞書だけでなく参考書や問題集をインターネットにつなぐことなくオフラインで使うことができます。
ウイルス感染などの心配もなく、安心して使うことができるのも電子辞書の魅力です。
塾講師も納得する電子辞書の魅力
木戸 孝士先生
塾・進学塾enaを運営する「株式会社学究社」の理事・中学部代表でありながら、現場で授業も受け持っています。常に生徒の人間性を見つめながら、受験指導・学習指導を行っていくプロフェッショナル
2020年の教育改革を控え、気になるのが英語です。4技能の習得はますます重要になりますが、英語学習についてどう考えていらっしゃいますか。
4技能の習得も大事ですが、そのベースになるのは単語量であり、ボキャブラリーだと思います。そのためにまずは、最低でも中1で学ぶ英単語200~300個を頭に入れることが大前提となります。その単語がデータベースになればほかの単語を学ぶときにも必ず役に立つと思います。
電子辞書でその英単語の基礎を固めることができそうですか。
できると思います。この電子辞書に掲載されている「中学英単語ターゲット1800」は特に有効です。
受験生に人気の単語本ですね。オリジナルコンテンツの「テスト問題」があるのも便利ですね。
繰り返し何度もできますし、インターネット接続しなくてもいいですからウイルス感染の心配もない。セキュリティ面も安心ですね。バッテリーもスマートフォンやタブレットより長持ちするので気にせずどんどん使えると思います。
「エクスワード」は辞書だけではなく、楽しく英会話に親しめる英会話アニメの「リトルチャロ」や、リズムに合わせて英単語や熟語を覚える「キクタン」シリーズ、NHKラジオ英語シリーズなどで毎日英語のネイティブ発音に触れることができるので、自然と発音やリスニングが得意になりそうですね。
スピーキングや、リスニングのテストはできますか?
はい、できます。スピーキングは、単語や会話の発音を読み取って、点数をつけてくれる機能もあります。
早ければ2019年度の都立高入試に、スピーキングが導入される可能性があります。そこまで難解なスピーキングではないと予想していますが、会話レベルでの文法チェック等が重視されるのではないかと予想をしています。その対策として、とてもいい機能ですね。
英語をはじめ5教科の参考書が電子辞書に入っているのも魅力ですね。国語に関してはいかがですか。
英語の基礎が単語であるなら、国語は漢字ですね。私が授業で中1のクラス全員にひたすら漢字を指導したことがあったのですが、そのクラスの国語の偏差値が上がったんです。漢字が国語の基礎であることを改めて実感させられた経験でした。
なるほど。「エクスワード」には、漢字検定のコンテンツも入っています。
そうですね。漢字の基礎力アップにとてもよいと思います。
基礎力を固めたうえで難関校を目指したいという人にも電子辞書は対応可能でしょうか。
十分だと思います。国立・開成まで網羅できるのではないでしょうか。
基礎力を付けたい人も難関校を目指す人にも電子辞書は活用できるわけですね。分厚い紙の教材を持ち運ぶよりも、電子辞書の方が軽いし、勉強もはかどりそうです。知りたいことが電子辞書ですぐに調べられるのも魅力です。学習意欲を向上させたい中学生にぴったりですね。
はい。中1から始めてもいいと思いますし、入学前に手に入れて、いろいろと触りながら使い方をマスターして、新学年に進むのもよいのではないかと思います。
先生、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
編集者から見たポイント
インターエデュ取材班があらゆる学校取材で「基礎が大事」とよく耳にしますが、基礎力を付けるためには自主学習が必要不可欠であることはいうまでもありません。集中して学習するためには電子辞書がぴったり。手軽にすぐに調べられるうえに、勉強にも役に立つ。勉強のモチベーションがアップすれば、学力アップにも期待できるのではないでしょうか。毎日の学習に電子辞書をプラスして基礎力の強化、学力の向上を実現しましょう。