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梅雨の合間にもかかわらず快晴に恵まれた6月の週末、神奈川エリアの人気校として知られる日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校(以下、日大藤沢)では文化祭「日藤祭」が開催されました。文化祭実行委員として活躍する生徒会の皆さんと一緒に、当日の様子をレポート形式でご紹介します。
昨年度は動画配信に限定して一般公開をしなかった日藤祭ですが、2022年度は飲食の出店を無くすなどの対策を取り、ついに保護者も来校できる形を実現させました。全校生徒の思いを一身に受け止めながらビッグイベントを成功に導いた生徒会の皆さんから、舞台裏の工夫や新たな取り組みについてお話しいただきました。
生徒会が中心になって準備を進めてきたそうですね。
野町くん
今年の日藤祭は、土曜を中学生と高1生、日曜を高2生と高3生に分け、飲食店を出さずに衛生管理を徹底する条件で、保護者の来場も可能になりました。全校を挙げての準備期間は1週間ありましたが、キャンパス内の装飾や受付用テントの設置といった生徒会が関わる準備の多くは開催前日に行います。当日になったら実際どのように行動すべきかといった進行手順を細かくシミュレーションしながら検討を重ねてきました。今年ならではの要素として、見るだけでなく校内を巡る楽しさを体験してもらう企画として、「インスタ映え」(SNS上で見栄えがするとされる画像)の撮影スポットをたくさん用意しました。
今井さん
全クラスで取り組んだ催事として、ドーム型の「ステンドグラス」作りにチャレンジしたところ、想像以上に細かな作業が多くて苦労したことが思い出になりました。画用紙を切り抜いて型を作りながらカラーセロハンを貼っていくのですが、ステンドグラスに強い愛着が湧いてくるほど長い時間をかけて完成させたんですよ。
矢口さん
毎年10月に実施する体育祭では、赤・青・黄の各カラーに分かれた学年縦割りのチームを組んでいます。今年初めての試みとして、日藤祭でも同じようにチームカラーを取り入れたTシャツを着用しました。全学年の在校生が同日に集うことはできませんが、みんなが心を一つにして楽しんでほしいという願いが込められています。
各部活動やクラス催事の代表者との調整も大変だったのではないですか。
今井さん
文化祭クラス委員との会合では細かな点についても質問が多く、私自身が理解していないと受け答えもできないので、事前の情報収集にとても苦労しました。さまざまな意見をまとめ、共通のルールに従って動いてもらうことの難しさも実感しましたね。
矢口さん
来場者がおらず生徒だけで実施した昨年とは異なるため、情報伝達に遅れがあって関係者のみんなに心配をかけたことは大きな反省点でした。また、直前まで内容を秘密にしていた開会式の「プロジェクションマッピング」や「うたのおねえさん」の出演といった特別企画があったので、ネタバレしないようにするのも大変でしたよ。
野町くん
キャンパス内の至る所で、キュートな着ぐるみを着用した先生方に公演時間や会場までの案内をしていただいています。今回の日藤祭から始まった企画ですが、快晴の下で大変ながらもみんなに好評で、先生方のご協力に感謝しています。
本日は2日目の取材にうかがいましたが、日藤祭初日の様子はいかがでしたか。
野町くん
お菓子メーカーにお願いして「日藤まんじゅう」を製造し、1日限定400個を販売したのですが、初日・二日目ともに早い時間帯には完売するほどの人気でした。売れ残りがあったらいけないと考え、先生方と相談して販売数を決めたのですが、うれしい誤算になりました! また、昨年の開会式は参加人数を制限していましたが、今年はかなりの盛り上がりで感動しました。準備期間が短くて大変な思いをしてきたことが全部報われた気がします。
皆さんが所属しているクラブ活動の催事内容を教えてください。
今井さん
茶道部ではお茶の体験会を実施しました。浴衣を着たメンバーが作法を教えるというもので、道具の運搬や会場の設置などを手伝っていました。
矢口さん
華道部のメンバーとして、生け込んだ作品を展示しました。このクラブ活動を通して、今まで知らなかった日本文化の魅力や、「静と動」を意識することの楽しさにも触れることができました。
野町くん
僕が部長を務めている鉄道研究部では、毎年恒例のジオラマを制作して展示しました。メンバー全員が記事を書いて冊子にまとめた部誌は、この一年間の思い出が詰まった作品です。
女子の視点で日大藤沢の魅力を教えてください。
今井さん
日大生物資源科学部の緑豊かなキャンパスに隣接しているので開放感にあふれており、冷暖房が完備された教室が多く、四季を通して快適に過ごせるのが大きなポイントです。
矢口さん
制服のバリエーションがとても魅力的です。女子でもスラックスを履いたりポロシャツを着て過ごすこともできます。特に人気があるのは冬服のデザインで、大きなリボンはみんなのお気に入りです。小学校が隣接しているので、楽しそうに登校する子どもたちと一緒に駅から歩くのも良いものですよ。
高3生にとっては最後の日藤祭になりますね。
野町くん
日大藤沢は中高一貫校なので幅広い学年間の交流があり、人間関係から多くのことを学ばせてもらうだけでなく、後輩に対しての良い見本として振る舞う必要もあります。そうした体験をする学校行事の数々が、精神的な成長を後押ししてくれたと思っています。
もちろん進学面でも、6年間を通して自分のペースで勉強できるので、日大を含めた受験校の選択肢が広がります。勉強とクラブ活動を両立しながら一生付き合える人間関係を築けたことが、僕にとって大切な財産になりました。
中学校
- 第3回 中学校見学ツアー
- 2022年08月19日(金) 14:00~16:40
- 第4回 中学校見学ツアー
- 2022年08月20日(土) 14:00~16:40
- 第2回 オープンスクール
- 2022年08月20日(土) 10:00~13:00
高等学校
- 第3回 高校見学ツアー
- 2022年08月19日(金) 14:00~16:40
- 第4回 高校見学ツアー
- 2022年08月20日(土) 14:00~16:40