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エリート男子はこうして育つ 有名進学校 暁星の生徒たち エリート男子はこうして育つ 有名進学校 暁星の生徒たち

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都内でも屈指の進学校として知られる暁星中学・高等学校(以下、暁星)は、日本全国でも数少ないカトリック男子校という一面を持ち合わせています。そうした環境で育った生徒たちの多くが医学部や難関大学へ進学しています。筑波大学医学群・早稲田大学先進理工学部にそれぞれ合格した高3生(2022年3月時点)から、実際に過ごしてきた学校生活についてお話をうかがいました。

才能が開花した中学時代

入学当初から比べて自らの成長を実感している要素を教えてください。

Sくん

いろんな個性を持った仲間たちが集まる男子校に通ったおかげで、自分らしさを見失うことなく精神的に成長できたと感じています。入学してすぐに気づいたのは、生徒のみんなが一致団結して学校生活をより楽しく充実しようと意見を出し合っていた点です。お互いに切磋琢磨できる同級生や手本となる上級生の姿から大いに刺激を受けたからこそ、アクティブな今の自分があると思っています。

Iくん

僕の場合は中2の時点で帰国生としてフランス語圏の国から編入してきました。不安がなかったと言えば嘘になってしまいますが、大らかな雰囲気で過ごせる男子校の環境や生徒の視点に立って導いてくださった先生たちのおかげで、自信を持って毎日を過ごせました。その結果、国公立大学の医学部進学という大きな目標を実現することができたと思います。

進学校ならではの授業を受ける覚悟を持って入学したと思いますが、実際に苦労した教科はありますか。

Iくんとノート
Sくん

中学で初めて学んだ英語の文法や単語、数学の方程式を理解するのにかなり苦労しました。基礎から丁寧に教えてもらいながら、何度も繰り返すことで苦手意識を克服してきた日々を、昨日のことのように覚えています。

Iくん

語学には自信があったのですが、数学の授業レベルが高く、進度も速かったので大変でした。このままではいけないと感じたので、授業中に内容をしっかりと理解して、テスト前までには細かいところを復習するというサイクルが身につきました。

進学目標を実現するまでの道のり

進学先を決定した時期や理由を教えてください。

Sくん

中高の6年間を通して物理に強い関心があり、大学で深く学びたかったので先進理工学部を志望しました。論理的な思考力が身につくだけでなく、将来の就職に活かせるので、僕にとってはベストな選択肢だと思っています。

Iくん

高2で受けた宗教の授業で、終末期がん患者の緩和ケアに取り組む医師の講話を聞き、心に響くものがありました。社会に対してポジティブな働きかけができないものかと考えつつ、医学部進学を目指す仲間の姿からも刺激を受けていたことで、高い目標に挑む覚悟ができました。

Sくん

授業だけでなく周囲の人間関係からも良い影響があったのですね。

Iくん

医学部を目指すならば、勉強量や過去問対策だけでなく、こなしておくべき問題集や予備校の評判など、なかなか得られない情報が大事になってきます。そうした点からも、医学部進学を目標にする仲間が多い暁星に通っていたから合格できたと思います。

Sくん

仲の良い友だちでも定期テストの成績では負けたくないという気持ちで競い合ってきました。英語の成績だけでは差がつかないから物理や化学でも勝負しようといったやりとりが目標校の合格につながりました。また、以前は苦手だった数学で先生が私に合ったアドバイスをしてくださったことが大きな力になりました。

大切な友との絆が深まる学校生活

音楽部の皆さん

部活動や年間行事での思い出となっているエピソードを教えてください。

Sくん

ビッグバンド編成でジャズを演奏する音楽部ではピアノを担当してきました。エトワール祭(文化祭)だけでなく校外のジャズフェスティバルに出場し、多くの観客を前に演奏してきたことが心の糧になっています。在校生による縦のつながりはもちろんですが、卒業していった先輩たちが大学でも音楽活動を続けている姿を見て、僕も同じようになれたらと憧れを持つようになりました。一人きりでは成り立たない部活動ですから、みんなが協力し合う大切さを学ばせてもらいました。

Iくん

趣味と言えるものが少なかった僕も、Sくんから影響を受けてピアノを演奏するようになったんですよ。共通の趣味ができたことで一気に会話の機会が増えただけでなく、音楽などのポップカルチャーに視野を広げるきっかけになりました。「持つべきは友」という言葉どおりですね。暁星はサッカーの強豪校として知られていますが、競技かるたに打ち込む仲間もいれば、能楽やロボットコンテストなど校外活動に情熱を注ぐ仲間もいます。それぞれの個性があふれる暁星生たちと一緒になって盛り上がったエトワール祭、サッカー大会、研修旅行など、数えきれないほどの思い出を作ることができました。

在校生の視点から見た暁星の魅力はどんな点にありますか。

Sくん

暁星はカトリック校でもあるので、講堂でミサに参加したり聖書の講話を聞いて、他者との関わりや正しい生き方について考える機会があります。自由で和気あいあいとした雰囲気の中で心身を成長させることができる学校に入学できて、悔いはありません。

Iくん

フランス語の授業が受けられる点が暁星らしさではないでしょうか。勉強のやり方次第では、海外大学に進学することも可能です。それに加えて、やりたいことを見つけられる学校であるという点も外せません。好きなことに集中することで、自分なりの個性や目標が生まれてくるのだと思います。

Sくん

受験生へのメッセージ 受験生へのメッセージ

中高6年間を過ごした先輩として、中学受験生へのメッセージをお願いします。

両親のすすめで始めた中学受験は、小6の頃こそ友だちと遊べずに寂しい思いをしたこともありましたが、勉強を頑張って暁星に入学して本当に良かったと考えています。一時はやる気を失っても、そのまま諦めるのか続けるのか、考え方一つでその後の運命が大きく変わります。受験後の新しい世界を夢見て、頑張り続けてください。

模試の結果が思い通りにならなくても、簡単に第一志望を変えてはいけません。目標を諦めるよりは、答案結果を分析することで弱みを無くし、次の機会に向けて自信に変えるようにしてみましょう。前向きな気持ちを保って努力を続けるのは大変ですが、6年後も同じ思いをすることになるのですから、後悔しないように今を乗り越えてください。きっと、納得できる結果が待っているはずですよ。

編集者から見たポイント

6年間の学校生活への満足感がうかがえるお二人の話からは、母校愛とともに、学校に対する強い信頼が感じられました。
生徒間・先生との心のつながりが一人前の男子を育てる大切な要素だと再認識したインタビュー取材となりました。中学受験を志す男子の保護者の皆さまにはぜひ一度、都心に位置する暁星の、恵まれたキャンパスまで足を運んでいただきたいと思います。

2022年イベント日程

※説明会等のイベント情報をご希望の方は、ホームページトップ「イベント申込」のバナーから「暁星中学2023年度入試広報情報」に4月初旬以降にアクセスしてください。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:暁星中学・高等学校