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inter-edu’s eye
神奈川学園中学校・高等学校(以下、神奈川学園)は、1914年創立。当初より自立した女性の育成を教育目標に掲げてきました。人気の理由でもある自由な校風は受け継がれ、今日に至っています。
今回は、卒業生2人に中高6年間の学校生活を振り返っていただきました。
いつの時代も結果を出す
21世紀教育プラン
2000年からスタートした神奈川学園21世紀教育プランとは、女性の自立を重んじる精神はそのままに、より時代を見据え、生徒たちの夢を実現するための教育プログラムです。情報教育や国内外のフィールドワーク等さまざまな取り組みが実を結び、この10年で難関大合格者を3倍に伸ばしています。
卒業生インタビュー
今回は2015年度卒業の2人と、当時担任をされていた先生にお話をうかがいました。
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- Yさん
- 慶應義塾大学文学部2年生在学中はダンス部所属。生徒会の副会長、部活動の副部長として活躍。国内フィールドワークをきっかけにジャーナリズムに興味を持ち現在の進路に。
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- Sさん
- 慶應義塾大学文学部2年生当時はバトン部で全国大会にも出場。委員会などにも積極的に参加。同じく国内フィールドワークをきっかけに国内外の歴史や情勢に興味を持つ。
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- 木村先生
- 社会科(公民)が専科2人の在学中のようすをよく知る当時の担任。生徒愛が強く、一人ひとりに思い出やエピソードがある。
書きまとめることで
思考力アップ
21世紀教育プランのもとで6年間学ばれて、印象に残る取り組みはありますか。
私は新聞スクラップノートを熱心に取り組みましたね。
このスクラップノートも単に記事を切ってノートに貼っておしまいというのではなく、その記事に注目した理由、要約、考察、感想を記述し提出させていました。今でもある取り組みです。
──Sさんはどのような記事をスクラップしていましたか。
最初は身近な事柄でしたが、国内フィールドワーク以降は基地問題や東日本大震災など、世の中で起きている大きなことに目を向けるようになりました。また、先生から新聞社によって見解が違うことを教えてもらい、偏った見方にならないことの大切さも学びました。
スクラップというわけではありませんが、実は今も週末に新聞をまとめ読みしたりすることもあります。
そんなことまで覚えていてくれて…、いまもしてくれているのは嬉しいですね。
「人と出会い、社会と出会う」
夢を見つけたフィールドワーク
2人ともフィールドワーク以降、やりたいことが見えてきたとうかがいました。
どのようなことがきっかけとなったのですか。
私はジャーナリズムに興味があるのですが、そのきっかけとなったのが国内フィールドワークで行った沖縄です。事前学習や現地での学習を通じて基地問題を直に学ぶことができました。そしてそれは、その前の年にジャーナリスト堤未果さんの講演で聴いた米兵のPTSDの問題とも重なり、いろいろな視点で見ることが大事なのだと実感しました。
私も国内フィールドワークは沖縄に行きました。最初はきれいな海で遊びたい!くらいの理由でしたが、Yさんと同じように事前学習や現地で体験したことから、報道されていることの向こうに、実は知らなければならない大事なことがあるということに気づかされ、もっといろいろ知りたいと思うようになりました。大学の専攻など、世界情勢の関心につながっています。
神奈川学園では「グローバルな力」の育成にも力を入れているそうですね。
海外研修ではどのような発見がありましたか。
オーストラリアに1週間ホームステイして地元の学校に通いました。事前に英会話や木村先生の地域や気候などの講義がありました。
ホームステイ先に日本の流行や自分のことを伝えるため、徹夜して凝ったアルバムを作ったのも思い出です。
ホストファミリーがわかりやすい英語で伝えようとしてくれたのがありがたかったです。でも、自分の英語力不足がショックで…帰国後は猛勉強。おかげで英語が得意科目になりました。
海外研修の後は、1年を通して1つのテーマを深く学ぶ「探究」があるんですが、いま思うと国内フィールドワークから始まって海外研修、「探究」と少しずつ視野が拡がるようにプログラムが組まれていたのだなぁと思います。書くこと同様、多角的な視野も学校で自然に身についた気がします。
実感する成長体験を!
ここまでのお話で2人がいかに神奈川学園の教えを実感しているかが伝わってきました。先生は2人の成長をどのようなところに感じますか。
2人に言えるのは、行事や委員会活動などもその意味を感じながら積極的にしたことが成長につながったと思います。責任ある立場であっても楽しんでいたと感じています。
私は入学したての頃は人前に出ることが苦手でしたが、学校で自分なりに考えて行動する習慣がつくにつれて自信も出て、勉強もするようになり、いつの間にか人前に立つことが多くなっていました。こんなにたくさんの経験ができる学校はないと思いますよ。
自由な校風ですが何もかもが自由なのではなく、やって良いこと、悪いことを自分で考えるようになります。私は入学後、勉強、部活、委員会、何に対しても自発的になり、小学生の頃に比べて変わったという実感がとてもありますね。ぜひ、神奈川学園で羽ばたいてほしい!
編集者から見たポイント
「人と出会い、社会と出会う」──100余年前、社会との接点、教育が女性の自立と考えた神奈川学園の教育。大学生となった彼女たちも入学時に現在の自分の姿が想像できたでしょうか。さまざまな出会いを通して、今や世界を多角的な視点でとらえようとする2人、その姿は輝いています。
イベント情報
プログラム | 日時 | 予約 | 内容 |
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第3回学校説明会 | 9月9日(土) 10:30~12:00 |
1か月前より受付開始予定 | 説明会終了後、施設・授業見学および個別相談会を行います。 |
文化祭 | 9月17日(日)、18日(月・祝) | 予約不要 | 個別相談会も同時開催いたします。 |
第4回学校説明会 | 10月6日(金) 10:30~12:00 |
1か月前より受付開始予定 | 説明会終了後、施設・授業見学および個別相談会を行います。 |
第2回オープンキャンパス | 10月28日(土) 10:30~12:30 |
1か月前より受付開始予定 | クラブ活動体験や体験授業および入試問題解説を行います。 |
第5回学校説明会 | 11月25日(土) 10:30~12:00 |
1か月前より受付開始予定 | 説明会終了後、施設・授業見学および個別相談会を行います。 |
入試問題体験会 | 12月16日(土) 8:30~12:30 |
1か月前より受付開始予定 | 神奈川学園の入試問題をご体験いただけます。 |
第6回学校説明会 | 2018年 1月13日(土) 10:30~12:00 |
1か月前より受付開始予定 | 説明会終了後、施設・授業見学および個別相談会を行います。 |
※説明会終了後、施設・授業見学および個別相談会を行います。
準備の都合上、事前予約をお願いしています。(1か月前より受付開始予定です)こちらからご予約ください。
国語のまとめノートが印象に残っています。特に大学受験に役立ちました。単に板書をノートにまとめ直すというのではなく、自分のことばで構成し直しまとめました。また、授業で扱った文章を使って自分で設問を作り、先生に添削をお願いしていました。志望校の小論文練習のために箇条書きは避け、長めの文章にまとめるように意識していました。書くことは思考力向上につながると思います。