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自ら考え、発信する力が育つ!“自分らしさ”を大事にする恵泉の学び

自ら考え、発信する力が育つ!“自分らしさ”を大事にする恵泉の学び

inter-edu’s eye

創立87年を迎えた恵泉女学園中学・高等学校は、創立当初から生徒の自主性を重んじる教育を進めてきました。生徒自らが考え、発信する力を身につける恵泉の学びとはどのようなものでしょうか。生徒のインタビューから“自分らしさ”を大切にする恵泉の魅力に迫ります。

「読む・書く・聞く・話す」でバランス良く学ぶ

「読む・書く・聞く・話す」
でバランス良く学ぶ

毎日の学校生活から生徒の自主性はどのように育まれるのでしょうか。毎日の授業や、“英語の恵泉”と呼ばれるほどの英語教育について、高2生の生徒4人にお話を聞きました。

高2生の生徒4人にお話を聞きました

●S.Oさん
バドミントン部に所属し、部長も務める高2生。

●M.Tさん
写真部に所属。図書委員会の委員長も務めている高2生。

●N.Mさん
文化祭に訪れて自由服で明るい校風に一目ぼれし、
入学を決意したという高2生。

●R.Kさん
茶道部と園芸部を兼部するアクティブな高2生。

インターエデュ(以下、エデュ):学校の授業は楽しいですか?


●N.Mさん:はい。発言する機会が多いので、予習する習慣が身につきました。数学では週1時間、演習の授業があります。問題の解き方を一人ずつ発表するので、毎回大変ですが、数学力は上がると思います。事前に発表する問題が分かるので、予習をして授業に臨んでいます。


●R.Kさん:予習といえば英語の授業ですね。先生が頻繁に質問するので、単語の意味を調べたり、長文を訳したり予習は必須です。授業についていけるように必ず予習をするようにしています。


●M.Tさん:英会話の授業は、ネイティブの先生が担当するので「聞く力」と「話す力」が鍛えられると思います。今では授業中にも自分の気持ちを英語で表現できるようになりました。

英語の授業は自分を鍛えられる

エデュ:さすが“英語の恵泉”ですね! 皆さん、英語は好きですか?


●S.Oさん:入学直後から中2の春まで英語は苦手だったのですが、先生が補習してくれたり、フォローしてくれたりしたおかげで今は大好きになりました。将来は、英語の先生になって、先生に恩返ししたいです。


●R.Kさん:英語は好きです。小学生のころから英会話教室に通っていたほど、英語に興味がありました。


●N.Mさん:私も好きです。英語の授業でリスニングのレベルが格段に上がったと思います。特別な勉強をしなくても、毎日の授業の予習・復習だけで英検2級を取得することができました。

英語を好きになれる恵泉の学習

エデュ:授業だけで、ここにいる皆さん英検2級が取れるのはすごいですね。


●S.Oさん:周りにも学校の勉強だけで取っている友人は多いです。10人ぐらいは準1級を取っている人もいます。


●M.Tさん:高3で1級を取っている先輩もいるので、まずは年度内に準1級取得を目指したいです。


エデュ:校内で英語のスピーチコンテストもあるそうですね。


●R.Kさん:2年連続での出場になるのですが、昨年は初めて大勢の前で発表したので、とても緊張しました。でも、ネイティブの先生から1対1でコーチしてもらったのは楽しかったです。


●M.Tさん:原稿を修正してくれて、英語として不自然な表現を指摘してくれるので勉強になります。


エデュ:英語が好きなだけでなく得意な生徒さんも多そうですね。


●N.Mさん:校内にいると、周りにできる人が多いので気付きにくいのですが、外部で模試を受けると、英語ができていると分かります。自然に英語力が身についているのがうれしいです。

座学を越えた学び

恵泉では、学年全体の体験学習や有志プログラムが多数用意されており、生徒たちがさまざまな文化や価値観に触れられる機会に恵まれています。

メディアセンター

9万冊の蔵書数を誇る図書室をはじめ、放送室、コンピュータ教室などさまざまなメディアに触れられる施設。ハード面の充実だけでなく、専属スタッフのきめ細やかなサポートも好評です。調べ学習やディベートなどの授業でも活用しています。

メディアセンター
生徒の声

生徒の声:とても広くて開放的な施設で、恵泉の入学の決め手になったぐらい大好きな場所です。自習でわからないことを調べたりする他にも、読書やDVDなども楽しめるので、たくさん活用しています。

園芸

植物や野菜を育てることで、命の大切さを知ると同時に、自らが動き、協力して働くことをいとわない生徒になってほしいという願いから始まった園芸。種まきから収穫までを経験することで、真のアクティブラーニングが実現できます。

園芸
生徒の声

生徒の声:すべて初めての経験ばかりでしたが、野菜を育てるのがこんなに楽しいとは思ってもみませんでした。花の名前にもくわしくなり、街で見かける花の名前もわかるようになりました。

アメリカ・ユリーカホームステイ

生徒の声:ホームステイの他に、現地の若者100人が集うキャンプでは、積極的に臨む姿勢が大切だと痛感しました。最初は不安でしたが、帰りは涙を流すぐらい楽しい思い出になりました。

アメリカ・ユリーカホームステイ

エンパワーメントプログラム

生徒の声:来日したアメリカ人女子大生と5日間、校内で英語でのディスカッションなどを楽しみました。大学生から強い影響を受け、自分の将来について考える良い機会になりました。

エンパワーメントプログラム

生徒の自主性を育む恵泉の土台づくり

生徒の自主性を育む
恵泉の土台づくり

世界に目を向け、平和を実現する女性となるための基礎として「思考力」「発信力」の育成に力を注いでいる恵泉の教育について、本山副校長、松井副校長のお二人にお話を聞きました。

本山副校長:恵泉の生徒は、自分の考えをしっかり持っている印象があります。それは、自分の考えていることを安心して発信できる環境があるからだと思っています。例えば、毎朝の礼拝では、自分が感じたことを話す「感話」という取り組みを行っています。自分の考えをまとめて発表するだけでなく、友人の考えを聞き、受容する力も身につくので、自分の考えがしっかり固まるのだと思います。

自ら発信する力を養い、将来の自分へとつなげる

松井副校長:自分が何をやりたいのかを、生徒それぞれの表現方法で発信しているのが恵泉の生徒の特長です。英語や日本語で発信する生徒もいれば、音楽や美術で表現する生徒もいます。生徒の考えを尊重し、アドバイスするのが教員の役目だと考えています。また、園芸で未体験の作業をすることが自信につながり、社会に出ても臆することなく何にでもチャレンジできると感じています。

編集部から見たポイント

恵泉の魅力を自分の言葉できちんと答えてくれた4人。質問に対して真摯に向き合い丁寧に答える姿は、伝えることに慣れている印象を受けました。また、4人とも進路のキーワードは「英語」だそうです。こういった生徒たちの英語に対する情熱や、進路実績に海外の大学があることからも、“英語の恵泉”と呼ばれる理由が分かりました。