掲載日:
進学校として確固たる地位を築きながら、行事の盛り上がりにも定評のある駒場東邦中学校・高等学校(以下、駒東)。中でも文化祭と体育祭は二大行事と位置付けられ、駒東生自らが行事を運営します。今回は、1年かけて準備するという文化祭にフォーカス。文化祭実行委員長の安藤くんと副実行委員長の中川くんの話から、駒東の魅力に迫ります。
今年で第62回目となる駒東の文化祭。その最大の特徴は、企画からテーマ設定、当日の運営まですべてを生徒が手作りで進めるという点です。文化祭の準備は、前回の文化祭が終了した後すぐに始まります。
実行委員会の役職は選挙によって決定。高2生を中心に実行委員会を立ち上げ、広報・総務・研究などのさまざまな部門が企画を考えます。そして、先生方の承認を得たうえで文化祭当日に向けて準備を進めていきます。
今年は「passion」をテーマに、9月14日、15日に行われました。多くの来場者が訪れ、駒東生たちは充実した2日間を過ごしました。
長い準備期間を経て文化祭を成功に収めた文化祭実行委員長の安藤くんと副実行委員長の中川くんに話を聞きました。
高2生。サッカー部のキャプテンも務める。部活動とレベルの高い仲間を求めて駒東に入学。
高2生。硬式テニス部と折り紙研究会に所属。面倒見のよさにひかれて駒東に入学。
実行委員の幹部に立候補した理由を教えてください。
幹部になって苦労したことを教えてください。
限られた時間の中でサッカー部のキャプテンとして求められるもの、委員長として求められるものがあり、うまくバランスを取るのが難しかったですね。
企画書を作成して、先生に提出して承認されるまでが大変でした。通らない企画もあったのですがよい経験になりました。
企画を進めるためにさまざまな運営組織がありますが、
それぞれどのような活動をしているのですか。
イベント部門は、「部活NO.1グランプリ」と称して部活対抗のゲーム大会を実施しました。環境部門は、以前の文化祭で行った缶アートにチャレンジしました。研究部門は、「発電」がテーマで自転車発電など体験型の企画を実施しました。
それぞれの部門でスペシャリストがいるので任せられることはお願いすることができました。
文化祭でお二人が特に活躍したことを教えてください。
委員長として全体を見たうえで細かいところに気を配ることができたと思います。信頼されるリーダーを目指して多くの仲間と関わりながら文化祭を作り上げることができたことはよかったです。周りから「文化祭、楽しかった」と言われて泣けるほどうれしかったです。
安藤くんが「情熱」で引っ張るなら、僕は「冷静」に動こうと努めました。個性の強いメンバーが多かったので、あえて僕はサポート役に徹して、調整したりスケジュールを組んだりしました。
バランスのとれたペアだったと思います。
駒東の文化祭の伝統的なものと、今年新しく挑戦したことがあれば教えてください。
新しい企画は、僕自身が発案し、生徒会にあたる行政委員会とコラボレーションして進めた小学生向けの学校案内です。学校内を動画撮影した映像を見てもらったり、生徒の目線で駒東のよさを説明したりして、駒東がどんな学校かを知ってもらう機会を作りました。当日はたくさんの小学生がきてくれて、やってよかったと感じました。今年の反省点を踏まえて来年以降、より来場者に寄り添った文化祭にできるように、文化祭を終えた後も後輩たちに丁寧な引継ぎを行っています。
伝統的なものとしては、ペットボトルのキャップで作るアートやステージバックがあります。ステージバックはテーマにちなんだ巨大なアートを飾るのですが、設置するまで自分たちで進めたので大変でした。
文化祭を通じてどのようなことを得ましたか。
参加団体や先生方、実行委員などさまざまな人が関わる中で、絶えず率直な対話を重視し、その結果として信頼関係を築くことができました。こうした工夫を重ねて文化祭をよい方向に持っていけた経験は将来社会に出てからも役に立つのではないかと思います。
頑張れば自分たちの力でできるんだということが分かった文化祭でした。自分の力だけではなく、仲間に任せることで成功できるということを実感しました。
最後にこれから入学する後輩たちに、生徒の視点で見た駒東の魅力を教えてください。
親切にサポートしてくれる先生方がいるのは駒東の魅力です。授業が終わった後、質問に行っても理解するまで付き合ってくれます。きっと駒東なら有意義な学校生活が送れると思います。
いろいろな分野にくわしい生徒がたくさんいることが駒東の魅力だと思います。だから誰でも溶け込める学校だと思います。いろいろなところに居場所がある学校です。
駒東生の情熱が詰まった第62回の文化祭のようすを紹介します。
駒東生の熱い思いが詰まった文化祭。文化祭が終わった後も幹部の2人はその熱が冷めることなく1年間を振り返ってくれました。そんな2人のようすを担当の先生が「大変なことはたくさんあったと思うが、とにかく楽しんで準備していた。仲間に信頼されて、仲間を信用して文化祭を作り上げた」と評価していたのが印象的でした。来場者に楽しんでもらうために生徒自らが楽しんで作り上げる文化祭。エキスパート集団が集まる62回生が作り上げた文化祭がまた来年の文化祭につながっていくことを実感できたインタビューでした。
2020年2月1日(土) 中学入試 ※8:00集合 | |||
8:30〜9:30 | 9:45〜10:25 | 10:40〜11:40 | 11:55〜12:35 |
国語 | 社会 | 算数 | 理科 |
2020年2月2日(日) 合格発表 9:00〜17:00 |
文化祭は高2が主体となって動くので高2の力量が問われます。僕たち62回生の底力を見せたいという思いから立候補を決めました。また、中学に入ってからこれまでたくさんの人と関わってきたので、築き上げた人間関係を活かそうという思いもありました。
高1のとき文化祭に参加していて、気付いたら実行委員側の目線でこうしたいと考えている自分がいたのが立候補したきっかけです。おしゃべり好きで準備期間にたくさんの人と話せるというのもいいなと思いました。