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3学期は海外で!ターム留学は「これからのチャレンジ」を探す旅

inter-edu’s eye

できるだけ長い留学生活にチャレンジしたい! 英語が好きなお子さまのそんな願いも、大妻多摩中学高等学校(以下、大妻多摩)でなら叶います。「3学期ターム留学」は、1月~3月にかけてじっくり海外で学べるうえに、行ってみたい国を選べるという長所も。生徒たちはそれぞれ全く異なる経験を積んで帰国します。日本を飛び出して、新しく見えるようになったものは!? そして、「国際進学クラス」のご紹介ふくめ、英語教育の充実度にも迫ります。

じっくり海外!選べる国も多彩

3学期ターム留学は高校1・2年生が対象で、留学先はさまざま。例年、オーストラリアの姉妹校のほか、イギリス・ドイツ・ニュージーランド・アメリカ・カナダの提携校から選ぶことが可能です。ホームステイ先は留学生を受け入れた実績があるご家庭ばかり! 不慣れな海外生活を丁寧にサポートしてくださいます。
それでは、高校2年生のお二人にご登場いただきます。

森千尋さん
森千尋さん

大妻多摩に入学した理由は「ターム留学があるから」。ネイティブの先生と英語を使った活動を楽しむESS同好会に所属

山﨑ひよりさん
山﨑ひよりさん

英語は「大妻多摩入学後にゼロから学習した」とのこと。学校外でダンスの習い事をしている一面も

留学先の国と、通った学校を教えてください。

オーストラリアの「Brigidine College」に通いました。大妻多摩と姉妹校になって10年目の深い関係にある学校です。私立の女子校というところも同じ。雰囲気が似ていましたね。山の上にある学校で、とても自然豊かな環境でした。

森さん
オーストラリアの「Brigidine College」

私はカナダの「Lester B. Pearson Catholic High School」。共学の公立高校で、制服もなかったので、大妻多摩とは全然違う環境でした。毎日のように髪の色が変わる人がいましたし、朝食をとりながら授業を受けて良いことになっていて、「自由だな!」と驚きました。

山﨑さん
カナダの「Lester B. Pearson Catholic High School」

留学先でどんな学校生活を送りましたか。

オーストラリアは早口の人が多いと聞いていたのですが、学校生活に付き添ってくれるバディはゆっくりと話してくれて、うれしかったです。日本語の授業もあって、日本に興味がある人がたくさんいました。「私の学校は東京にあるよ」と言うと、それだけで濃い反応が返ってきました。

森さん

私が通った学校も日本のアニメTシャツを着ている人がいたりして、ウェルカムな雰囲気でした。お互いに日本語と英語を翻訳し合う遊びをやって、英語の勉強になったし、距離も縮まりました。私はバディがいない学校だったので、とにかく自分からガンガン話しかけて交流しました。廊下ですれ違ったときも、あいさつを絶対に欠かさなかったです。

山﨑さん

学校生活に関して、日本との違いを感じた場面を教えてください。

啓発キャンペーンが何度もあって、例えば、男女平等について考える日はみんなで同じイメージカラーの服を着たり、アクセサリーを身につけたりしました。各自が出身国の国旗を描いて、つなげて国際協調について意識を向ける日もありました。

森さん

そういうイベントが多いところはカナダも同じですね。バレンタインデイの一週間前からいろいろなキャンペーンがあったのですが、「パジャマ姿で登校してOK」な日があって、日本との文化の違いを感じました。カナダはフランス語が公用語となっているため、私の学校はフィリピン、コンゴ、ベトナムなどさまざまな国にルーツを持つ生徒がたくさんいました。

山﨑さん
図書館
図書館

夏のオーストラリア、冬のカナダ…それぞれの3学期

ホームステイの思い出を教えてください。

オーストラリアの1~3月は夏。滝滑りで自然のウォータースライダーに挑戦したときは、泳げない私をしっかり見守ってくれました。お世話になったご家庭は2軒あって、そのうちの1軒はなんと家にドラムセットが置いてあったんです。普段自分が聞かない音楽ジャンルを紹介してもらって、「今まで習ってきたバイオリンでジャズを演奏したい」という目標ができました。

森さん
滝滑りで自然のウォータースライダー

カナダは極寒の冬でした! 気温はマイナス40℃なので、もしも洗濯物を外に干したら凍ってしまう。そんな世界です。学校帰りに迷子になってしまったうえに、携帯電話が寒さで止まってしまったというアクシデントもありました。途方に暮れていたのですが、小学生くらいの子どもが道を親切に教えてくれて…あのときは「何があっても生きていける!」と思えました。

山﨑さん
カナダは極寒の冬

ホームステイ先の方からどんな影響を受けましたか。

2軒目のご家庭で心に残る出来事がありました。夜中にリビングから声がするので、不思議に思って行ってみると、ホストマザーが英語のシャドーイングをしていたんです。もともと英語を母語としていない方で、オーストラリアに移り住んでかなり長い時間がたった今も訓練を続けているということでした。私もさらにがんばろうと思うきっかけになりました。

森さん

フィリピンから移住してきた女性二人のご家庭だったのですが、底抜けに明るくポジティブな方々でした。テストで良い点を取ったらすごくほめてくれるし、門限に少し間に合わなくて「怒られるかな」と思ったときも、「寒かったよね」「大丈夫!?」と温かく迎えくださいました。将来は海外で教育関係の仕事がしたいのですが、お二人のおかげで土台になるマインドができたような、スタートラインに立てたような気がします。

山﨑さん

英語と日本語が同じ感覚に、そのタイミングはふいに

英語のコミュニケーションについて、留学の前半と後半で変化はありましたか。

あるときから、会話をしているときに「日本語で話しているのと同じだ」と感じることが増えていきました。最初は、聞き取れないことがあっても質問さえ上手くできない状態だったのに、帰国する直前には大勢の前で感謝の気持ちを伝えるスピーチも無事にできました。大妻多摩でプレゼンテーションや英会話を経験してきたことが活かせたと思います。

森さん

私も留学スタートから1か月ほどのタイミングで、急に英語が聞き取れるようになりました。それと同時に、人それぞれに発音のクセがあること、私もどうしてもカタカナっぽく話してしまうことが意識できるようになりました。これから英語の発音を本格的に理解できそうです。

山﨑さん

留学を経験して気づいたことを教えてください。

オーストラリアで生活してみて、「たくさんの人がいるから、こうして生きていけるんだな」ということに気づきました。学校でいつも助けてくれたバディ、温かく見守ってくれたホストファミリーにとても感謝しています。これからは私も「人のため」を思っていきたいです。そして、もともとデザインに興味があったのですが、オーストラリアのデジタルデザインの授業を体験して、空間デザインの仕事に携わりたいという目標ができました。

森さん

海外生活は、本当に何もできないところからのスタート。一つひとつの体験が自信になります。私は日本に帰りたくなくて、一度は家族と真剣に相談したほどでした。でも、帰ってみて、ワンランクアップした自分に気づけて「帰国してから日本での生活にどう活かすかが重要だな」としみじみ思っています。将来に向かってチャレンジすべきことが具体的に見えてきたので、ちょっとずつでも進んでいきたいと燃えています!

山﨑さん
留学のようす
留学のようす

中学2年生からは「国際進学クラス」で世界への一歩を

本格的な海外体験ができる大妻多摩。最後に、英語力が高いお子さまにご注目いただきたい「国際進学クラス」に関してうかがいます。

天田奈穂子先生
天田奈穂子先生

「国際進学クラス」のご紹介をお願いします。

中学2年生から設置されるクラスで、入学時に「国際進学入試」で合格した生徒、中学1年生で優秀な英語の成績を収めた生徒が入ることができます。英語の授業時間数は別クラスの「総合進学クラス」と同じですが、ネイティブの教員による授業が多く設定されており、発展的な内容に踏み込みます。そして、「3学期ターム留学」に希望者全員が参加できるという特別措置も取っています。ぜひ海外の生活を肌で感じてほしいです。

天田先生
国際進学クラス

「国際進学入試」で測る力を教えてください。

「国際進学入試」には、2通りの実施形態があります。国語・算数の2教科の試験があることは共通ですが、実施日によって①英語のリスニングテスト②英検3級以上の合格証書の写しの提出――のどちらかが求められます。リスニングテストを考えている受験生は、英検3級の過去問で対策を立てると良いでしょう。

天田先生
校舎 学校敷地内

編集者後記

大妻多摩は英語教育の先進校の一つ。英語の教科書を5回繰り返して英語を実際に使う力を育てる「5ラウンドシステム」、日本で勉強している留学生と交流しスピーチやプレゼンテーションを学ぶグローバルスタディーズなど、優れた教育活動を実践しています。「英語が好き」「海外に興味がある」というお子さまは要チェックの学校です。

イベント日程

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:大妻多摩中学高等学校