掲載日:

6年間で大きく伸びる立正中高“R-プログラム”の実力

inter-edu’s eye

さまざまな人がお互いに関わり合う社会の中で、自らの力を最大限に発揮すること。自分と異なる意見を受け入れながらも、しっかりとした主張ができること。立正大学付属立正中学校・高等学校(以下、立正中高)では、そのような力を発揮することを「自立」と言い表しています。理想や目標を実現するために力を尽くせる自立した人を育てる学びの核となるR-プログラムを中心に、その魅力をご紹介します。

学びを行動で示す行学二道

仏教の教えを今の時代に生かしながら、中高6年間で人間力を養う立正中高の学びについて、校長補佐・入試広報部長の今田正利先生からお話をうかがいました。

今田先生
今田先生

───立正中高の建学の精神が示す意味について教えてください。

今田先生本校は宗祖の日蓮が掲げた「行学二道」を建学の精神としています。修行と修学を表したこの言葉は、社会の一員として正しい行いを自ら進んで体現するために、学校で学んだ知識や経験(学)を具体的な行動で示す(行)ことを指しています。日蓮が鎌倉幕府に提出した「立正安国論」が校名の由来となっており、その内容は優秀な人材の育成が国を安定させるというもので、行学二道に励むことで立正安国に寄与することができるという教育姿勢に直結しています。

───調べる(Reseach)、読み取る(Read)、表現する(Report)3つのRから成るR-プログラムについて教えてください。

今田先生毎朝のショートホームルームで実施しているコラムリーディングと1分間スピーチは、毎回異なるテーマを要約し、考えた事柄をクラスで発表しています。さらに学年が上がれば、表やグラフといったデータを分析し、グループディスカッションやディベートに発展していきます。
読書ノートとリーディングマラソンは、生徒たちが自主的に読書する習慣を身につけるために、読んだ本の内容をまとめたり、読破した数を競い合う取り組みです。読書を通して新たな知識を得たり、未知の世界への興味・関心を持つことができるようになります。
進路学習となるキャリアデザインプログラムは、職業講話や職場体験はもちろんのこと、マナー講習やオープンキャンパス訪問も行うことで、将来就きたい職業への夢を抱きながら大学進学に取り組めるようにステップアップしていく内容になっています。

授業のようす

───R-プログラムを体験して成長する生徒のようすはいかがですか。

今田先生このプログラムは学んだことを実際の行動に移す点がとても重要なポイントですが、全員が最初から上手く文章を書いたりできるわけではありません。何が目的で勉強しているのか理解できていない生徒もいますが、毎日続けていくことで、ある日突然、頭の中の考えが文章にまとめられるようになります。そのように成長するタイミングは生徒個人によって異なりますが、そのレベルに達するまで諦めずに指導を続けています。

はつらつとした学校生活を過ごす生徒たち

R-プログラムでの成長を実感しているという中学2年生の二名と、クラス担任として指導を行っている石川喜多呂先生から、学びへの取り組みや学校生活についてお話をうかがいました。

小野澤さん
小野澤さん
星さん
星さん

───やって良かったと思う取り組みについて教えてください。

小野澤さん1分間スピーチでは、順番に全員が発表するようすに勇気づけられ、人前で話すことに緊張しなくなりました。理解してもらえるように分かりやすい内容で、みんなと目を合わせながら大きな声を出して話すことの大切さを知りました。

星さんリーディングマラソンを初めたばかりの時は、興味のあるジャンルの本棚から選んでいましたが、図書館の期限内に返す自信がありませんでした。今では読むスピードが上がったので、自由に本を選べています。それに、文章を理解しようとすると、気持ちを表現するための単語や言葉遣いが増えていきました。

石川先生スピーチに取り組むことで、人前で発表したり意見に耳を傾けてみるといった日本人に必要な力が育ちます。コラムリーディングでは、身近な話題に触れたりアンケート結果を見たりすることで、同世代の生徒の考えを知って欲しいですね。毎日続けることで話し相手に意見を伝えることが上手くなり、結果として人間関係が円滑になっていきます。特に、読書はいろんな本を通して多様な価値観に触れられるので、自分自身の頭を使って多くの考え方を吸収し、新しい何かを生み出してほしいと思います。

石川先生
石川先生

───職業講話ではどんな話が印象に残りましたか。

小野澤さん僕は、若い頃から好きなことを究めてきたという映画監督の話が面白く聞けました。夢を実現できた人の体験談は、まだ知らないことがたくさんある自分自身の世界を広げてくれました。

星さん私の場合は、スーパーを経営する方の話にとても考えさせられました。地域の人たちと協力してイベントを実施したというエピソードは、チャレンジ精神というものを感じましたね。

石川先生職業講話では卒業生を招聘することがあり、先ほど話にあった映画監督をはじめ、客室乗務員からコンビニのエリアマネージャーまで職業は多岐に渡ります。さまざまな業界で活躍する方々の人生を垣間見ることで、自分の生活を見つめ直すきっかけとなっています。

───とても充実した学校生活を送っているようですね。

小野澤さん中学の全員を目の前にして発表する弁論大会に出た際には、とても緊張しましたが、スピーチで発表していたから乗り切ることができました。休み時間中に友だちと会話をするのは楽しいですし、卓球部では大会上位を目標にして頑張っています。昼休みの食堂では、いつもラーメンを頼んでしまうくらい、一番のおすすめスポットですよ。

食堂
食堂

星さん体育祭でリレーの代表に選ばれたことが思い出になりました。みんなと過ごした時間の中で、仲間を思いやれるようになってきたと感じています。これからは、合唱祭でピアノ演奏を担当したり、友だちと外泊する学校行事に参加してみたいです。私のおすすめスポットは、大きな机が用意されている書道室です!

書道室
書道室

進学面から見たR-プログラムの成果

再び今田先生から、R-プログラムによる大学進学へのプラス効果についてお話をうかがいました。

学校生活のようす

───導入から7年経ったR-プログラムの成果はいかがでしょうか。

今田先生近年は、ブランド力のある大学だけでなく、農工大や東京海洋大といった多様で幅広い進路が選ばれるようになっています。また、公募推薦入試はプレゼンテーションが重視されていますが、生徒たちは軒並み合格の結果を出しています。これは、入学当初から積み上げてきたR-プログラムによる学びが、生徒自身の希望する進路へと導いていることを示しています。
本校では勉強に限らず、人間的に大事な学びを経験できる部活動への参加も推奨しています。学校に通うことで何を学びたいのか、どんな目標をもって学ぶべきなのか。オンライン授業では難しい実技・美術系科目からも学ぶべき要素はたくさんあります。得意な分野を伸ばして、視野を広げられることが本校の強みと言えますね。

───最後に、中学受験にチャレンジする皆さんへのメッセージをお願いします。

今田先生本校の保護者の多くは面倒見の良さを期待されており、生徒は「入学後の生活が楽しそう」という視点から学校を選んでくれています。本校の基本姿勢は、仏教主義に基づく「ご縁がある」という考えで皆さんと接しています。本校の入試は、基本的な学習内容を身につけていればさらに安心です。2科・4科だけでなく、英語入試や適性検査型入試もあるので、自分に合ったチャレンジで合格を目指してください。

イベント日程

中学入試説明会

第3回 学校説明会 2020年10月10日(土) 14:00~
第4回 学校説明会 2020年11月7日(土) 14:00~
第5回 学校説明会+入試問題解説会 2020年12月5日(土) 14:00~
第6回 学校説明会+入試問題解説会 2020年12月19日(土) 9:30~
第7回 学校説明会+授業見学 2021年1月9日(土) 10:00~

高校入試説明会

第3回 学校説明会 2020年10月24日(土) 14:00~
第4回 学校説明会 2020年11月8日(日) 10:00~
第5回 学校説明会 2020年11月28日(土) 14:00~
第6回 学校説明会 2020年12月6日(日) 10:00~

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:立正大学付属中学校・高等学校