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「ミッションスクールってどんな学校なんだろう?」志望校選びをしていて、ふと疑問に思うことはありませんか。自由が丘にある玉川聖学院中等部・高等部では、キリスト教についてあまり知らない生徒も多く入学し、健やかな成長を遂げていきます。毎朝の礼拝や独自の道徳教育を通して、子どもたちは何を見出していくのでしょうか。学院長と生徒たちの座談会から学校生活を覗いてみましょう。
座談会にご参加いただいた生徒2名はもともと「ミッションスクールやキリスト教について詳しい知識がなかった」とのこと。入学当初、学校生活についてどんな印象があったのでしょうか。
学校に入ったばかりの頃、「ミッションスクールっていいな」と思ったこと、反対に戸惑ったことはありましたか。
中学1年生のときは聖書や賛美歌の言葉が難しかったです。でも、分からないなりに柔らかく明るい気持ちにさせてくれました。
私も高校生になって初めて教会に行ったとき、違和感がありつつも温かみをすごく感じました。Nさんはどうですか。
入学したら「キリスト教を絶対信じなさい」と言われるのかなと思っていたのですが、そんなことはなくて意外でした。
もちろん、信仰を押しつけることはしません。でも、キリスト教の価値観に触れてほしいという思いはあります。
まだ、キリスト教について深く理解できたわけではないのですが「神様がそばにいてくれるから辛いときを乗り越えられる」という考え方を知って励みになりました。
それは良かったです。これからも新しい価値観を知って、物事や自分を捉え直すきっかけになればうれしいです。
続いての話題は、ミッションスクールならではの礼拝の時間についてです。
毎朝の礼拝は皆さんにとってどんな時間ですか。
日常生活の中でモヤモヤすることもありますが、朝に講堂に入ってパイプオルガンの音を聞くと、それまでの出来事がリセットされます。今日も授業を頑張ろうと思えます。
私もテストなど心配なことがあっても落ち着けますね。頭の中をクリアにして1日を始められます。
礼拝の中には、いろいろな先生が日替わりで話す「メッセージ」の時間がありますが、そちらにはどんな感想がありますか。
ある先生が大学受験のとき、周りの反対を押し切って進路を決めた話が心に残っています。自分の意思を貫くことは大事なんだなと気づきました。「メッセージ」のお話を聞くと、先生との距離感がすごく縮まったように感じます。
おおまかに言うと、キリスト教には「人間には情けない部分があるけど、神様が助けてくれる」という考え方があるので、礼拝の時間も先生たちは正直に本当の出来事を話しているんですよ。
失敗談や大変だった思い出を話してくれるのは、そういう理由があったのですね!
毎朝の礼拝は神を思い「辛いときも決してひとりぼっちではない」という気持ちが得られる時間。
玉川聖学院ではエネルギッシュな学校生活の土台になっています。
礼拝に続いて、授業についてのお話も。キリスト教の価値観を基礎とした総合科人間学の人格教育について、生徒がどのように受け止めているかが語られました。
玉川聖学院の「総合科・人間学」の授業もキリスト教の考え方が根底にありますが、そこで学んだことを教えてください。
「過去の後悔は一生消えないけど、次同じことがあったとき、違う自分でいられる」というお話が心に残っています。失敗を引きずってしまうことはありますが、違う視点が持てるようになりました。
そういった「どう生きるべきか」ということを考える授業もありますよね。Sさんはどうですか。
「人生を四季に置き換える」という授業を強く覚えています。「人生の秋はどんな季節か」というテーマだったら、「仕事でいろいろな経験をして、自分の色が出る時期」というように一人ひとり考えるという内容でした。大人になるのが嫌だったけど楽しみが見つかりました。
将来について不安に思うこともあるかと思いますが、そうした気持ちから自由になれるようにしたい。そうした願いは実はいろいろな授業に込められています。
最後に生徒から「玉川聖学院で学んで成長したこと」を聞きました。
私は「成長した」のではなく、友達が「成長させてくれた」と感じています。思いやり、やさしさに触れることが多くて、「自分もこんなふうに人に接したい」といつも思わされます。
玉川聖学院の人間関係はすごく温かいですよね。私は小学生のとき「クラスメイトも結局他人だよね」という思いがあったのですが、入学後は「もっと人に親切にしてもいいんだ、仲良くなろうとしていいんだ」と考えるようになりました。
人はいつのまにか素直に愛情表現ができなくなるものです。でも、玉川聖学院は「愛し合う」というキリスト教の究極の心を土台にしているので生徒同士の関係が違ったものになっているのでしょう。大人になってからも今と同じくらい互いに信頼できる仲間をつくってほしいです。
高校1年生5月の「CFL(Christ For Life)キャンプ」はオリエンテーションの中で聖書のメッセージを聞く時間も。同級生との関係も深まります。
こちらは高等部生徒を対象とした夏休み中の宿泊学習です。聖書を学ぶことで自分に向き合いながら、学年を越えて交流します。
高齢者とのワークキャンプやウガンダの孤児たちとの交流など、さまざまな校内外の体験プログラムを通じて実社会と関わっていきます。写真は自由が丘のゴミ拾いの様子。
静かな心で毎日が始まり、ポジティブになれるメッセージを込めた授業を通して、人間性が磨かれていく。座談会からはそんなミッションスクールの姿が見えてきます。教育に込めた思いをさらに詳しく安藤学院長にうかがいました。
改めて、学校のご紹介をお願いします。
玉川聖学院の教育の心は「世界をつなげる心を育てる」。人間関係が希薄になりがちな社会で、人と人をつなげようとする心を培うことを目標としています。生徒同士が関わりながら学ぶ体験プログラムが多いのも、そうした理由があります。
玉川聖学院に入学したら、どんな6年間が待っていますか。
思春期は「自分を見つけていくプロセス」という時期であり、好きになれない自分にも向き合わなくてはなりません。その中で自信を失うことも、大人になりたくないと思ってしまうこともあるでしょう。そんなときに玉川聖学院では、聖書の言葉に触れて、自分自身に正直に向き合うことができます。ですから、きっと笑顔が多い6年間を送ることができるでしょう。
11月の「感謝祭礼拝」は、神の恵みに感謝を捧げるとき。生徒たちは講壇前に果物を捧げ、当日のうちに近隣の高齢者施設に届けます。隣人と分かち合う心を実践する日です。
12月の「クリスマス礼拝」では学校全体がクリスマス一色に。ライトアップされたクリスマスツリーが飾られ、イエス・キリストの降誕の物語が朝の礼拝の中で語られます。
生徒たちの成長過程を教えてください。
人前で発表することが多いため、控えめだった生徒が自己表現を楽しめるようになります。ホームルームでも当番制で聖書の言葉を引きながらお話をする終礼の時間があり、そうした経験の中で「分かってもらえるんだ」ということに気づいていくようです。玉川聖学院には弁論部はありませんが、全国大会に出場する生徒が定期的に出ています。
最後に受験生の保護者へのメッセージをお願いします。
キリスト教の価値観は、不安が広がる現代社会でも変わりません。そうした動かない軸を持つことが子どもたちの生きやすさにつながるでしょう。健やかな成長の土台となる安心感が生まれるよう生徒をサポートしていくので、信頼してお嬢さまを預けていただきたいです。
イベント名 | 開催日時 |
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中等部学校説明会 | 2022年10月15日(土)10:00~12:30 2022年11月4日(金)10:00~11:30 2022年11月23日(水・祝)9:00~12:30 |
適性検査型入試説明会 | 2022年12月17日(土)10:00~11:30 |
高等部学校説明会 | 2022年10月15日(土)14:00~16:00 2022年11月23日(水・祝)14:00~15:30 2022年12月3日(土)10:00~12:30 |
ミニ説明会(教育方針・校内見学・個別相談) ※中高で時間が異なります。詳しくは説明会日程をご覧ください。 |
2022年9月3日(土) 2022年9月10日(土) 2022年11月5日(土) 2022年11月19日(土) 2022年11月26日(土) |
プレミアム説明会 (安藤学院長によるプレミアム説明会(限定5組)) ※中高で時間が異なります。詳しくは説明会日程をご覧ください。 |
2022年10月22日(土) |
オープンスクール(校内見学、授業見学) | 2022年10月11日(火)9:00~15:00 |