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開成 麻布 桜蔭 女子学院 早実 慶應中等部 いざ勝負の夏へ 最難関校合格に求められる+αの対策

inter-edu’s eye

汗ばむ陽気が続き、夏はすぐそこまで迫っています。受験の天王山と言われる夏。ここをどう過ごすかで本番の結果に大きく影響します。志望校が確定している受験生がいれば、まだ決めかねている受験生も多いことでしょう。一方で、人気校や最難関校を目指す層には、「絶対にこの学校へ行きたい・行かせたい」と高い熱量を抱いて中学受験に臨んでいるご家庭が多くあります。そうした学校では高いレベルでライバルと切磋琢磨し、合格を勝ち取る必要があります。どのような対策が必要なのか、一緒に考えていきましょう。

伝統ある人気校 魅力ある行事と学び

そもそも御三家と言われるような学校はなぜ人気なのでしょう。「東大をはじめとする最難関大学合格を目指すため」という理由の方がいれば、「親族の出身校で、学校の魅力を深く理解している」という理由もあるでしょう。

東大合格者148名(既卒含む)と、インターエデュの「2023年 東大・京大・難関大学合格者ランキング」の東大合格者ランキングで1位の開成は、輝かしい大学合格実績もさることながら、独自の学びや行事が有名です。4月中旬には伝統行事である筑波大学附属高等学校とのボートレースがあり、中1生と編入した高1生が高3応援団の指導を受けて応援に駆けつけます。また、運動会は生徒主体で運営され、毎年多くのメディアから取材の申し込みを受けるほどの名物行事になっています。授業で言えば、音楽は器楽の習得に重点を置き、中学では全生徒がピアノを弾く機会を設けています。

切磋琢磨する子どもたち

一方、同企画の医学部医学科合格者ランキングで1位の桜蔭は、文化祭が受験生に人気。生物部など理数系のクラブによる展示エリア「サイエンスストリート」が有名で、毎年来場者の注目を集めています。子どもが受験生の頃、サイエンスストリートを訪れたというママは、「理数系クラブの部員による展示の説明がものすごく上手で、在校生の賢さが伝わりました」と語ります。理数系以外の文化部や運動部も人気で、振りや衣装を一から生徒が作り上げるダンス部や、文化祭開始のファンファーレを演奏する管弦楽部は、入部にあたり抽選が行われることがあるほど。また、授業では体育で水泳があり、「礼法」に並ぶ名物授業と言われています。建て替え中の温水プールは今年秋に完成予定。音楽に合わせて技を披露する「リズム水泳部」があることをご存じの方はどれほどいるでしょうか。

…と、開成や桜蔭に限らず、麻布や女子学院など、学校それぞれに特色ある行事や学び、クラブがあり、そうした教育方針や伝統文化、校風が多くの受験生を魅了しています。「この学校へ行きたい!」という思いは、勉強の何よりのモチベーションとなり、受験生を突き動かします。

エデュおすすめの模試

学校別そっくり模試

高い学力を前提に「徹底した対策」が必要

入試は学校からのメッセージと言います。各学校が異なる教育方針を持ち、特色ある学びを行うのであれば、入試も多種多様であるのは当然のこと。
個別指導でありながらハイレベルな進学指導を行うTOMASは、難関校の近年の傾向を分析し、公開しています。社会を例に挙げて見てみましょう。

社会

開成

ミスのできない入試

男子御三家の中で唯一、記号・適語補充形式の基本問題中心の出題。例年、易しい問題も多い一方で、問題の本質を素早く正確に読みとる力が要求される思考型記述問題が出題されることもある。ともあれ、高得点域での戦いが予想されるため、メインの基本問題では絶対にミスが許されない。

麻布

記述中心の地歴公融合問題

さまざまなジャンルから1つのテーマを取り上げ、テーマに関する長文(グラフや地図・写真などを含む)を読ませながら、地・歴・公3分野から、知識問題・資料読み取り問題・受験生の考えや意見を書かせる問題が出題されるという特徴的な出題形式。古代から現代までを俯瞰する、非常に質の高い問題。

桜蔭

社会の核心を貫く鋭い視点をもつ

出題形式は、短答式、選択式、短文記述のほか、資料からの類推など多岐にわたる。基本知識を問う問題も多いが、テキストなどで直接ふれられていない事柄を問う問題も見られる。基本知識の正確な理解と論理的な判断力があれば類推できる。

女子学院

基本知識の徹底理解と即断即決

多くの問題は基本知識で解答できるが、問題数が極めて多いのでじっくり考える時間はない。瞬時に判断する即断力が求められる。出題形式は、短答式、正誤判定、並べ替え、短文記述と多岐にわたる。4科目均等配点のため、社会の得意な受験生にとっては大きな得点源となる。

早稲田実業

知識中心のバランスのとれた出題

例年大問3問の構成で、地理・歴史・公民の各分野について出題される。出題内容は知識問題中心だが、資料や地図を読み解く問題のほか、思考系の記述問題も出題される。多くは塾などで習った知識を駆使すれば解ける問題だが、問題量はやや多めで、受験生のレベルも高いので、総合的な難度は高いと言えよう。

慶應中等部

即断即決型の選択問題中心

基本問題中心の出題であるが、設問数の多さから時間に追われる展開となる。ニュースで取り上げられている話題や、日本文化・生活文化に関する出題、創立者に関する問題も見られる。記述問題の難易度は標準レベルで、テキストや模試の典型問題に見られるものが多い。

科目別に見ると、学校によって出題傾向がいかに異なるかが良く分かります。最難関校を狙う受験生は、高い学力を持ったうえで各校の4科の対策を万全にし、2月1日の本番に臨みます。
受験塾が設ける御三家の学校別講座に参加した保護者の方は、「熱心なご家庭では、教科別に塾を変えて授業を受けていました。例えば記述に強い塾で国語を受け、算数は別の塾で、と。とても学力の高いお子さんだったので、特待生としてさまざまな塾に通うことができたようです」と語ります。志望校合格のため、各塾の得意分野を見極め、徹底的に対策をとるご家庭もあるのです。

8月開催 小6対象

2023年8月12日(土) 開成・桜蔭
2023年8月13日(日) 麻布・女子学院
※申込期日:8月1日(火)13:00
早実・慶應中等部(自宅受験)
7月25日(火) 締切

学校別そっくり模試詳細はこちら

御三家・最難関校対策に有効な「そっくり模試」

最難関校の対策と並行して取り入れたいのが、学校別の模試です。
TOMAS「学校別そっくり模試」では、開成、麻布、桜蔭、女子学院、早稲田実業、慶應中等部の学校別模試を実施。先ほどの社会の分析から分かるように、各校の入試を徹底的に洗い出し、問題形式や難易度、出題傾向、試験時間まで“そっくり”にしています。
学校別の模試の最大の利点は、同じ学校を目指すライバルとの立ち位置を把握できること。このほか、合格ラインとのギャップや自身の強みや弱点を可視化できます。さらに、少しずつ近づく本番に向け、場慣れするための経験としても受ける価値があります。

模試に参加するようす

そして、「学校別そっくり模試」では個別カウンセリングで今後の学習を具体的にアドバイス。志望校合格に向け、何が足りないのか、秋から本番までの間にできること・すべきことは何なのかを伝えます。それができるのはTOMASが“個別なのに進学塾”という特徴を持ち、ハイレベルな個別指導で難関中学への合格者を多数輩出しているから。一人ひとりと密接に関わって指導するからこそ得られる、多様な受験生のタイプ、さまざまな悩み、弱点や困りごとを解決するノウハウなど、経験と実績を持つ講師にじっくり相談することができます。

編集後記

「この学校に行きたい」と願う学校に出会えることは幸運なことです。純粋な思いが合格につながるよう、万全な対策を重ねてください。

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:リソー教育