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立地を生かしたアクティブ・ラーニングと、各自が楽器を選んで3年間練習に励む「ひとり一つの楽器」が学びの特長である上野学園中学校・高等学校(以下、上野学園)。国立科学博物館や上野公園で行うフィールドワークで、生徒はどんな経験をするのでしょうか。今回は、校外学習や少人数のクラスのようすなど、学校生活について中学3年生の生徒に取材してきました。

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高校生や音楽科の生徒とも仲よくなれる

今回インタビューに参加して頂いたF.Aさん、Y.Hくん

(左から順に)
F.Aさん:ダンス部所属で、クラスのムードメーカー的な存在
Y.Hくん:写真部所属で、今後は校外のコンテストにも挑戦する予定

インターエデュ(以下、エデュ):上野学園へ入学しようと決めた理由や、入学して分かった学校のよいところを教えてください。

Y.Hくん:祖父がサックスを作る会社に勤めていて、「ひとり一つの楽器」の取り組みを教えてもらったことがきっかけです。学校の建物がオフィスビルのように清潔なことも気に入りました。

F.Aさん:共学校であること、音楽が好きなこと、いろいろな中学校を見学して上野学園が一番楽しそうだったことから受験しました。自慢できる点は、学校で検定を受けられることです。私はニュース検定、数学検定、漢字検定、英語検定を受けました。ほかに、書写検定も受けられます。

上野学園といえば音楽学部!

上野学園といえば、隣接する大学の音楽学部が有名。中学校でも生徒が3年間をかけて楽器をマスターします。

エデュ:お二人は入学して3年目ですね。どんな学校生活を送っていますか。

F.Aさん:中高一貫なので、部活で高校の先輩と仲良くなれました。私は人とコミュニケーションをとることが大好きで、所属するダンス部では先輩によく相談したり、後輩の話を聞いたりしています。クラスメイトとは行事のたびに距離が近づいて、たくさん話せるようになりました。

Y.Hくん:僕が所属する写真部にも高校生は大勢いて、校内で先輩に会ったときは自分から挨拶するようにしています。クラスの中では、楽器を練習していると他の楽器にも興味が広がってくるので、ピアノが弾ける人やいろんなジャンルの音楽に詳しい人に質問したりしています。

F.Aさん:わたしたち普通科でも音楽に興味のある子はいっぱいいて、音楽科の子と同じクラスになれるところがすごくいいです。

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目的を明確にして実践するフィールドワーク

体験型の校外学習

交通の便を活かして、上野や浅草などで体験型の校外学習(フィールドワーク)を実践しています。

エデュ:面白い授業やお気に入りの行事はありますか。

Y.Hくん:フィールドワークが好きですね。上野公園や博物館が近くにあって、それを活かした学習をしています。年に5回から10回は行くかな。事前に疑問点をまとめて仮説を立てて、どんなことを調べるか決めてから現地へ向かいます。ただ行っただけでは何を調べたらいいか分からなくなるし、時間をむだにしてしまいますから。

みんな大好き!上野動物園

フィールドワークで人気なのは、やっぱり「上野動物園」! 生徒自身の興味・関心から、自主性や問題解決能力を引き出します。

F.Aさん:校外学習で行った江戸東京博物館は、授業で歴史を勉強していたので楽しめました。他にも、私は英語が得意なのでオーラル・コミュニケーションでネイティブの先生と話せることがうれしいです。2年生の夏休みには、ブリティッシュヒルズ(イギリスの生活を疑似体験できる施設)での授業を受けました。先生は外国の方なので会話はすべて英語で、イギリスの食事マナーのレッスンもありました。

全員が取り組むグループ学習

普段の授業でも頻繁に行われているグループ学習。生徒自身が意見を交換し合って、導き出した解答を先生に伝えます。

エデュ:グループ学習ではどんなことをしていますか。

Y.Hくん:今は、桜鏡祭(文化祭)で発表する中学全体企画「台東区の〇〇」の制作を進めています。同じ班には1年生や2年生もいるので大変ですが、みんなと協力できるところがいいですね。グループで勉強すると視野が広がるし、ほかの人が何を考えているか分かると面白いです。

中学生は給食制、みんな仲良し!

みんな仲が良いのは食堂のおかげかも!? 中学生は給食制になっています。

F.Aさん:苦手な教科では、グループで学習していると分からないことを周りに聞いてすぐ解決できるんです。一人だと分からないままで嫌になるけど、同じ班の人から解き方を教わったり、説明が載っているところを教えてもらったりできるから助かります。

Y.Hくん:いろんな案や解決策を出し合えるから、悩むこともあるけど楽しいよね。

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少人数のクラスで人との関わり方を学ぶ

信頼しあえる仲間ができる授業

お互いに協力する学習を繰り返すうちに、信頼しあえる仲間になっていきます。

エデュ:お二人のクラスでは、約20名の生徒に対して担当と副担任の先生がそれぞれ1名ずついます。少人数制であることのメリットを教えてください。

Y.Hくん:先生との距離が近く、気軽に話せます。大人との接し方を学べるし、先生が生徒をよく見てくれています。クラスのみんなとも深く関われるから、少人数制はいいと思いますよ。人数が少ないので、何人か選ぶとき当たる確率が高いんです。

F.Aさん:生徒が少ないと、何か提案したとき意見がまとまりやすいです。入学前は少人数のクラスに不安を抱きましたが、クラスメイトはみんなフレンドリーでした。あと、人前で発表する機会が多くなるから、精神面が鍛えられます。最初は発表することが苦手でも、いつしか得意になります。これからは社会に出たら、人の前に立ってコミュニケーションをとることは必要になると思うし、いい経験になっています。

唐揚げは先生にも人気のメニュー!

説明会の日にいただいたランチメニュー「油淋鶏」。唐揚げ類は、生徒にも先生にも大人気だそうです!

エデュ:最後に、みなさんの将来の夢を教えてください。

Y.Hくん:中学入学前はシステムエンジニアに憧れていましたが、今は人の役に立つロボットを作りたいと考えています。

F.Aさん:アメリカと日本をつなぐような仕事がしたいです。面談では、高校受験がないぶん大学受験についてよく考えたらどうかと先生からアドバイスされました。今はアメリカの大学に留学するか、日本の大学に行こうか迷っているところです。

編集者から見たポイント

少人数のクラス編成や学年縦割りのメンバーで行う全体企画、中高一貫による高校生との関わりなど、コミュニケーション能力を高めるのに充分な環境が整っているということが、お二人の話からよく伝わってきました。次回以降の連載記事にもご注目ください!

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