eduスタッフ訪問記

インターエデュ・ドットコムスタッフが学校、塾などに訪問した際の様子をお届けします。

【後編】【東京私立男子中学校フェスタ2016】女の子の目がないと男の子は伸びる!? 男子校だからできること!

6月5日、本郷中学校で行われた「東京私立男子中学校フェスタ」(以下、男子校フェスタ)は、毎年開かれる小学生の男の子のための祭典。男子校を検討されているお母さま、お子さまが知りたい情報が目白押しのイベントです。

後編では、「男子校フェスタ」副実行委員長の笠井淳三先生(獨協中学校・獨協高等学校 副校長)、清水広幸先生(聖学院中学校・高等学校 副校長)にうかがった、男子校で育つ力をお伝えします。

【前編】男子校の魅力って何? 人気校の在校生保護者が語る

 

■男子校出身者の方がコミュニケーション能力が高い!?

笠井淳三先生 インタビュー

東京私立男子中学校フェスタ_笠井淳三先生(獨協中学校・獨協高等学校 副校長)

笠井淳三先生(獨協中学校・獨協高等学校 副校長)

インターエデュ(以下、エデュ):男子校の魅力とは何でしょうか?

笠井先生:私は共学校の出身ですが、男子校に務めて、“男だけの良さ”が分かりました。男の子は女の子がいると、格好をつけたがるので、自分の行動を抑えてしまうんです。男子中学校フェスタにも、伸び伸びとした鉄道研究部が参加していますが、女の子がいたら、きっともう少し抑えてしまうでしょう。
でも、男子校なら、極端に言うと、人の足を引っ張ることをしない限り、何をしても許される・認められるようなところがあります。つまりそれは、自分たちがやりたいことをやれる環境があるということです。

エデュ:男子校だからこそ身につく力はありますか?

笠井先生:男子校は、女の子と接する機会が少ないから、女性が苦手になるのではないかといわれがちですが、実は誤解です。男子校の生徒たちは女の子と接しない分、社会に出たときに、異性とうまくやっていこうという意識が高いのです。意外でしょ?

エデュ:本当に意外ですね!では、男子校選びのポイントを教えてください。

笠井先生:男子校フェスタには、生徒の作品あったり、部活動交流をしていたり、いろいろなメニューを用意しているので、お子さまが何年後かにこういう風になるのだと、将来をだぶらせながら、参加してもらいたいと思います。

 

■男子特有の専門性が将来の学びに結び付く

清水広幸先生 インタビュー

東京私立男子中学校フェスタ_清水広幸先生(聖学院中学校・高等学校 副校長)

清水広幸先生(聖学院中学校・高等学校 副校長)

エデュ:東大・京大の高校別合格者ランキングでも、男子校は上位に入っていますが、男子校の方が、共学校より学力が伸びやすいのでしょうか?

清水先生:中学の最初のころは、男の子は女の子よりもゆっくり育つ傾向があるといわれます。しかし、男の子は一度スイッチが入ると、大きく変わり、さらに伸びるのが特徴です。男子校の生徒たちは、やりたい学問や行きたい大学が決まったとき、興味があることに専念できる環境があるので、そこに向けた集中力が非常に強いですね。

エデュ:“集中力”という点では、パネルディスカッションでも取り上げた“オタク”もそうですよね。

清水先生:共学校では、オタクの生徒は女の子に理解されにくいので、女の子の目を気にして自分の専門性を出せない子が結構いるのではないかと思います。しかし、男子校ではそれを理解してくれる仲間がいるので、自分の居場所が見つかり、専門性を深めることが出来ます。世の中の職業のうち、ドクターやパイロット、シェフなど専門的な業種で男性が活躍しているケースがたくさんあります。結果的には、その子の“オタク”性が、将来の学びや職業に繋がるケースが多いのではないでしょうか。

エデュ:男子校の魅力とは何でしょうか?

清水先生:女の子の目を気にせず、伸び伸びと自分自身をさらけ出すことが出来ることだと考えています。

 

お二人の先生のお話から、男子校は男の子が自分らしく学べる場であることが、とてもよく伝わってきました。

「男子校フェスタ」は、来年も開催予定です。「男子校ってどんな雰囲気?」と気になったお母さまは、ぜひお子さまと一緒に足を運んでみてください。

 

■東京私立男子中学校フェスタ2016