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投稿者: 水溶液 (ID:sf0ts0eOLm2) 投稿日時:2007年 12月 11日 07:11
水溶液の問題について教えてください
問題:アルカリ性の水溶液が2種と酸性の水溶液が2種ある。そのうち2種の水溶液を混ぜたときの変化から、4種の水溶液が何であるかを知ることができた。それは、その水溶液とどの水溶液を混ぜたときか。
アルカリ性
うすい水酸化ナトリウム水溶液
石灰水
酸性
うすい塩酸
炭酸水
答え:石灰水と炭酸水を混ぜると、濁る。これによって石灰水が水酸化ナトリウム水溶液と分けられ、炭酸水と塩酸が分けられる
→「うすい水酸化ナトリウム水溶液とうすい塩酸をまぜると塩ができる」この答えは×ですか?
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【787780】 投稿者: たぶんバツ (ID:1Vk1gnim/To) 投稿日時:2007年 12月 11日 08:28
塩(・・というのもバツ。食塩または塩化ナトリウム)ができても
肉眼で変化(現象)を確認できません。と言うことは、混ぜたものは
うすい水酸化ナトリウムと炭酸水かもしれません。 -
【787984】 投稿者: そのとおりと思います (ID:7BNA5z/av1M) 投稿日時:2007年 12月 11日 12:24
石灰水 H2O + Ca(OH)2
炭酸水 H2O + CO2
これを混ぜ合わせると,
CaCO3 (炭酸カルシウム;不溶性) + H2O
が生じ、白濁、沈殿が認められる。
(さらにCaCO3よりCa(HCO3)2への反応が進むと再び水溶性となりますが) -
【788661】 投稿者: 水溶液 (ID:sf0ts0eOLm2) 投稿日時:2007年 12月 12日 07:11
そのとおりと思います さま
たぶんバツ さま
さっそくのご返信、ありがとうございました。
石灰水・炭酸水を混ぜると白濁が認められ、それで分類できるのは分かっているのですが、その他の方法がないかと考えていたようです。
そこで「うすい塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜて熱すれば食塩が出てくるが、それで分類できたことにはならないのか」ということだったのですが、「肉眼で変化が認められ」なければバツなのですね。こういう場合、「熱する」という処理は認められないのでしょうか。素人考えで申し訳ありませんが教えていただけませんか。
素人ついでにもう1つ教えていただけますか。
>塩(・・というのもバツ。食塩または塩化ナトリウム)
「しお」ではなく「エン」という読みで使ってもバツなのでしょうか。
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【788825】 投稿者: たぶんバツ (ID:1Vk1gnim/To) 投稿日時:2007年 12月 12日 10:22
「うすい水酸化ナトリウム水溶液とうすい塩酸をまぜると塩ができる」
の文だけを考えた場合、
塩酸と水酸化ナトリウムからできる「えん」の物質名を具体的に答えていないから
「えん」とルビをつけて答えても△。
問題文の 「混ぜたときの変化」に加熱という操作を加えて考えることにも
無理があります。
さらに、水酸化ナトリウムと炭酸水を混ぜて加熱しても結晶がでます。
これはもちろん水酸化ナトリウムの結晶ですが肉眼で食塩と区別はできませんから
加熱だけでは食塩と断定できません。
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【789057】 投稿者: アルデバラン (ID:LW9xmdyTL1E) 投稿日時:2007年 12月 12日 13:42
水溶液 さんへ:
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専門は有機化学で、無機は高校程度の知識に毛が生えた程度
ですが(しかも研究職ではないので、有機も怪しいです)、
しゃしゃり出ることをお許し下さい。
理科では、ある意味国語よりも言葉の厳密性が求められます。
各科学用語には必ず定義が存在し、その定義を逸脱した使用
は認められません。科学の世界では、用語の誤用に対しては
かなり手厳しいですよ。また、問題文は、緻密性を考慮して
作成されますので、そこまで読み切らないといけない点が難
しいですよね。今回のように悩まれた場合は、これ幸いとい
うことで、科学用語の定義まで勉強されると良いのでは。
> そこで「うすい塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜて熱すれば食塩が出てくるが、それで分類できたことにはならないのか」ということだったのですが、「肉眼で変化が認められ」なければバツなのですね。こういう場合、「熱する」という処理は認められないのでしょうか。素人考えで申し訳ありませんが教えていただけませんか。
問題文を良く読んでみてください。「2種の水溶液を混ぜたと
きの変化から」となっています。「混ぜたとき」は混ぜた瞬
間の意味ですよね。許容範囲は10秒以内かな(個人的な感覚
ですが)。つまり瞬時に判断つく方法が尋ねられていますよ
ね。だから、即座に判定ができる方法である、色の変化や不
溶性物質の析出などでなければなりませんから、加熱云々は
題意に全く合いません。厳しいですが、完全な「×」です。
即座に判定できる方法以外まで拡張してしまうと、ありとあ
らゆる定性的な手法、物理化学的な手法が駆使できてしまう
ことになり、答えがかなりの数となってしまいます。結晶を
析出させてX線結晶解析する、なんてのも正解になってしま
います。そのため、問題文ではわざわざ「混ぜたとき」とし
ているのだと思います。
> 素人ついでにもう1つ教えていただけますか。
>
>
> >塩(・・というのもバツ。食塩または塩化ナトリウム)
>
> 「しお」ではなく「エン」という読みで使ってもバツなのでしょうか。
「エン」とする方がもっと駄目ですね。「シオ」には塩化ナ
トリウムの意味がありますので、答えたい内容を表現するに
はまだこちらの方が良いと思います(たぶんバツさんと同じ
で、食塩や塩化ナトリウムが良いと思います)。
化学の世界で塩(エン)というのは、広義には『二成分から
なるイオン性物質』となっています。ちょっと難しく言うと、
アニオンとカチオンがイオン結合で結ばれた物質と言うこと
です。小学校で扱う酸とアルカリは、基本的には最も古典的
なアレニウスの定義による酸とアルカリだと思いますが、両
者を混ぜれば、何かしらの「塩(エン)」ができてしまいま
す。エンとは食塩を指す言葉ではないのです。塩化カルシウ
ムも、炭酸ナトリウムも、炭酸カルシウムも、全て「エン」
なのです。ですから、エンとする方がさらに言いたい内容か
ら離れてしまうと思います。
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【789615】 投稿者: 水溶液 (ID:sf0ts0eOLm2) 投稿日時:2007年 12月 13日 07:04
ご丁寧なご返信を有難うございました。
たぶんバツさま
>水酸化ナトリウムと炭酸水を混ぜて加熱しても結晶がでます。
そうなのですね!勉強になります。こういう場合、化学式はどうなるのでしょうか。
アルデバランさま
>科学の世界では、用語の誤用に対してはかなり手厳しいですよ。
>今回のように悩まれた場合は、これ幸いということで、科学用語の定義まで勉強されると良いのでは。
>「混ぜたとき」は混ぜた瞬間の意味ですよね。許容範囲は10秒以内かな
そうなのですか。小学生向けに科学用語の定義を勉強するのによい参考書などご存知でしたら、教えていただけませんか。一筋縄では納得しない子なので、ちょっと調べてみたいと思います。 -
【789626】 投稿者: たぶんバツ (ID:1Vk1gnim/To) 投稿日時:2007年 12月 13日 08:01
>こういう場合、化学式はどうなるのでしょうか。
反応するわけではなく、加熱して水分が蒸発すると
固体の水酸化ナトリウムの結晶が出るだけです。
この問題の出題意図は、そのとおりと思います様の書かれている事が
全てです。
炭酸水に溶けているものは何か、石灰水と二酸化炭素の反応→白濁する
(ここで白濁=不溶性の物質が存在する と言うこともおさえておく)
模範解答と違う解答を考えたくなるのは理科が好きなのでしょうね。
でも、こと受験に関してはそれをやっていると時間がいくらあっても
たりません。出題意図を汲み取って解答を導き出すようにしたほうが
いいと思います。
中学理科では、受験勉強で得た知識の復習になるような内容もあります。
そこで、ゆっくり学ぶ機会がありますよ。
ちなみに、私は某通信教育の理科添削指導をしていて、昨年理科が超苦手な
子どもの中学受験を終了しました。