連載インタビュー 第2回 浦和明の星女子中学・高等学校
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キリスト教の人間観に基づく教育方針を掲げる浦和明の星女子中学・高等学校。1934年(昭和9年)、カナダから5人のシスターが来日。37年に「青森技芸学院」(のちの青森明の星)を設置。埼玉県浦和市(現・さいたま市)に高校を創立したのは昭和42年。平成15年には中学校を開校。その後、高校からの入学を停止し完全なる中高一貫校に。中学校設立および中高一貫教育への思いを島村校長に伺った。
【第2回】校訓『正・浄・和』とは。
エデュ:校訓についてお話ください。
島村校長:本校の校訓「正・浄・和」は本校の一人ひとりを大切にする教育を支えているものです。それはキリスト教の人間観に基づいており建学の精神そのものといってよいと思います。
エデュ:校訓の「正」「浄」「和」ひとつひとつについて説明をお願いします。
島村校長:校訓「正・浄・和」は聖書からとられたものなのですが、簡単に言えば次のような内容になると思います。
「正」とは、生徒一人ひとりが本来の私であろうとすること。
本物の自分になろうとすることです。
「浄」とは、私が本来の私になるために、本当に自由な心の状態でなければならないこと。
本物の自分になるために必要な精神です。
「和」とは、私が本来の私になるのは、自分ひとりでではなく、みんなとともになっていくこと。本来の私になる、すなわち「自己実現」には、互いに助け合うことが必要です。
このように、本校の校訓は、「正」―本来の私―を中心としてひとつにまとめられるものです。
エデュ:自己実現には、互いに助け合うことが必要ということですが...。
島村校長:
合唱を例に挙げますと、耳をふさいで自分の音を出すことばかりを考えていては、それは合唱にはならないでしょう。他者を見て、出す音を聴いて、協調して仲良くやることで自分の音が初めて出ます。そして合唱になるのです。
学校生活では他者と過ごす場面がたくさんあります。
みんなと一緒になって学び合い、影響し合っていくことで本当の自分になれるのです。自己実現とは他者を大切にする心の広さを持つ私になろうとすることなのです。
⇒第3回『みんなとともに“自己実現”をめざす6年間』12/19更新予定!
浦和明の星女子中学・高等学校 | |
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