学校特集　【エリア密着】神奈川の学校　法政大学第二中・高等学校

「自由と進歩」を学風とする法政大学。その付属校である法政大学第二中・高等学校は、1986年に中学を創設以来、「中高大10年一貫教育」として、社会で活躍する多くの卒業生を輩出してきた。その輝かしい実績の裏側には、受験の枠組みにとらわれない法政大学第二中・高独自の「10年一貫教育」システムがあった。法政二中高で過ごす10年とはどのようなものなのか。同校の教育に迫った。

まずは、学校の柱ともいうべき教育理念からひも解こう。
同校の理念は、法政大学の学風と同じ「自由と進歩」。ここでいう「自由」とは、人類にとって普遍的価値であるものを指し、「進歩」とは、現代社会に起こるさまざまな問題を解決しようとする精神を表している。この学風のもと、教養の基礎を築き、自分自身で問題を提起し、解決することによって社会で貢献することのできる「人格」の完成を目指している。

教育理念を柱に同校では「10年一貫教育」を打ち出している。法政二中、法政二高、そして法政大学へと、受験の枠組みにとらわれることなく、豊かで伸びやかな学校生活が送れることは、同校の最大の特色ともいえるだろう。
10年間、どのような教育カリキュラムで指導していくのだろうか。

中学では、学習習慣の確立と基礎学力の定着に重点を置く。英語を中心に毎朝20分間の一斉学習を行うのも基礎学力を定着させるためだ。また、中・高６年間、継続することで学習習慣の定着にもつながる。また、中学で本格的に学習する英語は、「読む」「書く」「聞く」「話す」をバランスよく学べるよう配慮。週２時間は、外国人教師による英会話の授業も展開。中学卒業時には全員が「実用英語検定3級」を合格できるよう指導をしている。

高校での教科教育の基本は「調べ、討論し、発表する」という、自らが自らの創意工夫と努力によって力を付けるということである。1・2年生から3年生にかけて、調査・実験・レポート・討論・発表を重視しながら、すべての教科を体系的系統的に学習。そして３年生からは「進路要求別クラス（文系クラス、理系クラス）」に編成。2年次までに共通して学習した基礎知識をベースとしながら、その上に立って、それぞれの希望する進路の実現を目指す。進路決定後は、学部学科別クラス（「3年3学期」）を編成し、大学での「学び」の橋渡しを行う。

また、同行では机上の学習だけでなく、「体験から学ぶこと」も重視しており、中学校生活のまとめとして4コースに分かれた研修旅行を行っている。

法政大学の付属校であるという利点を活かしながら、自主活動にも積極的に取り組む。そして総合的な学力の獲得・定着、次代を担う有為な人材の育成を目指している。

ＪＲ南武線、ＪＲ横須賀線、東急東横線、目黒線などに加え、2012年以降交通網の整備とともにさらなるアクセスの良さが期待できる「武蔵小杉駅」。閑静な住宅街の中に同校はある。勉学に集中するには絶好のロケーションだ。交通網が整備されれば、東京都城東地区・城北地区・千葉県東京隣接地区・ 埼玉県東京隣接地区・神奈川県西部などからでも1時間で通学が可能になる。

広大なキャンパスには、本校のシンボルである時計塔校舎を中心に、最新設備を誇るパソコン教室や蔵書数7万6500冊を誇る図書館（中高合算）、数多くの有名スポーツ選手を輩出してきたグラウンド・新体育館（冷暖房完備）などがあり、充実した施設がずらり。豊かな環境で、生徒たちは活気あふれる学校生活を送っている。

さらに同校は大きな飛躍を遂げようとしている。さらなる高みを目指して、新しい付属校教育の実践を実現させるために、発展を続ける武蔵小杉の広大な校地に2016年度完成予定の新校舎を建設。各教室に最新の情報機器を設置するなど、生徒がクラス単位でいつでも発表・プレゼンテーションを行える条件を整備していく。

そして、さらなる教育の幅を広げるため、2016年より中高同時共学化が実現する。付属校としての学びはそのままに、さらなる深化を目指す。 これまで築いてきた伝統を守りながらも新しい一歩を踏み出す同校の改革にますます目が離せなくなるだろう。まずは、同校を訪れてその目で確かめてほしい。

中学学校説明会の日程は以下の通り。
10月20日（土）10：00～　場所：木月総合会館
11月10日（土）10：00～　場所：木月総合会館

高校学校説明会の日程は以下の通り。
10月6日　(土) 14:00～　 場所：木月総合会館
11月10日 (土) 14:00～　 場所：木月総合会館
11月25日 (日) 13:00～　 場所：木月総合会館

二中文化祭・二高祭日程は以下の通り。
10月27日（土）09:00～16:00　（中学の一般公開は13:00～となります）
10月28日（日）09:00～15:00