マザコン｜掲示板スレッド

自分の死と向き合う経験をされた方、されている方・・・
みなさんは、慈愛に満ちているようです。
やさしくて、あたたかくて、それぞれの書き込みが心にしみいります。

そして、今の、一刻一刻を丁寧に暮らしておられるであろうと推察いたします。

私も、結果的には良性だったわけですが、ガンと思いこんでいた時期、
息子にどう伝えるか、ずいぶん悩みました。

わが家は、一人っ子の3人家族です。親戚つきあいもあまりありません。
私自身が、5歳のとき母親が急死した体験があります。
脳卒中で、夜一緒に布団で眠り、朝目がさめたら、逝った後でした。
私自身、息子が5歳になる年に自分も急死するかもしれないという思いを
ずっと抱いてきました。なので、3歳くらいの頃から、言ってきました。

人間も、チョウチョも、めだかも、生き物は全て、いつかは死ぬよ。
お父さんとお母さんも、ずっとずっと先の先に、おじいさんおばあさんになってから、
君より先に死ぬよ。
君はきょうだいがいないんだから、１人でしっかり生きていける大人になってほしいよ。
だから、よい友達を大切にしてよ。友達は財産になるよ。

息子の年齢が5歳を過ぎたときから、私のトラウマも少しずつ消えていったように思います。
・・・で、“ガンかもしれない事件”が起き、
最初は、ふつうの病気、と言っていましたが、「あほな母親」さまがおっしゃる通り、
あらゆる病気の情報が入る時代で、とくに敏感な息子には、よけい不安を与えてしまうと思い、
きちんとガンという病気を説明しました。
そして思ったことは、子供は、親が思う以上に、敏感に感じ取っているということでした。

子供に話す、話さないは、それぞれの生育の有りよう、子供との関わり方、
子供の性格を配慮した方が賢明ですが・・・

不安や恐怖心は、予測のつかないわからないことやものに抱いてしまうもの（経験上でもそう思う）
わが家の場合は、今度、もし私や主人がガンのような深刻な病気になったら、
子供には、時期をみはからって病気の1から10まで知りうる限りを説明しようと思います。

　「良性腫瘍」さん
＞子供に話す、話さないは、それぞれの生育の有りよう、子供との関わり方、
＞子供の性格を配慮した方が賢明ですが・・・
その通りだと思います。子どもに病気のことを伝えるかどうかはケースバイケースで、いろいろな条件を含めて、親が判断しているのでしょうね。
うちの場合、下の子には伝えていません。
　
初めは「マザコン」だったテーマが、少しずつ進展して、あじさいさんのコメントのおかげで、思いがけず「自分が癌のとき、子どもへの告知をどうするか」について語り合うことができました。ほんとに良かったです。
…というのも、今まで「子どもへの告知」というとてもデリケートで重要な問題について、ほとんど情報が得られず、手探り状態だったからです。
本人への告知を書いた本は多数あるのに、子どもへの告知について書いたものを（少なくとも私は）見たことがありませんでした。
今も、心の90%では、子どもに伝えてよかったと思っているものの、10%くらいは「伝えない方がよかったかもしれない。子どもは不安のために私から離れられないのかもしれない。」という思いがあります。
「あじさい」さん、「子どもは知ってます」さん、「良性腫瘍」さん…皆さんそれぞれのお考えを聞くことができましたが、どれも胸にひびき、どれも正しいと思いました。
そして、この問題についてはいろいろな考えがあっていいのだ、と思うことで、とても気が楽になりました。
皆さん、ありがとうございました。