マルチリンガルを目指せる女子校
日本の家庭科で編み物を教えないのはなぜ
高齢の母が編み物好きで、母に教えてもらいながら自分でも子ども達のセーターやカーディガン、手袋、靴下などを編んでいます。
自分の時もそうでしたが子ども達の家庭科の授業でもミシンや縫い物を習いますが、編み物を学校で教えないのはどうしてなのでしょう。
北欧などは小学生から授業で編み物があり、義務教育が終わる年には皆が靴下を編み、これから自分の足で歩いて行くという意味を込めて持ち帰るそうです。
また編み物は算数の学習にもなると話していました。
日本ではミシンや縫い物などが多く、編み物は個人の趣味で扱われるのはもったいないと思いました。
かぎ針と毛糸さえあれば、いつでもどこでも編むことができ手軽にできると思うのですが。
おそらく、編み物業界のロビー活動が弱いのだと思います。
家庭科の時間は限られているので、今ある内容を何かはずさないと編み物は入れられないでしょう。
はずされない内容の家庭科目は、それを推す団体なり業者が熱心に活動していると思います。
編み物の団体、または編み物の業者が熱心に活動を続けていけば、家庭科の一項目として採用される可能性はあるのではないかと思います。
編み物は、手袋のようなものを作る場合に表裏や左右を気を付ける必要があって、そういうのは算数のセンスが鍛えられていいですよね。
でも算数などの教育的な効果はミシンとほぼ同じ?
ミシンの方が実用的だから、編み物は選ばれなかったのかな?
そりゃ時間が足りないからでしょう。技術家庭は実用性優先だと思います。
ボタン付けやなみ縫い、玉留めなどは人生のどこかで使う日は来るし、味噌汁や卵焼きなら作ることもあると思いますが、編み物は必須ではないですから。
私は家庭科で編み物を習い、マフラー一本編みましたが、初心者の編み物は基本的に同じ作業を繰り返すだけなので、時間がかかる割に習得できる技術も少ない。人生においてそれをいかすことも殆ど無いのです。
大手手芸店が開講している編み物教室へ通室していたことがあります。
手芸店で販売しているセーター本通り、講師やベテラン生徒さんから手取り足取り教えて戴いたのでなんとか完成させられましたが。
この作業を学校の授業で今ならユーチューブで、では不器用なタイプにはとても無理だと思います。
昭和の頃に私が通った神奈川県の私立女子中高一貫校でも、平成になって娘が通った都内の一貫校でも、普通に習ったけれども。
時間数としてはほんのわずかながら、得意な子は小物からベストやセーターまでを(放課後や家で)仕上げていたけれど、不得手な子は各種編み方を知識として一通りマスターしたらそれでOKだった。
1対40名で教えるのが難しいからじゃないかなと思います。
個人的には、編み物良いと思いますけどね!
ミシンでも、学校側から保護者ボランティアに来て欲しいと言われました。
編み物だと、ボランティアできる親はほとんどいなさそう。(最近は共働きが多いこともあり)
編み物は、初心者の子供が初心者に教えるのは難しい。
ミシンは班で1名わかっていれば、何とかなるんですよね。内申を気にする優等生の子の親は、家でミシンの予習をさせてますし。
あと、ミシンは早いので、学校を休んでも放課後にガーっと仕上げてしまえる。(雑でよければ10分あれば出来る。)
編み物は放課後に居残りしたくらいでは、提出するまでいかないので面倒。(持ち帰りで親が編むことになる→成績困る)
学校の居残りだけで何とかなるのは、くさり編みを1メートル提出くらい?
個人的には2時間くらい編み物の基礎を教えてもらう時間があると良いなと思います。でも自分がクラス40人に教えることを想像すると大変そうだなと思います。
簡単なキットを配って、夏休みに作ってみてね、くらいはあると良いかな。