英語を話せた! グローバル教育は女性自立の一歩
inter-edu’s eye
日本大学豊山女子中学校・高等学校(以下、豊山女子)では、学校を挙げて国際交流教育に取り組んでおり、中学1年次から留学のチャンスがあります。そこで、ニュージーランド春季短期留学に参加した中学生(当時)を対象に、英語教育についてのアンケート調査を実施。学校で英語とどう関わり、留学経験をどう活かしているのかを探ります。加えて、杉田竜之介先生による“豊山女子流・英語指導”もご紹介します。
厚みのある英語教育
豊山女子ではグローバルに活躍する女性を育てるため、全学年にわたり、英語を身近に感じるプログラムが用意されています。短期留学に参加した中学生が、帰国後の変化や学校の英語教育について答えてくれました。※生徒の学年表記は参加当時のものです。
豊山女子の英語教育その1
プログラム・施設 | 対象 | 内容 |
---|---|---|
ニュージーランド春季短期留学 | 中1・2生の希望者 | 春休みの17日間、現地でホームステイ |
British Hills英語研修 | 中2生全員 | 夏休みに福島県の施設で国内留学 |
英検 | 中学生全員 | 校内で受検し、卒業までに準2級取得を目指す |
英語スピーチコンテスト | 中学生全員 | レシテーション部門・スピーチ部門で優勝者を決定 |
カナダ海外英語研修 | 高校生の希望者50人 | カナダで国際文化を学ぶ |
イングリッシュルーム | 全生徒 | 昼休みと放課後、ネイティブ講師と英会話を気軽に楽しめる場所 |
ニュージーランド春季短期留学
・帰国後、学校でネイティブの先生とすれ違うとき、自分から挨拶できるようになった。(中3)
・海外の友だちが初めてできて、英語を気軽に覚えられた。(中3)
・2年連続で参加して、2年目はホームステイ先で緊張せずに最初から話すことができた。ほかの国にも行ってみたくなった。(中3)
・英語に親しみがわき、勉強の後押しになった。留学してとても良かったと思っている。(中2)
・留学前は、現地での暮らしや、やってはいけないこと、日常会話を勉強した。帰国後は英語の発音が良くなり、ネイティブの先生の話にすぐに返答できるようになった。(中2)
British Hills英語研修
・店での支払い方法を覚えられた。(中3)
・間違っていたとしても、はっきりと言ってみることを試してみた。(中3)
・日本語が伝わらないから、英語で頑張って伝えようとする力がついた。(中3)
イングリッシュルーム
・スピーチコンテストの作文について質問に行く。(中3)
・ゲームをしながら英単語を覚えたり、単語の最後のアルファベットでしり取りをしたりした。(中2)
・その日にあった出来事を話したり、映画を見たりして楽しんでいる。(中2)
英検について
・短期留学前は4級を持っていたが、今年中に準2級、卒業までに2級を目指す。日常的に英検の過去問を解くようになった。(中2)
・高校卒業までに1級を取得する。過去問に毎日取り組んだり、リスニング問題をラジオで聞いたりしている。(中2)
・中学卒業までに2級を、高校卒業までに1級を取得したい。今は3級を受験予定で、問題を解いたり、英語がペラペラな兄に面接の練習をしてもらったりしている。(中2)
英語関連の目標や希望
・英語はまだ苦手だが、高校ではカナダ海外英語研修に参加したい。(中3)
・また短期留学に参加して前回以上に楽しめるようにしたい。高校に入学したら1年間の留学を体験したい。親が英検準1級を取っているので、私も目標にしている。(中2)
・高校でカナダ、大学でロサンゼルスに行く。(中2)
・来年もニュージーランドに行きたいし、高校ではカナダに行ってもっと英語に触れたい。(中2)
指導のこだわりと生徒への温かな眼差し
英語教育の特色やねらいについて語ってくださったのは、英語科主任の杉田竜之介先生です。
豊山女子の英語教育その2
プログラム | 対象 | 内容 |
---|---|---|
TEAM Teaching | 中学生全員 | 英語授業をネイティブ講師と日本人教員のペアで行う。1・2年生は1クラスを2つに分け、中1は週2時間、中2は週1時間実施。 |
放課後英会話教室 | 希望者 | 週1回・1時間、Berlitz®による英会話教室 |
TEAM TeachingにおけるALT(ネイティブ講師)との協働
杉田先生:日本人教員がALTの通訳に終始することがないよう、あくまで授業の主導権は日本人教員が握り、進度や内容をコントロールしながら、その中での効果を最大限に上げるためにALTに協力してもらうというのが基本方針です。ALTとは毎週必ず各学年1時間のミーティングを設定しており、授業計画や連携を図っています。
Berlitz®導入の放課後英会話教室
杉田先生:英会話における表現を知り、運用に慣れることはもちろんですが、それ以上に英会話に対する「情意フィルター(学習者が英会話に対して持つ照れや恥じらい、不安といった気持ち)をなくすことを期待しています。授業でのスピーキングでも「間違いを恐れず積極的に発信すること」を一番高く評価し、生徒の心を開かせようと努力しています。
大学入学共通テストを意識した授業
杉田先生:特に力を入れているのがライティング指導です。「表現英語」の授業では、生徒はさまざまなケースにおける表現や文法を学んだ後、実践として必ず自由作文に挑み、ALTにチェックしてもらいます。いつ使うのか分からないような例文を丸覚えするのではなく、「自分だったらこんなシチュエーションで使うだろう」というものを考え、自分のものとして落とし込むことが高い定着度にもつながります。また、定期考査でもライティング問題を課しています。
苦手意識の克服
杉田先生:得意な教科をひたすら褒めたうえで、生徒が自分に自信を取り戻したタイミングで「この科目がこんなにできるんだから、英語もできないはずはないよ。頑張ってごらん」と声をかけます。
編集者から見たポイント
帰国後もネイティブ講師と積極的に話し、明確な目標を打ち立てて英語学習に励んでいる生徒たち。一方で、英語が苦手な生徒には、先生が温かく見守り、声かけをしてくれることも分かりました。英語が好きなお子さまはもとより、英語が嫌いなお子さまが苦手意識を克服し、大きく成長するチャンスを秘めた環境ではないかと感じました。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
---|---|
中学校見学会 ※要予約 | 2019年6月22日(土) 10:00~11:00 |
中学校見学会 ※要予約 | 2019年6月29日(土) 10:00~11:00 |
夏休み学校・部活動見学会(中・高共通) ※7月1日より予約開始 |
2019年8月24日(土) 10:00~15:00 |
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