創立以来の大改革で生まれ変わる日駒の現在と未来

創立以来の大改革で生まれ変わる日駒の現在と未来

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日本工業大学駒場中学・高等学校(以下、日駒)は、1907(明治7)年の創立以来、最大の改革を実現し、大きく進化します。中学定員の募集拡大や高校「文理未来コース」の新設など令和の時代を迎え、新たな一歩を踏み出します。今回は、注目の改革の全貌に迫ります。

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創立以来、最大の改革への決意

大塚勝之校長からのメッセージ

時代の進捗に合わせて、学校はいつまでも生徒とともに成長し続けていきたい。令和の新時代を迎えて、社会は一層目まぐるしく変わろうとしています。大学入試改革を見てもアクティブラーニングやICT授業、英語4技能の強化など、いわゆる「21世紀型スキル」を身につけることは今日、必須の条件となっています。こうした時代の流れを踏まえ、日駒では創立以来、最大の改革を進めてまいります。

大塚勝之先生
日本工業大学駒場中学・高等学校 学校長の大塚勝之先生。

中高一貫コースは普通科専一を掲げ、すでに改革を進めています。生徒数はここ数年間で順調に増加し2019年度は、これまでで最高の入学生徒数となりました。中高一貫コースは、今後の日駒の幹といえます。そこで、中学定員の募集拡大を考えています。具体的には120人の入学者数を最終的には150人まで増やしていき、入学した生徒すべてのレベルアップを図り、希望の進学先を実現させてあげたいです。さらに、日駒を受験する受験生のレベル自体も上げていきたいと考えています。

着実に増えてきた女子生徒数
かつてと比べると、中高一貫コースの開設から女子生徒数が着実に増えてきたそうです。

そして高校でも改革を進め、2021年4月から普通科専一校として新たにスタートを切ります。理数工学科・創造工学科の工学系2学科に代わり、新たに「普通科・文理未来コース」を開設します。従来のような技術者育成が目的ではなく、日駒が長年培ってきたものづくり教育をさらに発展させてどんな進路にも影響を及ぼす五感を育み、創造性を身につける教育を展開していきます。

ユニークな文化を培ってきた工業科の存在
工業科の存在は、日駒独自のものづくり教育や学校行事に代表されるようなユニークな文化を培ってきました。

普通科専一に向けた準備のひとつとして「日駒教育構想」がスタートしています。これまで培ってきた「日駒らしさ」を大切にし、時代に合わせた教育にも積極的に取り組もうと検討を繰り返し、実践しています。具体的には、国語教育、英語教育・海外研修、理数教育、ものづくり教育、キャリア教育・コミュニケーション教育です。この5つを柱としながらより良いものになるように毎年改良を重ねています。その中心となるのは国語教育です。これから生きていく礎になるのは国語であると考えています。そのうえで理数や英語も強化していきます。

4技能を身につける英語教育
英語の授業では日駒の特長である「温かさ」と「体験の大切さ」を活かして4技能を身につける教育が実践されています。

進学優先に舵を取り始めてからは実績も上がっています。まだ道半ばではありますが、まずはGMARCH合格100人を目指し、国公立大、難関私大などの合格者も増やしていきたいと考えています。その一方で学力だけでなく、「人柄」をはぐくむことも大切にしています。相手のことをしっかり思いやれる、理解できるような生徒を育てていきたいですし、知識も詰め込み型の学習によるところではなく、教養によって幅広く知ってほしいと考えています。社会に出て有意義な人材になってほしい。学力ももちろん大切ですが、人柄をはぐくむために、いつも一緒に勉強をして、私たち教員の側も人柄を向上させていきたいと考えています。奥行きのある人間に成長し、希望の進路先に巣立っていけるよう全力でサポートしてまいります。

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日駒の改革が分かるキーワード

日駒教育構想

■日駒の場合は?
日駒が独自に掲げる教育構想。基礎学力を育成し、希望の進学先をかなえるために毎年改良が重ねられ、よりよい教育を展開しています。基本の柱となるのが「国語教育」「理数教育」「英語教育・海外研修」「ものづくり体験」「キャリア教育・コミュニケーション教育」。たとえば英語教育・海外研修の一環で、2019年から中3生全員による台湾研修旅行を実施するなど、時代に応じた進化を見せています。

普通科専一

2021年4月から高校では特進、理数特進、総合進学に加えて、工学系学科の特徴を継承する文理未来の4コース編成となります。さらに総合進学コースの中に「英語国際クラス」も開設。日駒のカナダ研修所を利用した海外留学プログラムを一層充実させ、魅力ある成果を目指します。

中学入試の注目点

2020年度の中学入試では、国・算・英の3科型入試が新たに導入されます。従来の2科型4科型、国・算のいずれかと他の科目を選ぶ得意2科選択型、桜修館型と一般型を選べる適性検査型、作文・面接による自己アピール型、国・算のいずれかを選ぶ1科目選択型といった、受験生の可能性を大いに発揮できる多様な入試が揃っています。

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編集者から見たポイント

工業技術者の育成を目的として開校した歴史を持つ日駒。今回、大学入試改革など時代の変化に応じて創立以来最大の改革が進められています。これまで培ってきた伝統と21世紀型のスキルを身につける新たな教育がどのような化学変化を見せるのか、注目を集めています。

イベント名 日時
第6回 中学校説明会 2019年10月26日(土) 10:00~11:00
第1回 平日説明会 2019年11月7日(木) 10:30~11:30
第7回 中学校説明会 2019年11月10日(日) 10:00~11:00
第8回 中学校説明会 2019年11月23日(土・祝) 10:00~11:00
第2回 平日説明会 2019年12月9日(月) 13:30~14:30
2019年度の中学校説明会・公開行事 ≫

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