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全校生徒のアイデアが結集 リニューアルした攻玉社の学園祭

inter edu's eye

国内最難関大学への進学実績や男子の特性を活かした人間教育によって、受験生に高い人気を誇る攻玉社中学校・高等学校(以下、攻玉社)。進学校でありながら、多様なクラブ活動の実績でも著名な攻玉社の学園祭「輝玉祭」を成功させた実行委員会の皆さんに焦点を当て、その魅力をご紹介します。

困難を乗り越えて成長した 実行委員会メンバーの声

学校長の岡田貴之先生が提言した「ホスピタリティ」のある輝玉祭を実現すべく、自らの意思で立候補した実行委員会メンバーから、見事成功に導いた背景や攻玉社の魅力についてお話しいただきました。

菊池くん、吉村くん、宮本くん、大尾嘉くん、岸本くん、伊藤くん

菊池くん

大尾嘉くん

吉村くん

岸本くん

宮本くん

伊藤くん

実行委員会メンバーの活躍内容を教えてください。

岸本くん

岸本くん

中学・高校合同で44の参加団体からは、さまざまな意見が集まります。すべてを採用することは難しいので、優れたアイデアを取捨選択する必要があったのですが、不平等にならないように調整する過程で先生方を含めた周囲の皆さんに支えられました。これまでにない最高なイベントにしようという目標に向かって、真摯に粘り強くコミュニケーションを重ねてきた甲斐があって、一般来校を実現できました。

輝玉祭の様子
伊藤くん

伊藤くん

イベント開催には予算が必要になりますが、実行委員会が必要だと思った出費でも、先生方に相談したら不要だと言われることが多々あり、そのたびに細やかな調整を進めていきました。ふり返ってみれば、やりたいことだけでなく、実現可能なアイデアを考え出す点で時間をかけていました。

輝玉祭の様子
大尾嘉くん

大尾嘉くん

オンライン開催となった過去2年間とは異なり、来校型イベントの開催にはノウハウがない状態だったので、全校放送で呼びかけたりメールでアンケートを取ったりするなどして、新しい進め方にチャレンジしました。夏休みから会議を重ねて、校内装飾に留まらずグッズ販売やアイドルグループのライブまで成功させることができました。

菊池くん

菊池くん

総務部門は、参加団体の募集や催事の教室割りから、校具移動や動画作成まで幅広い業務を担当しました。そして何よりも、感染症対策を一番の課題としました。受付業務や予約システム、2時間で来校者を入れ替えるターム制の導入などに関して、先生と入念な話し合いを続けてきました。

輝玉祭の様子
宮本くん

宮本くん

食品部門では極力手作りの要素が入らないようにするなどの衛生管理を心がけました。その体験は、次世代の攻玉社生につなぐ貴重な引き継ぎになったと思っています。ポップコーンやカレーライスなど、大量に仕入れたつもりのフードが売り切れてしまい、先生にも当日の買い出しを手伝っていただくほどの大盛況となりました。売上総額は予想を大幅に上回りました。

吉村くん

吉村くん

広報部門は、主にパンフレットやポスター作成を担当し、SNSやブログを通して輝玉祭の告知に努めました。また、参加団体の器材トラブルに対処するなど、テクニカルサポート面での役割を担っていました。

輝玉祭のポスター

輝玉祭当日の様子を教えてください。

岸本くん

岸本くん

週末の2日間で総勢7,500名の来校者を迎えることができて、大変満足しています。楽しみにしてくれていた小学生の皆さんだけでなく、在校生にも楽しんでもらえたと思います。2日目の終わりに盛り上がった後夜祭の様子は動画配信していますので、ぜひともご覧ください。

菊池くん

菊池くん

予想以上の来校者数ではありましたが、リストバンドを付けてもらうことで人数管理を徹底していました。各部門のメンバーも的確に動いてくれたと思います。僕が所属している吹奏楽部では校内演奏会が久しぶりだったので、観客の皆さんを前にして演奏する喜びを思い出すことができました。

輝玉祭の様子
吉村くん

吉村くん

雨天でテントが壊れるなど、予想外のトラブルがあったにもかかわらず、みんなが臨機応変な行動を取れていたところはさすが攻玉社生といった様子でした。僕が所属するコンピュータ部では感染症の予防策として、何年も続けてきたDVD配布を廃止するといった大きな変化がありました。誰もが何かしらの新しいチャレンジに取り組んだ輝玉祭となりました。

委員会活動を通して学んだことを教えてください。

岸本くん

岸本くん

委員長という立場にありながら、周囲を引っ張っていくどころか、むしろ支えらえたことに心から感謝しています。有名人を招く企画では、校外の方と連絡を取る機会があって苦労もありましたが、最後まで諦めずに実現させることができました。助け合うことの大切さを知ったことは、僕にとって一生の財産になります。

伊藤くん

伊藤くん

準備万全だと思っていても、当日のトラブルで面食らうことが多く、先生方からも助けていただきました。これほどみんなを心強く思ったことはありません。仲間との絆もさらに深まりました。人と人とのつながりを強く実感できた委員会活動でした。

輝玉祭の様子
大尾嘉く

大尾嘉くん

会議の際に納得できないことは、どこまでも突き詰めて考えることが大事だと思い知りました。オリジナルのトートバッグ、クリアファイルや缶バッジを大量発注したのですが、かなりの在庫を抱えることになってしまいましたので、興味があったらお問い合わせください!

菊池くん

菊池くん

総務部門だけでも多くのメンバーがいる中で、人を動かすことの責任や発言の重みを感じていました。また受付業務は来校者にとって攻玉社の第一印象に直結するので、礼儀や丁寧なコミュニケーションを意識しました。輝玉祭当日の動画も見てくださいね。

輝玉祭の様子
宮本くん

宮本くん

みんなが協力して困難を乗り越えることはもちろんですが、自分の判断で迅速に行動することも必要でした。考え方の異なる者同士が集って大きな物事を作り上げる楽しさと同じくらい、人間関係の難しさも感じられました。

吉村くん

吉村くん

刷業者へのデータ入稿やパンフレット納期などを意識していたので、あらゆる面で時間管理が重要になることに気づきました。校外の方とのコミュニケーションを含めて、将来の仕事に必要な観念を身につけることができました。

輝玉祭の様子

皆さんから攻玉社の魅力を教えてください。

岸本くん

岸本くん

6年間を一緒に過ごす仲間が、着実に成長していく姿を見られる点が大きな魅力です。輝玉祭の委員長を務める中で、先生方からのサポートに助けられつつも、可能な限りで自由にアイデアを実現できる環境だと実感しました。

大尾嘉くん

大尾嘉くん

勉強のサポートをしてくれる先生方のおかげで、進学面に安心感があります。また、卒業した先輩が頻繁に来校するので、さまざまなアドバイスをいただくことができます。僕も同じように、尊敬される先輩として卒業後も戻ってきたいと考えています。

吉村くん

吉村くん

中学の3年間はあっという間に過ぎてしまいましたが、改めて思い返せばとても濃密な時間を過ごしてきました。初めて顔を会わせた仲間との信頼関係や絆を常に感じることができる環境は、男子校であり中学受験を乗り越えてきた攻玉社生ならではの魅力です。

輝玉祭の様子

先生に聞く 攻玉社生の真骨頂

学友会(生徒会)指導部主任の江口一哉先生から、実行委員会メンバーの活躍や指導方針についてお話しいただきました。

指導部主任の江口一哉先生

大成功だった輝玉祭の背景について教えてください。

江口先生

江口先生

毎年、輝玉祭の終わりに翌年の実行委員を募集しており、今年は岸本くんが委員長に立候補してくれました。例年であれば歴代の実行委員が手本となってきた輝玉祭ですが、2年越しの一般来校が復活した今年の場合は、過去のテキスト資料では分からない実作業の部分が大きなネックとなりました。それはテントの立て方から、スムーズな受付まで細やかな部分にまで至りました。
結果的に、従来のやり方を再構築するよりも創意工夫に満ちた新体制を生み出すことに成功しました。それは、輝玉祭に対して全生徒が信念を持ち、私たち教員が納得できるまで何度も話し合ってきた成果だと考えています。

輝玉祭の様子

先生の視点から、攻玉社の魅力を教えてください。

江口先生

江口先生

すべてを指示することなく、我慢してもらうことや自ら考えて問題解決に当たる姿勢を重視しています。また、教員・生徒にくわえて保護者の皆さまにも子どもを育てる視点を持ってもらい、何事にも懸命に取り組む経験をさせてあげることが大切です。私は常に「より難しい選択肢を取りなさい」と声をかけています。
本校の生徒たちは、素直に新たなアイデアを採り入れる柔軟な心を持っており、6年間かけて成長した知性は大学受験の際にも発揮されています。学校説明会などの来校型イベントでは、在校生のそうした姿に注目してみてください。

編集後記

パンフレットのクオリティや充実した企画数だけに注目しても、全校生徒による力の入れ具合が伝わってきた輝玉祭でした。優れた進学実績を打ち出しながらも、遊び心と責任感を兼ね備えた男子を育てる学び舎である攻玉社の真の魅力を、来校型イベントで確かめてください。

イベント日程

土曜説明会
2022年11月19日(土)

オープンスクール
2022年11月26日(土)

学校説明会
2022年12月18日(日)

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:攻玉社中学校・高等学校