第121回　中学受験を決めたのはいつ？

inter-edu’s eye
お子さまが中学受験をするママ限定で、何年生のときに受験を決めたのか、アンケートを実施。就学前から小5～小6まで時期はさまざまです。

小学校入学前から決まっている方が33.5％

就学前に中学受験を決めている方が、ほぼ3人のうち1人（33.5％）。そして低学年（小1、小2）が計10.8％と少ないのに比べて、中学年（小3、小4）が計38.0％というのは、進学塾が始まる時期に決断しておられるのでしょう。その中には、お子さまが友達の影響で受験したいと言ってくるケースもあることでしょう。さらに高学年（小5、小6）の計17.7％の中には、お子さまからの希望がだいぶ入っているものと推測できます。

このように決断時期がさまざまなのは、ご家庭によって中学受験に対する姿勢が異なっていることを象徴しているように思われます。親御さんの考え方も、「自動的に入れる公立は選択肢にない」という方から「公立でもいいかも」という方、またお子さまのほうも、「行きたい学校が決まっている」から「親が言うからしかたなく」までさまざまなのでしょう。中学受験は自由な選択ですから当然のことですが、ご家庭の中で親子で姿勢が異なっていたり、親御さんの姿勢がフラフラしていると、お子さまにとっては負担となります。「中学受験をする」と決めたら、親子のコミュニケーションをそれまで以上に密にとってくださいね。

みんなの中学受験に対する姿勢をキャッチ

ところで、今回の結果は、エデュまがの監修者・西村則康先生が主任相談員をしている「かしこい塾の使い方」のアンケート結果とも符合しています。こちらのアンケートはより詳細に、「考え始めた時期」「決めた時期」「志望校」「併願校」などについてもレポートされているので参考になると思います。

また、首都圏の3年生～6年生の親御さん対象という、より幅広い層へのアンケートによる「中学受験白書」（ベネッセ）もありました。こちらは、中学受験をしようかどうしようかと迷っている方が見るとよさそうです。

中学受験は、子どもにとっても親にとっても大きなチャレンジです。大きなチャレンジだから綿密に事を進める必要がありますが、それだけ大きな果実が得られます。果実は「合格」とは限りません。お子さまの能力が大きく伸びる成長期に、どれだけの多くの能力を獲得させられるか、「合格」だけを目標にしないで、親子でチャレンジしてください！

■参照サイト

●中学受験情報局　かしこい塾の使い方「受験校・併願に関するアンケート」」

●ベネッセ中学受験講座「中学受験白書」