カリスマ算数講師の「分数が得意になるパズル」:第36回

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エデュママに絶大な人気を誇るカリスマ算数講師、宮本哲也さんの新刊は、分数の推理パズル。分数は計算方法だけ暗記していても通用しません。このパズルなら、楽しみながら自然に分数の概念が身につき、中学受験の難問にも中学以降の数学にもつながります!

◆分数は計算方法の暗記ではダメ!

算数と国語を同時に伸ばすパズル,分数編,宮本哲也

カリスマ算数講師、宮本哲也さんの大人気シリーズ『算数と国語を同時に伸ばすパズル』の新刊「分数編」が発売されました。『算数と国語を同時に伸ばすパズル』は、これまでに入門編、初級編、中級編、上級編と4冊が発売されていますが、今回のように分数に特化したパズルは初めて。「分数編」を発表した理由を、担当編集の中西さんが話してくれました。

苦手というお子さまも多く、つまずきやすい単元である分数ですが、学校では意外と早く2年生で最初に習います。ただ、分数の意味や感覚を身につけないままのお子さまも多いようです。そのため高学年になって分数の四則演算を学ぶときに、足し算引き算は分母を最小公倍数にしてからとか、かけ算は分母同士、分子同士をかけるといった計算方法だけを機械的に覚えてしまいがちです。
しかし、計算のやり方の暗記だけだと、中学受験などで分数を使って工夫して解くべき応用問題が出てきたときに、手も足もでない状態になりかねません。
そこで、宮本先生にお願いして、低学年のうちから分数の概念を無理なく習得できる推理パズルを作っていただきました。お菓子や食べ物を分けるといった子どもにとって身近なシチュエーションを設定し、イラストや線分図で視覚的に分数を理解することができるように工夫したパズルです。これなら、お子さまはゲーム感覚で分数の概念を身につけることができると思います。

宮本さんの推理パズルが多くの支持者を得ている理由は、子どもが楽しみながら学力を伸ばしていることにあります。しかも暗記力ではなく、考える力が育つ本質的な学力です。そんな宮本さんならではのスタイルが、今回の「分数編」にもしっかり貫かれているのです。

◆分数の概念は受験でも社会でも必須!

ところで皆さんは、子どものとき分数は得意でしたか? 一時期、分数がわからない大学生が話題になりましたが、ネットを調べてみると、分数がわからないまま社会人になって苦労している人が案外多いことに気づかされます。そこでIT企業のエンジニアに、「分数って必要?」と聞いてみたら、こんな話をしてくれました。

分数は小数ではあらわせない量を表すことができる数であり、“比”の考え方につながる数でもありますよね。だからその概念や便利さがわかっていないと、理系ではまったく通用しません。
それに今は、文系出身でも表計算ソフトのエクセルは使えないとダメという時代です。大量の数字データを分析をする、統計学的手法を駆使して結論を出すという能力は、これからの社会では必須なんです。時々、1、2、3と指を折って数えられる整数じゃないとわからないって子がいますけど、事務職でもそれじゃ仕事は頼めません。そういう意味では、分数的な考え方が身についていることは最低限って感じがしますよね。

小学校算数第一の壁とも言われる分数ですが、それを理解できないままにしておくと、学生時代だけでなく将来的にも致命的なコンプレックスを抱えかねない、そんな時代になっているようです。

◆楽しみながら考える力を身につける

ところで、このシリーズの共通タイトル『算数と国語を同時に伸ばす』とはどういう意味か、ご存じのない方もいらっしゃると思うので、本書の表誌裏に掲載されている「読者の皆さんへ」という宮本さんメッセージをご紹介したいと思います。

 私は2016年10月現在、マンハッタンのど真ん中で算数教室をひとりで細々と営んでおります。1993年に横浜で教室を立ち上げたときから、小学校6年生だけ国語も私が見ていますが、算数は素晴らしくできるのに、国語がさっぱりできない子がたくさんいました。
 「算数と同じように解けばいいんだよ。」「国語の選択肢問題は選ぶんじゃない! 消去するんだ!」と伝えると、だんだん国語の成績が算数に追いつくようになりました。 そのとき私が使ったのが、推理パズルです。これだけで、簡単に国語の成績が上がりました。
 そのことを多くの人に伝えたいと思い、『算数と国語を同時に伸ばす方法』を2014年1月に、『算数と国語を同時に伸ばすパズル「初級編」「中級編」』を7月に、「入門編」を12月に、『上級編』を2015年9月に出しました。
 たくさんの方からの反響があり、『分数編』も出すことになりました。
「国語の勉強の仕方がわからない」という声をよく耳にしますが、国語の問題の解き方は算数の問題の解き方と全く同じです。このパズルを活用していただければ幸いです。

同じく表紙裏に、『算数と国語を同時に伸ばすパズル』の特徴として、●文章を正確に読み取る力がつく、●示された条件を整理する力がつく、●何が問われているかを理解し、考えを組み立て、正解にたどり着く力がつく、の3ポイントがあげられていました。こうした能力こそ、「考える力」そのもの! 分数に出会ったばかりの低学年のお子さまへ、また分数への苦手意識を払拭するためには全学年のお子さまへ、この推理パズルをプレゼントしてあげてはいかがでしょうか?

算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編,宮本哲也,小学館

算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編
宮本哲也著、小学館刊、600円+税

ドリルなのに楽しい!子ども達が夢中になる!と評判の『算数と国語を同時に伸ばすパズル』に『分数編』が加わりました。分数は、苦手意識を持つお子さんが多く、つまずきやすい単元です。なんとか計算ができるようになっても、ただ機械的に解き方を覚えるだけになってしまいがち。根本的に理解しているお子さんは意外と少ないのではないでしょうか。そこで、分数の概念を無理なく習得できるように、お菓子を分けるなどの身近な出来事を推理パズルにしました。イラストと線分図で、視覚的に分数を理解することができるよう工夫してあります。表には分数の推理パズル、裏にはかけ算パズルを収録。割合を表すための道具である分数を無理なく学べる教材です。いつの間にか、分数を好きになり、興味を持つようになるでしょう。子どものやる気をアップする著者独自の級位認定証付き。
同シリーズには「ゲーム感覚でできるから楽しい」「やりだしたらとまらない」「大人も一緒に楽しめる」と、読者の方から嬉しい声が届いています。ぜひお子さんと一緒にTRYしてみてください!…購入はこちらから

算数と国語を同時に伸ばすパズル 分数編,宮本哲也,,エデュママブック

著者の宮本哲也(みやもと てつや)さん
1959年生まれ 早稲田大学第一文学部演劇学科卒業。大手進学塾を経て、1993年、宮本算数教室を設立。無試験先着順にも関わらず、その独自の指導法により、最終在席生徒のほとんどが、難関中学に進学という実績をあげている。『強育論』『超強育論』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『賢くなるパズル』(学研)他著書多数。2015年、ニューヨークに教室を移転。