【中学受験】親だからできる成績アップと合格作戦

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頭がいいだけでも勉強量だけでも合格確実とは言えない今の中学受験。必要なのは子ども一人ひとりに最適な、無理と無駄のない受験戦略です。集団指導の塾にはできない、このノウハウを教えてくれる本が人気を呼んでいます。中学受験家庭の悩みを解決してきた小川大介さんの『成績アップと合格をかなえるコツとわざ もう悩まない中学受験』です。

◆成績が上がらないのは子どものせいではない!?

やることがいっぱいあって毎日アップアップだけど、私も子どもも頑張っているつもり。なのに成績が思うように上がらない。どうして? これ以上どうすればいいっていうの?――。夏休みに突入して、中学受験生のお母さまの中には、こんな心境の方も多いのではないでしょうか。そして、勉強しなさい!頑張りなさい!とお子さんを叱ってしまう……。でも、焦りからの叱責は事態を悪化させるだけ。成績を上げるのに叱責が効果がないということも、皆さん、よくご存じですよね。

そこで、今年初めに発売されて以来話題になっている『成績アップと合格をかなえるコツとわざ もう悩まない中学受験』をご紹介したいと思います。この本の第1章を読めば心に余裕を取り戻せます。成績が上がらないのは、子どもの能力のせいでも親のせいでもないと、はっきり書いてありました!

では、余裕がなくなる原因は何なのでしょう。本書によると、まず中学受験がとても難しくなってしまったという現実。「算数は、20年前の開成と同じレベルの問題が、今、偏差値40台の学校の入試で出題されています。(P19)」。そして、そのために進学塾で課されるテキストや宿題が膨大になっているという現実。だから塾に言われるままに課題をすべてこなし、すすめられるままに特別講座や特訓をすべて受講すると、親子ともども、時間的にも精神的にも疲弊して当然なのだと著者は語っています。

こんなことを言う著者は、どういう人なのでしょう。第1章から抜粋すると、「塾のための塾」、つまり、「集団塾を上手く使いながら、お子さんの力を伸ばす方法をご家庭と一緒に考えていく塾」の代表である小川大介さんです。小川さんは、長年にわたって成績が上がらない、このままでは志望校に合格できないと悩んで駆け込んでくる親子を助けて、成績アップと合格を実現してこられた方。その小川さんが、ご自身の個別塾で実践してきたノウハウを、本書でおしげもなく公開しています。そして、わが子のために親御さん自身でぜひ実践してほしいと訴えておられます。

◆合格を目指すチームのリーダーは親!

集団塾を上手く使いながら成績を上げて合格をかなえるにはどうしたらいいか? 小川さんは、第一に、生徒全員に同じ指導をする進学塾に振り回されるのではなく、子ども一人ひとりにあった「家族の戦略」を作ろうと提案しています。

成績アップと合格をかなえるコツとわざ もう悩まない中学受験,小川大介

自分たちはこうやって勉強を進めていくという「軸」をもつことです。
お子さんがかなえたいことを目標に据え、それを実現するための最善の道を見つけること、やるべきこととやらなくていいことを取捨選択する判断基準を作ること。
これが「戦略」です。
(P32)

最善の道とか戦略とか、それがわからないから塾を頼っているのに…と思ってしまった方、焦らないでください。だからこそ本書を読んでいただきたいのです。本書には、小川さんがご自身の塾で、子ども一人ひとりにどのようにして個別の戦略を立ててきたのか、その方法が余すことなく解説されています。しかも指導のプロではない親御さんの目線に立って、こうすればできますよ、と書いてくれているのです。ですから読んでいくうちに、これならできるかな、と思い始めます。

子どもの現状をどのように把握するか? 苦手科目対策はどうするか? 家での学習はどのようにプラン作りすればいいのか? 塾の講座や特訓をどのように取捨選択するか? 予定通り進行できないときはどうするか?。

それぞれ細部にわたって説明してあります。なるほど中学受験も、仕事のプロジェクトと同じように、理性的に対応すべきなんだと気づかされました。

プロジェクトだからチームがある。チームの主役は子ども。塾もチームの一員。だけどチームリーダーは親でなければならない。リーダーを塾にしてはいけない。

プロジェクトの目標は、志望校合格。その目標を実現するためにチームリーダーは最善の道を考える、それが戦略。そのためには、現状(子どもの状態や家庭の事情、志望校の傾向)を正確に把握し、やるべきことをリストアップし、それぞれ具体的にどうするかを決めていく。もちろん予測不能なことが起きたときの対応策も決めておく――。

とまあ、こんな感じです。でも仕事という枠組に限定されたプロジェクトと違って、中学受験はもっと重大。大事な子どもの、しかも未来がかかった重要なプロジェクトだから、つい理性より感情が先に立ってしまいがちです。でもそれを親が自分に許していてはいけない、そこを踏ん張ることこそ親の務めなんだと、心が引き締まる思いになりました。

◆子どもが勉強している間、親は最善の道を模索し続ける

中学受験という大プロジェクトを、リーダーとしてどのように進めていくべきか、詳細は本書を読んでいただくとして、一読して頭にたたきこまれたことを4つご紹介しておきましょう。

一つめは、集団塾の特別講座や特訓は、子どもの現状にあわせて取捨選択すること。二つめは学習のスケジュールを立てること。あれもこれもと詰め込むのではなく、子どもの状態をきちんと把握して、また予定通り行かなかったときの対応策も考えて計画表を作ること。3つめがノートのチェックで、最後が答え合わせ

中学受験生のお母さまなら、どれも聞いたことはあることでしょう。実践されているかもしれません。でも、そのやり方の詳細の中に成否の鍵があるのです。やってみたけど続かなかった、うまくいかなかったという方は、本書を読めば修正できるはずです。また、やったことがないという方は、一念発起、プロジェクトリーダーとして中学受験に取り組んでみてください。お子さんに、勉強しなさい!頑張りなさい!と言い続けるより、ずっと道が開けてくるはずです。

最後に著者の小川さんからいただいたメッセージをお届けします。

よく「夏は天王山」と言われます。その言葉に引きずられて、あれもこれもやらなくてはとペースを乱してしまうご家庭を、毎年たくさん見てきました。 満足のいく夏を過ごすポイントは3つです。
1、我が子の得意なこと、出来ていることを認める。
2、本当にやるべきことを絞り込む。
3、我が子の体力気力を最優先する。
『もう悩まない中学受験』」では、お子さんの力を最大限に引き出すコツとわざを紙面が許す限りお話しました。夏休み明けに親子で笑顔を交換できるように、活用してください。応援しています!!

成績アップと合格をかなえるコツとわざ もう悩まない中学受験

成績アップと合格をかなえるコツとわざ もう悩まない中学受験
小川 大介著、海拓舎出版、1480円+税

「なぜ、あの子は寝不足知らずでクラスアップできたのか?」「なぜ、あのママは楽しそうにしていられるのか?」「なぜ、どん底だったはずの子が大逆転合格できたのか?」 全ては「受験戦略」があるかどうかで決まるのです。中学受験家庭の悩みを解決し続け、大手進学塾の成績アップ率は3か月以内で96.4%、難関中学合格者は8000人以上を数える個別指導教室SS-1。その教室を設立時から率いてきた小川大介が、長年の経験から編み出してきた指導法を余すところなく描き切りました。「すべては受験戦略があるかどうかで決まる」と語る著者が、成績アップと合格をかなえるノウハウの数々を解説しています。お子さんの中学受験を成功させたいと心の底から願う、すべてのお母さん、お父さんに、寝る間を惜しんで勉強しているのに、成績が上がらないと悩むすべてのご家庭に、わが子の本当の力をなんとかして引き出してあげたい、助けてあげたいと必死にもがいている方に、受験の主導権を塾から家庭に取り戻し、子どもの力を無理なく引き出しながら成績を上げていくコツとつまずきをいち早く立て直して合格につなげるわざをお伝えします。お子さんの中学受験で悩んでいることがあったら、本書のどこかにその解決策が見つかるでしょう。まだ悩んではいないけれど先々が不安という方は、本書の内容を先に知っておくことで、不安を悩みに変えることなく中学受験を乗り切っていただけるでしょう。本書を手がかりに、もう悩まない中学受験を実現していってください。…購入はこちらから

小川大介

著者の小川大介(おがわ だいすけ)さん
中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1代表。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。1973年生。京都大学法学部卒業。在学中より受験国語の指導を開始する。カリスマ的な指導力を発揮し、最難関の灘中コースを担当。国語を苦手とする子どもたちから圧倒的な支持を集める。「生徒一人に一つの塾を」というコンセプトで、2000年より関西、東京にプロ講師による個別指導教室SS-1を展開。子どもが最速で最高の結果を出すためのコーチング技術や、心理療法的なアプローチを取り入れた独自の指導方法を開発。大手塾で看板講師を務めた各科目の専任講師と共に「発問応答指導」の研究と実践を重ねた結果、毎年数多くの子どもを志望校合格へと導き、いつしか「中学受験で困ったらまずはSS-1へ」との定評を得るに至る。大手進学塾の成績アップ率は3カ月以内で96.4%、難関中学合格者は8000人以上。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」は16万人のお母さんが参考にしている。中学受験と家庭学習、親子関係に関する知見の幅広さと深さから、SS-1講師陣への新聞、テレビ、教育雑誌、WEBメディアなどからの取材は引きも切らない。『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)、『塾でも教えてくれない中学受験国語のツボ』(青春出版社)、『中学受験基本のキ!』(日経BP社)など著書多数。