わが子に東大を夢見るママ必読!現役東大生が語る合格への道

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うちの子、東大に行けたらいいなと、ふと思ってしまうママ・パパにおすすめしたい新刊『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』。無名校から東大に合格した東大生11人のリアルがわかります。合格には、勉強プラスアルファの能力が必要なんだということ、中学受験が思うようにいかなくても、こんな子なら東大に行けるんだということなど、少し見方が広がってくると思いますよ。

◆東大を夢見るお子さまにもおすすめ

非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと,太田あや,小学館

インターエデュにアクセスする親御さんの多くは、心密かに「うちの子が東大に行けたらな…」と思っていらっしゃるのではないでしょうか? でも、実際に東大がどんな大学なのか、東大生がどんな学生たちなのかは、ご自分か身近な人の中に東大卒や東大生がいる方を除いては、それほど具体的にイメージできているわけではないでしょう。日本でいちばん入るのが難しい大学だからということで、なんとなく、「うちの子が東大に行ってくれたらいいな」という感じではないかと思います。

そこで今回、東大生に対するイメージを、具体的なものにするのにぴったりの新刊をご紹介したいと思います。書名は、『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』。著者は、『東大合格生のノートはかならず美しい』など累計50万部の「東大ノート」シリーズを書いた教育分野に詳しいフリーライターの太田あやさん。本の中身はタイトル通り、現役の東大生11人が東大合格までへの道のりを語っている本です。非進学校、つまり東大合格者数ランキングにのらない無名の高校から東大を受験して合格した東大生ってどんな人たち? そんな好奇心も手伝って読んでみました。

ただし、この本のメインの読者は、東大を目指す受験生たちだと思います。東大生11人がどんな受験生活を送ってきたかが具体的な勉強法も含めてリアルに語られているので、東大を目指す高校生にはとても参考になります。また、東大に行きたいと思っている中学生や小学校高学年の子が読んでも、東大への夢を膨らませるのに役に立つでしょう。お子さまや知り合いにあてはまる方がいたら、ぜひおすすめしてください。

◆東大合格生は、とても主体的です

さて、「わが子を東大に」と密かに願う親御さんにとっては、本書のどんなところがおすすめなのか? それは、東大生ひとりひとりの人柄と、彼・彼女らが東大に合格するまでにたどってきた道のりが、すごくよくわかるところです。

まず、非進学校から東大に行った人たちはだいたい似てる?と思ったとしたら、まったく逆です。それぞれにとても個性的で、高校までにたどってきた道は、環境はもちろん、本人がやってきたこと・考えてきたことも、それぞれにまるで違います。まじめにコツコツ勉強してきた人もいれば、不真面目な子ども時代を送った人もいます。

にもかかわらず、11人全員の道のりを読んで圧倒されたのは、皆、自分のやることをしっかり自覚していて、とても主体的だということでした。小学校・中学校時代は成績のよくない人もいました。「東大に行きたい」などと言ったら周囲からバカなこと言っていると笑われる環境の人もいました。母子家庭で金銭的に厳しい状態に置かれている人もいました。

それでも、彼らは、あるとき「東大に行こう」と決意した。そして、その思いを実現するために、自分の置かれた環境の中でどうするのがいいのか、誰のサポートを受けるのがいいのか、受験勉強はどんなスケジュールでやるのがベストなのか、すべて自分自身で組み立てているのです。身近に見本がないので自分で状況分析をして、自分で受験そのものをプランニングしています。

「東大に行きたい」と決意する時期は中学生のときの人もいれば、ぎりぎり高校2年という人もいました。でも決意したら、その目標に向かって自覚的・主体的に動きます。勉強だけではありません。生活全般をその目的に向かって組み立てて、それを実行していくのです。途中で失敗することもあります。そんなときはごまかしたり、誰かのせいにしたりせず、失敗を自覚して原因を見つけ、よりよい道を見いだしていきます。

なるほど、受験勉強の中身だけでなく、東大に行くという強い意志に加えて、勉強のやりかた、周囲との関係、すべてに主体的に取り組んでいった結果が、東大合格だったのだと納得しました。

◆どんな子に育てたら、東大に行けるか?

もともとの地頭がいいからこそ、できるのかもしれませんね。でも、頭がよいだけではないと思います。頭がよくても主体的でない人はいるし、誰かのせいにしてしまう人もいれば逆境に負ける人もいます。

厳しい勉強を続けていくのは、強い精神力が必要でしょう。また、自分の置かれた状況を、自分の都合のよいように解釈しない、客観的に分析できる冷静さも必要なのだと思いました。

なお、本書に登場するのは非進学校から東大生になった人たちだけですが、進学校から東大生になった人が彼らとどう違うかは、本書を読むうちに自然と見えてくると思います。

東大生11人に話を聞いた著者、太田あやさんが、「おわりに」に印象的なことを書いておられました。

みなさん(本書に登場する東大生のこと・筆者注)との出会いをきっかけに、もう30年近く前の高校時代のことを鮮明に思い出しました。同じ非進学校出身の私は、その環境と自分の弱さに負けたことに後悔を抱えていました。だからこそ、それを乗り越え、強みとしたみなさんの人生を、ほんの一片ですが描くことができた。そのことが、自分の過去の棚卸しをするような経験となりました。個人的なことではありますが、とてもありがたいことでした。

エデュママのみなさんも、ご自身の高校時代を思い出してみてはいかがでしょう。そのうえで、わが子の将来をイメージしてみると、これまでとは少し違う夢も見えてくるかもしれません。ひとりひとりの子どもが、自分ならではの道を歩むことこそ大切なのですから。

非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと,太田あや,小学館

非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと
太田あや著、小学館刊、 本体1300円+税

東大生11名が語る逆境、孤独、東大合格術。有名進学校からの合格者が極端に多い東京大学。合格者約3000名のうち、上位3校で全体の8分の1以上、上位30校で半数近くを占めています。そんな東大に、在学中の先輩が一人もいない「東大非進学校」から合格した現役東大生11名にインタビューをしたのが本書です。高校の授業のカリキュラムや指導ノウハウが整っておらず、東大受験に関する情報も少なく、周囲に競い合う仲間やライバルもいない環境で、彼らはどのようにハンデと逆境と孤独を乗り越え、東大合格を果たしたのか。人の何倍も努力した者、独学を選んだ者、効率のよい勉強法を追求した者、学校の先生をとことん頼った者など、それぞれ異なる高校時代の過ごし方がどのように東大合格につながったのかが詳しく語られています。また、「模試で校内偏差値は114なのに東大はC判定」「東大受験を担任に反対された」など、興味深いエピソードも満載。それぞれの勉強法や役に立った参考書や問題集、予備校の活用法、勉強に適した環境づくりなどの役に立つ情報も網羅しています。

著者の太田あや(おおたあや)さん
1976年、石川県生まれ。フリーライター。株式会社ベネッセコーポレーションで進研ゼミの編集に携わった後、フリーランスに。教育分野を中心に執筆・講演活動を行っている。『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋)などの「東大ノート」シリーズは、累計50万部突破のベストセラーに。ほかに『ネコの目で見守る子育て―学力・体力テスト日本一!福井県の教育のヒミツ』『超(スーパー)小学生』(共に小学館)、『東大合格生が小学生だったときのノート ノートが書きたくなる6つの約束』(講談社)『中学受験に合格した先輩たちはみんなノートと友だちだった 合格するノート力をつける3つの条件』(朝日学生新聞社)、『マンガでわかる!頭を鍛える東大ノート術』(宝島社)、『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書きノート」を使うのか?』(KADOKAWA)などの著書がある。


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