新年は習い事を見直すベストタイミング

2017年1月4日発行のバックナンバーです。

エリート育成「中学受験」サポートメール 2017/1/4号
新年は習い事を見直すベストタイミング
監修:西村則康(プロ家庭教師)
by inter-edu.com

【今週の必修語】天下一品(てんかいっぴん)

「直人くんはお正月をおばあちゃん家で過ごしたんでしょう?」
「そうだよ! おばあちゃんの作るお雑煮は天下一品なんだ!」

天下一品とは、世の中で比べるものがないほどすぐれていること。また、そのものを指します。

お正月に食べる伝統的な日本料理・お雑煮。お雑煮は、もちの形やだし、具の種類にいたるまで、地方や家庭ごとにさまざまです。東京周辺は角もちを使う傾向があります。

江戸時代、江戸に人口が集中しており、一つずつ手で丸める丸もちより、手っ取り早く数多く作れる角もちが使われたと考えられています。一方、関西では昔から『円満』の意味を持つ縁起ものの丸もちが使われていました。関ヶ原の合戦の影響で、岐阜県関ヶ原を境に西日本が丸もちで東日本が角もちに分かれたという説もあります。

汁の味付けも、関西地方のお雑煮は白味噌仕立てで、東日本と近畿を除く西日本はすまし汁仕立てです。出雲地方や能登半島などでは小豆汁のお雑煮を食べる地域もあります。

日本文化を知るために、違う地方のお雑煮を作って食べてみるのもおもしろいかもしれません。

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『エデュまが』をご覧のみなさま、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新しい年をより良い1年にするために、塾も含めた『習い事』について、ちょっと見直してみませんか?

習い事において、まず大切なのは、楽しんで取り組んでいるかどうかです。嫌々やっていると、効果も上達もありません。

本人が乗り気でない習い事であっても、親としては続けてほしいという場合には、「ボールのコントロールが上手になったね」「気持ちを込めて曲を弾けるようになってきたね」といった具合に、子ども自身が上達していることを自覚できる声かけをしてみてください。それでも嫌がる場合は、無理に続けず、やめることも検討しましょう。

また、小学校低学年のうちから、「週5日は習い事の予定で埋まっている」というような過密スケジュールは避けてください。習い事の数が多すぎて疲れているようすがあれば、数を減らすなど、内容の見直しをお願いします。

時折、「地区の代表に選ばれているサッカーを続けながら、中学受験では御三家を目指したい。今のところ偏差値は足りていないが、可能でしょうか?」といった相談を受けることがありますが、これは難しいことです。

サッカーや野球など、団体競技でしかも長時間の練習がある場合、本気の受験をしようとすれば、少なくとも6年生になったら習い事を一時中断する必要があります。文武両道は素晴らしいことですが、完ぺきな両立はほとんどの子どもにとって、時間的にも体力的にも不可能です。

お子さまと話し合い、サッカーを続けたいのであれば志望校のレベルを落とす、志望校を変えたくないのであればサッカーの練習を減らす、といったように、親御さんがしっかりプランニングをしてあげてください。

しかしながら、習い事が芸事やスポーツ関係の場合は「どうしても嫌ならやめていいよ」と言いやすいですが、勉強の場合は、なかなかそうはいきませんよね。「塾に行きたくない」と子どもが言いだした場合は、まず原因の分析を行ってください。

塾に行きたくない理由は、『勉強が嫌だ』以外にも、友人間でのトラブルや、先生に厳しく叱られたなど、多種多様です。お子さまの話を聞いたり、塾の先生にようすを聞くなどして原因を探り、対処するようにしてください。

実は、ご家庭の雰囲気やコミュニケーションが原因で、「塾に行きたくない」と言い出す場合もあります。

やるべきことを終えてから遊んでいるのにお母さまの機嫌が悪かったり、もっと頑張りなさいと叱られたり、親子の会話がギスギスしてしまっていたりすると、子どもの気分がささくれだってきます。こうしたことが、反抗や無気力の原因になるのです。

受験勉強中はお子さまが遊んでいると、「やるべきことは終わったのかしら」「遊んでいて大丈夫なのかしら」と心配してしまう気持ちもよく分かりますが、お母さまはお子さまの努力を労い、笑顔で接してあげてください。

お母さまが笑顔で褒めてくれることで、お子さまはポジティブな気持ちで勉強に向かっていくことができます。
(塾ソムリエ&プロ家庭教師の西村則康)

学年別・今週のスポットアドバイス

【 1~3年生 】 親子の会話を大切にし、聞く力を育てる

お子さまは、家庭で親御さんの話をきちんと聞いていますか?

『聞く力』は、基礎学力である『読み・書き・そろばん』の力を養うよりも前に育てておきたい力です。机に向かった勉強や塾だけでは養うことができないので、家庭内の会話で伸ばすように意識してください。

人の話をきちんと聞けない子は、相手が聞いていないことを答えたり、理由を聞いているのに現象を答えたりします。耳から入ってきた情報をスムーズに処理する能力を養うためにも、親子の会話を大切にしてください。

【 4年生 】 なぜ?と考える余裕が持てるように学習計画を立てる

新年には、何かと将来のことを考えるものですよね。「あの学校に受かりたい」「あの職業に就きたい」といった会話は勉強のやる気を育みます。

新年にぜひお子さまと将来について語り合ってみてください。

そんな夢とともに、お母さまにお願いしたいのが、1日1日、何を、どのくらい行えばいいのかを、お子さま自身がしっかりと把握できるように手助けすることです。

学習量の目安は、ちょっと頑張れば何とかなりそうなぐらいが適当です。スケジュールをこなすのに精いっぱいになってしまうので、詰め込み過ぎは禁物です。

勉強中に「なぜだろう」と疑問を持てたり、「なるほど!」と納得の感情がわき起こるくらいの余裕があるスケジュールを立ててください。

【 5年生 】親の行動が子どもに大きく影響する

新しい年は、子どもに「〇〇しなさい」と言うよりも、親御さんが「自らやってみせる」を方針にしてみませんか?なぜなら、親の行動は子どもに大きな影響を与えるからです。

例えば、お父さまの趣味が日曜大工なら、設計図を書いたり、モノを組み立てる姿を見ているうちに、創意工夫する気持ちが育ちやすいのです。ですから、子どもに本を読ませたい場合は、「本を読みなさい」と言うよりも、親御さんが読書している姿を見せる方が効果的です。

勉強をさせたいときは、一緒に学ぼうとする意欲を見せるようにしましょう。そのとき、お子さまと一緒に勉強をしてその内容を理解する必要はありません。「お母さんに教えて」と一緒に勉強する姿勢を見せれば十分です。

【 6年生 】1月は学校を休む?休まない?

風邪をもらったり、ケガをしないために、1月は学校を休ませようと考えている親御さんもいらっしゃると思います。この判断は、ご家庭の考え方によりますが、お子さまのタイプにもよります。

学校に行かないと生活が不規則になる子や、学校ではしゃいでストレスを発散している子には逆効果です。

早寝早起きができ、志望校のテストが始まる時刻から勉強できる子には効果があるでしょう。学校や先生との関係もありますし、総合的に考えると必ずしも休むことが受験に効果的とは限りません。

お子さまのタイプとあわせて、お母さまがしっかり見極めてあげてください。なお、小学校でインフルエンザが流行してきたら、休ませる方が多いようです。

【 6年生 最難関志望 】受験当日の緊張を和らげるおまじない

入試本番の日に受験生にとって一番やっかいなものが、過剰な緊張です。緊張が高まってしまい、指先がブルブルと震えるなどということもあるほどです。

今までの学習の成果を思う存分出し切るためにも、緊張を和らげるおまじないを用意しておきましょう。

ハチマキが配布され、先生方やお友だちからメッセージを書いてもらって当日持参するように勧める塾が多いと思います。これにももちろん効果はありますが、ハチマキはテスト中には見ることができません。

かわいい消しゴムや鉛筆など、筆箱の中に入れられるものに願掛けをするのがおすすめです。また、気持ちを落ち着けるために、深呼吸や腹式呼吸の練習もやっておきましょう。

天神様などに行って、お札やお守りをもらってくるのもいい方法です。

これで成功! 先輩ママの声かけ実例

5年生の夏休み明けから、息子の成績が伸び悩みました。

やるべきことはきちんとこなしているのに、なぜだろうと思い、勉強している息子のようすを見てみると、問題文を読むのが異常に速いことに気がつきました。算数の6~7行ある問題文を10秒もしないうちに読み終え、計算式を書き始めているのです。

「そんなに速く問題文を読んで、ちゃんと解けるの?」と聞くと、「パッと読めば、『あの解き方だな』って分かるから大丈夫」と、息子は自信満々に答えます。

でも、そうは言っているけれど、問題文をあんなに速く読んではいけないはずだと思い、今までのテストの問題用紙や解答用紙を見直してみました。

すると、「間違っているものを記号で答えなさい」「正しいものをすべて選びなさい」「小数点第2位を四捨五入しなさい」など、普通の問題とは少し異なる条件が出されている問題が、ことごとく不正解になっていました。問題文をていねいに読んでいないから、問われていることにきちんと答えられなかったのだと思います。

やっぱりきちんと読まないとダメなんだと確信し、問題用紙や解答用紙を息子に見せながら、「ほら、こういう問題で間違えているでしょ? きちんと読んでいたら正解できたのにもったいないわよ」と、きつい口調にならないように気をつけて、息子に語りかけました。

すると息子も「本当だ、もったいない!」と、素直に聞き入れ、問題文を読むときは、文章を鉛筆でなぞりながらていねいに読むことを、約束してくれました。

それからすぐには成績が上がりませんでしたが、6年生の1学期にグッと伸び、無事に第1志望校から合格をいただくことができました。

子どもに何かを改善してほしい時は、「〇〇しなさい!」と頭ごなしに叱るのではなく、なぜ直すべきなのか証拠を示して本人を納得させたほうが、効果があると感じました。(てつこ)