高校受験の試験内容は?

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本コンテンツでは、高校受験で悩まれるすべてのご家庭に向けて、情報を提供していきます。第4回では、親御さんも受験生もとても気になる、試験内容を見ていきます。

高校の推薦入試の特徴は?

推薦入試

高校受験には大きく分けて、「一般入試」と「推薦入試」があります。まずは、推薦入試の内容と特徴から見ていきましょう。

推薦入試は、毎年1月~2月に一般入試に先駆けて行われるもので、成績優秀な生徒や、人より優れた実績を持つ生徒が、受けられる入試形態です。学力試験ではなく、志望理由書や、面接などで行われます。
また、推薦入試には大きく3つの種類があります。

単願推薦

その学校のみを受験し、他の高校は受けない受験方式。合格した場合はその学校に必ず入学することを条件に、合格ラインが下がります。

併願推薦

埼玉県・千葉県などの私立校で設けられている制度。他校との併願が認められています。多くの場合、2科目、3科目の適性検査があり、併願できる代わりに、単願と比べると合格ラインは上がります。

自己推薦

学校内外で優れた活動実績、特技などを持つ生徒が受けられます。面接では、実績・特技について聞かれることが多くあります。

どの推薦の場合も、入試の流れは、まず推薦の意志を中学校の先生に申告し、中学校内で審査・選考を受けます。この段階で「推薦するに値しない人物」と判断されてしまうと、出願をすることができません。

審査が通ったら、希望する学校に「願書」、「志望理由書」を提出します。志望理由書は、なぜその学校に行きたいのかを高校へ伝えるものなので、第三者(学校や塾の先生)に確認してもらうようにしましょう。そして、試験当日には面接が待っています。志望動機、中学生活で頑張ったことなどを聞かれますので、事前に練習しておきましょう。

一般入試は私立と公立で大きく違う?

一般入試

次は一般入試です。私立校も公立校も、学力検査と調査書で合否が決まる点は同じですが、その中身は大きく異なります。

私立校

3科目(英・数・国)の学力検査と調査書で行われます。試験問題の内容は、各校によって異なります。そのため、受験する学校が定まったら、過去問などで各校の対策をする必要が出てきます。

公立校

学力検査5科目(英・数・国・理・社)と調査書で行われます。東京都の場合は、一部の上位校を除き、全校共通の問題が出題され、2016年度からは記述式ではなく、マークシート式が本格導入されるなど新しい動きが見られます。

ここに挙げた以外の違いとして、調査書の内申点の影響力があります。私立校の場合は、内申点はほぼ影響せず、当日の試験結果が合否に関わってきます。公立校では内申点も見られますので、中学校での成績や生活態度も重要になってきます。

県ごとに違う公立の一般入試

県ごとの違い

また、公立校は、都道府県によって試験内容が異なります。毎年変わることもあるので、その都度対策が必要になってきます。ここでは、各県ごとの内容をご紹介していきます。
(※内容は2016年度実施分になっています。)

東京都

都立校は、第一次募集・第二募集・分割募集が行われます。第一次募集の結果、入学手続人員が募集人員に達しない学校が、第二次募集を行います。
また、あらかじめ募集人員を分割し、第一次募集期間における募集(分割前期募集)と、第二次募集期間における募集(分割後期募集)の2回に分けて募集を行う学校があります。

第一次募集・分割前期募集では、原則全ての都立校が5科目(国・数・英・社・理)、分割後期募集・第二次募集では、原則3科目(国・数・英)、そして学校によって面接、作文(小論文)、実技が行われます。

埼玉県

第一次・二次・三次選抜があり、5科目(国・社・数・理・英)で行われます。これまで試験時間は国語・数学・英語が50分、理科・社会は40分でしたが、2017年度入試より理科・社会も50分で行われます。

千葉県

前期・後期選抜があり、5教科の学力検査が実施されます。大きな特徴としては学区制を採用しており、全県を9学区に分け、普通科については、住んでいる学区とその学区に隣接する学区内にある高校のみを受験することができます(市立高校は別途制限があります)。
専門学科の場合は学区に制限がなく、県内のどの高校も受験することができます。

神奈川県

2013年度より「共通選抜」として一本化され、全課程同日程で実施されています。選考は、資料の一部が整わない受検者にも配慮し、第一次選考と第二次選考に分けて行われます。

ココがポイント!

推薦入試・一般入試ともにいえることは、志望校はなるべく早めに定めたほうがいいということです。とくに私立校の場合は、高校によって、問題が異なりますので、ある程度絞っておくと勉強もしやすいはずです。

次回は、高校入学前と後にかかる金額についてです。


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