学校特集　部活も勉強も！文武両道の学校　藤村女子中学・高等学校

藤村女子中学・高等学校は、21世紀の「男女共同参画社会」を担う女性として、自らの個性を開花し、社会から必要とされ、愛される人材育成を目指し、吉祥寺で女子中高一貫教育を行っています。建学の精神は、「知・徳・体」。自分で考える力、社会で生きる力を培い、基本的な生活習慣を身につけ、心身の健康を育てます。また、たくましく生き抜く力、物事へ対応する力を養います。この３つの精神に基づき、人間教育と女性として未来の確立を目指しています。
藤村の創立者は、女子体育のパイオニアで、女子教育近代化の先駆者ともいわれた藤村トヨ先生です。英独仏の体育状況を視察して、ドイツ体操に深い感銘を受けた藤村先生は、昭和7年、女学校時代における母親の家庭教育を重視し、授業を半日とし午後は家庭に帰すという独特な方針のもとで、本校の前身、井之頭学園女学部を設立しました。
以降、藤村先生の精神は、文武両道の学校として現在も受け継がれています。「勉強も！」「部活動も！」「行事も！」。10代のあふれるエネルギーを藤村は受け止め、一人ひとりの限りない可能性を広げ、能力が発揮できるよう全力でサポートします。

藤村では、「知・徳・体」のバランスの取れた、将来社会で活躍できる女性の育成を基本に教育プログラムを策定しています。 中学校では、学びの心に火をつけ、基礎学力の定着を目指します。苦手意識を持ちやすい英語・数学・国語に手厚く授業を配分し、英語・数学は少人数の習熟度別クラスを編成。自分の学習能力に応じて学習することで、苦手意識を克服することができます。また、藤村独自の漢字・英単語コンテストを実施。その延長として英検・漢検ともに全員３級取得を目指して学習します。 基礎学習を確実に身につけるために、通常の授業のほかに放課後講座を設定。夏には、校内や八ヶ岳学習舎で勉強合宿や、より意欲的な生徒を対象としたアドバンスト（学力発展）講座を実施しています。

高校では、総合（特進・進学）とスポーツ科学の２コースがあり、それぞれ特性を生かしたカリキュラムを編成。キャリア教育や進路指導を徹底し、将来に向けての土台づくりを行っていきます。
高校１年生は、進路への動機付けのために卒業生や外部講師を招いて進路オリエンテーションを開催。同時に模擬試験も行い、データを蓄積することによって進路指導に生かしていきます。２年生では、放課後や夏季、冬季休業中を利用して、受験講座を開講。英語長文や古典といった受験に必要となるすべての科目を対象に集中して指導します。
３年生になると進路の実現に向けて、小論文指導や英検の取得などさらにきめ細やかな指導を行います。生徒の学習意欲を満たすために設けられているのが学習ルームです。センターには本校教員とチューターが２名常駐。質問の対応や生徒の学習計画の管理も行っています。また、希望者には各単元のプリントを出すことができるため、弱点補強から受験対策までの学習ができます。

活気あふれる部活動

放課後、校内に一歩足を踏み入れると、部活動で汗を流す、活気あふれる生徒たちの姿をいたるところで見ることができます。いろいろなクラブがあるのも藤村の魅力です。ここでは一部ご紹介しましょう。
器械体操部は、本校の卒業生でもある日本体育協会公認コーチが顧問を務め、毎日の練習において、技術指導やゆかの演技振付などにあたっています。経験豊富な卒業生コーチと一緒に、技術力向上はもちろんのこと、体操競技を通じて人間的な成長を目指しています。
これまでに多くのオリンピック選手をはじめ日本代表選手を輩出している競泳部。創部以来、全国大会常連の伝統を誇るその秘密は、学校部活動の「教育」と併設の水泳教室による「競技」の２つの専門性を有する点が特徴です。初心者から全国トップレベルの選手までが、それぞれの目標に向かって取り組める環境を設けています。

そのほかにも国体優勝実績をもつ新体操部、ソフトボール部、ダンス部、硬式テニス部、柔道部など数多くの体育系の部活動が、それぞれの目標に向かって日々練習に励んでいます。

文化部も多彩です。全国大会の常連である囲碁部をはじめ、草月流の二級取得を目指す華道部、吹奏楽部、クッキング部や茶道部など各自の能力を生かすことのできる部活動がそろっています。

輝かしい大会実績

毎年、多くの生徒たちが希望の大学に合格し実績を残しています。同時に、部活動も数々の大会で輝かしい成績を修めており、文字通り「文武両道」を実現しています。
競泳部では、競泳班の選手が日本代表に選出され、ジャパンオープンで入賞。ロンドンオリンピックの選考会でもある日本選手権にも出場を果たしました。
器械体操部は、2011年度の高校秋季大会で団体総合優勝しているほか、個人総合などでも優勝を果たしています。