東大附属にご縁があった12歳のみんなへ

合格おめでとう。

高倍率の入試を突破した喜びを今は噛みしめて良いでしょう。良く頑張りました!

その一方で、大半の小学生400人は不合格という、厳しい現実世界です。

全国の小学6年生で中学受験の勉強を最後までやりきることができるのは、実はたった17%程度の子供達だけです。それだけ、今までの勉強の積み重ねは、みんな大変な道のりだったと思います。みんなだけでなく、お父さんお母さんもプレッシャーもあり、大変だったと思います。

まずは、最後までやりきって、合格を掴んだ自分を褒めてあげましょう。時に親子喧嘩や寝不足で身体がきつい日もあったでしょう。不合格だったみんなも、受験までの時間はこれから生きてくるので、それぞれの場で未来に向かっていきましょう。12歳のみんなには、未来が広がっていますよ。

合格は、君たちのこれからの長い長い人生のほんのワンステップ。願いが叶わず涙を流した人たちがたくさんいたこと(2023年は、男女あわせて400人が一般入試では不合格になっています)、両親が陰になり日向になり助けてくれたことを忘れずに、東大附属に入学して良かったと思えるよう、日々努力することの大切さを忘れずに、人間として成長して下さい。そして、東大附属で友と学び合うことは、6年後に心が大きく成長するのを楽しみにしていてください。

東大附属は、伝統的に自己責任が貫徹した学校です。自分で自分を鍛える。努力するもしないも自由。その結果は、全て自分でしか責任のとりようがないのです。誰のものでもない、自分の人生なのですから。自由は時に気楽で、時に厳しくもあります。自由の名のもとに、何でも良いと勘違いしないでください。面倒見の良くない学校ゆえ厳しい学校とさえ言えます。

東大附属は、日本国内で最先端の教育を実践している場です。先生方は、授業を通じて「考える力」をつける材料、大学の学問に通じる材料を提供してくれます。それに気が付くかどうかは、自分次第です。他には無いかけがえのない特別な「場」となることは確かです。

そして、個性豊かで自己主張が得意な資質に恵まれた友人たちがいつも回りに溢れています。これからの6年間は特別な、様々な才能に溢れた友人たちと過ごし、仲間との学び合いから刺激を得て、それぞれ自分を成長させていくことが出来るのです。人の学びは、日常の中で人から得る。学び合い、それが東大附属メソッドです。

東大附属の卒業生は、大学入学後にリーダーシップを発揮して高く評価される者が多いのも、まさにこの「場」が鍛えてくれる力のお陰でしょう。

知的好奇心と向学心を持ち続け、そのまま大学・大学院へと進み、広く社会に貢献する立場となる卒業生が多く、多様な分野で活躍しています。そして君たちが東大附属の伝統を継承して、もっと先へと進んで行ってくれることを期待しています。