ご無沙汰しておりました。帰国後、年甲斐もなく大学院生活。合間を縫って週三度は大阪に帰り塾で指導。そのまま研究室に戻り下手な論文に疲れては机でウトウト。まあ専門の数学の方は生涯のテーマとして、受験指導や秋からの高校生指導に専念したいとも思いますが、答えと出口の見えない研究も楽しく、あと十歳若ければ、と悔いも残ります。
いつの間にか専用板ができたんですね。苦笑いさんは最近あまり出てこられないようですね。新一年さん、小生の名を覚えていてくださって光栄です。
今月三日に帰国、桐蔭のことも「浦島太郎」状態ですがいくつか。塾と他の一貫校からの学校見学、視察が多く、塾は商売上断れないが、他校からの視察はほとんど断っているそうですね。桐蔭設立の際、視察、参考にした洛南からの要請は断れず、先月受け入れたとか。
個人的感想ですが桐蔭は、いくら学校視察し、授業を眺めても、進学を希望する親御さんには意味はあっても、他校は参考になるのでしょうか。学校は施設のすべて、多くの授業を見学させても、その複雑なシラバスの全容は絶対外部には分からないようにしていますから。
さて今春の桐蔭入学生の併願合格先一覧を入手しましたが、私が先に記した以上のようで、英数選抜入学者九十余人中、神女、四天、洛南、星光、洛西、西大和など最難関辞退者は実に32%。英数にも四天、星光、西大和辞退者が七人。
しかしこれからが大変です。「桐蔭の将来」にかけて最難関を蹴った子には全国屈指の受験体制を敷く桐蔭は決して裏切らないでしょうが、問題はやはり「有名中受験レベル」のお子さんでしょうか。現在、桐蔭では特進クラスに特化、このクラスの更なる底上げにかなりの優秀な教員を配置、シラバスも順次改定させていますが、現在の中三も含め、下位、上位のクラス間学力格差は学年を追うこどに顕著化していると思われます。
原因はひとつには学年ごとにコースの見直しがあり優秀な子はその段階で上位にくらがえ、さらに勉強へのモチベーションの差に加え、指導内容の差が考えられます。
実際、英数選抜一組は「桐蔭の看板」でしょうから、その先取り学習は恐ろしく早く、他のコースからは容易に上がれないのが実際のところです。現在の二、三年は一組と二組では定期テストの内容も一組の方が高度化。中三で高二がうける全統模試平均偏差値57を最低目標に、このクラスから東大京大文一、法、理三、医を大量産出させたいと考えているようなので、なかなか「格差」は埋まりません。
来春入試からは特進募集を廃止、二コース制にするとも伝えられますが、いずれにせよ桐蔭の最大の課題は「最難関を蹴ってまで入る子」と「やっと桐蔭に受かった子」の差です。上位層の入学増加は学力の二極化を招きかねません。さらに言えば「客集め」と悪評高い特待生の見直しも急務でしょう。実際今春入学生にほとんど該当者が見当たらないのも実情ですから。またプレテストも従来は受験生集めに一定の役割を果たしてきましたが、今春の例でいえば英数「A判定」ながら特進不合格が当たり前、これでは同じ学校が実施しながら受験生の不信感も増しかねません。いずれにせよ急激な躍進の裏には、数々のひずみも見られます。
●追伸。これからも「怪」も含め、私の知りうる限りの情報はお伝えしたいと思いますが、私個人の多忙もあり、月に二度程度しか更新できないと思います。ご質問なりは知りうる範囲でまとめてお答えさせていただきます。
神田女学園中学校高等学校
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