「いえいえの灯」で「来春受験」さんに対してあえて別スレにしました。
私は,全体としては大阪桐蔭に好意的な立場です(1年生の父親です。また,上の子の通う別の私学と比較しつつそう考えています。)し,担任の先生はじめ諸先生の勉学のみならず生活指導には頭の下がる思いですが,時間的制約,学校の重点の置き方から切り捨てられいろいろ歪な面にはにわかに肯定できない面があることも事実です。


1.クラブ活動


 クラブ活動が負担になるのか?と言う意味では,答は「否」です。ただし,理由は期待されるものとは異なるかもしれません。


 クラブ活動は週1,2回です(3回あるのは1,2部)。6時限の月曜,5時限の土曜に主として行っています(「週1回!!」という運動クラブもあります。)。


 この点は,遠方からの通学生が少なくないことから始業時間が8時45分と遅く,かつ,火曜から金曜までは7時限で16時50分まであること(週39コマ),加えて,早朝テストで基準点以下であると放課後再テストを繰り返すことから,時間的にタイトであることから時間がとれない。先生も極めて忙しく指導時間が毎日とれない。
 そのため,中学生のクラブ活動の量としては「いびつ」かもしれません。


 私の近所の公立中学では,運動部は毎日放課後練習,加えてほぼ毎日朝練をやっていますし,また,私自身が通った「公立中」はもちろん,「公立高」(私の卒業当時で,1学年360名で現浪計で東大約10名,京大約50名,阪大約40名,神大約40名の,当時は相当な進学公立高校でしたが。)でも3年1学期までは,恐らく大半が毎日クラブ活動していたと思う(ただし,高校時,19時帰宅後は,食事,風呂以外は午前1時に就寝するまで勉強)ので,少なからぬ違和感はあります。


 この点,「清風中学」ではクラブ活動を重視し,週3回はできるように授業時間を減らしているようです(去年の説明会やパンフより)。明星はもちろん,開明もクラブ活動を重視していたように思います(同様の情報源)。


 あくまで比喩的表現ですが,大阪桐蔭では,クラブ活動を「積極的に勧める」というよりは,学業と両立してやって行けるなら「反対はしません」というスタンスのように感じました。
 ただ,公立中学でも昔と違い,「幽霊部員」(これは私立中でもいるでしょうが。)も増えているようなので,数字では単純比較はできないのかなあ,という受け止めです(また,公立中が,クラブ活動に力を入れるのは,生徒に無為な時間を与えず,非行防止・善導を行う(「小人閑居して不善を為す」という思想)という隠れた目的があります。)。


 先に述べたように,私は,大阪桐蔭には全体としては好意的ですし,毎日熱心に勉強,生徒指導して下さる担任の先生をはじめとする諸先生には頭の下がる思いですが,この点は,不満,不安(中高時代に必要な成長のプロセスを踏まずに行くことにならないか。)はあります。毎日,辛くても楽しくても,体力面,精神面の成長のためにもクラブ活動をやらせてやりたいという思いはあります。


2.生徒会


 大阪桐蔭には,「生徒会(生徒自治会)」はありません。文化祭,音楽祭などの自主運営はあるようです。
 生徒会がないことは,私のような公立中・高校出身者にとっては,これで良いのかという危惧はあります。戦後民主主義のなかで生まれた貴重なものの一つでしょう。
 ただ,生徒会自治と言っても,大半の学校ではこれも形骸化しているようにも思うし(麻布中学の生徒会は,使途不明金問題で完全自治が有名になりましたが。),活動に生徒の多数が参画しているわけでもないので,理念的な疑問は持ちつつも,大差ないかという受け止めです。
 しかし,望ましくないという思いは持っています。


3.運動会


 私も先日,保護者として中学「運動会」(高校は前日に別に開催)に行きましたが,中田翔さんが来ているとは知らず,見逃してしまいました。


 大阪桐蔭中学の「運動会」はリクリエーション(勉強の息抜き。失礼!)であっても「体育大会」ではないですね。商店街の運動会を見ているようでした(失礼!)。
 練習量を体育の時間に絞り(放課後練習などなし。),当日運営も先生が大半のマネジメントを行う。イベントを企画・運営する過程に生徒が負担する時間を極力減らし(学習時間とリズムを優先ということからでしょうか。),自主運営を体験する機会は奪われてしまう。


4.このあたりは,精神年齢が高く,「地頭」が良い生徒の多い超難関校では,いろいろこなしながら両立されているのかもしれませんが,現在の桐蔭の生徒が学業面で成長する(これは学歴以上に大切なことです。)には,オミットせざるを得ない部分は出て来ると思います。
 別スレでも出ていましたが,音大を目指す生徒は,レッスン時間を確保するために相当切り捨てをせざるを得ないものもあるようです。
 その子の力と目標に応じた「選択」は避け得ないものはあるでしょう。
 何に重きを置くかは選択の問題ですが,「バランスよく」とはなかなかゆかないものですね。 私自身,結論に至っていません。


5.ただ,学校生活自体は楽しいようだし,予備校とは全く違います。ここで述べたような歪みはありつつも,大阪桐蔭は,常識的な「普通の学校」だと思っています。
 「スパルタ」というのも,言うまでもなく,教師が疑問や抗弁を許さず,命令強要するというものではありません。そのような指導はありません。