九段高校が中等教育学校に移譲されるとき、九段高校の制服は伝統的に背広型だったので、それを後期の3年間は堅持してほしいという菊友会の意見がありました。しかし、結局、6年間通して詰襟の制服を着用することになったようです。


で、その新しく制定された制服なのですが、日比谷で着ているような汎用型の詰襟学生服かと思っていたら、そうではないのです。このまえ、実物を見て驚きました。
もちろん、学校ごとに制服に特色を持たせることを否定するものではないのですが、この制服は、いかにも趣味が悪すぎます。
・まず、詰襟なのにバッジが胸ポケットに。あれは、襟につけるものではないのですか? 襟には、校章もクラス章もつけていません。ブレザーの制服で、胸にワッペンをつけるやりかたに倣ったのでしょうか?
・詰襟学生服といえば金ボタンがつきもの。なかには、銀色のボタンや、学習院のようにホック止めというのもありますが、九段中等教育学校のは、なんと、透明な樹脂に校章が覆われた「エポキボタン」。昔、ツッパリ中学生が、通常の金ボタンを取り替えてつけていたしろものです。そういえば今でも、そういう中学生用に、ネットで販売されています。
・襟には白いカラーがついておらず、代わりに白い線が入っています。これがカラーのつもりなのでしょうか?
・そして、背中にはベンツが入っていて、裾が割れています。なにか、スーツかブレザーの真似事のようです。


要するに、詰襟学生服に多少ブレザーの要素をとりいれて折衷した、ヌエのような妥協の産物。制服業者にデザインさせたのでしょうが、こういう悪趣味を唯々諾々と受け入れる学校も学校だし、それを着せられる生徒も可哀想。しかも、ネットなどで安く売られている汎用型の詰襟学生服にボタンとバッジをつけただけのは不可で、どうしてもこの制服業者製のものを買わなければいけないのですから、家計の負担も大きい。業者は、詰襟学生服を「現代化」しましたと称して売り込んだのでしょうが、伝統をつぶして、こんな醜悪な服を代わりに導入し、マーケットを独り占めとは、すこしひどすぎないでしょうか。


学校としても、どうしても背広型を廃止したいならば、せめて、元の九段中学や日比谷などと同じ、汎用型にしていただきたかったと思います。今からでも遅くはないので、汎用型の詰襟にモデルチェンジはできないものでしょうか。