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【419072】教育って本当に財産?

投稿者: 考え中   (IP Logged) 投稿日時:2006年 08月 04日 10:35


 小3男子母です。来春からの塾選びに奔走していたところ、小学校のクラスメート
 だった男の子(現在30代半ば)のお母様と偶然地元のお祭りの実行委員会で再会し、
 その時聞いた話で、いろいろ考えさせられました。

 彼はいわゆる「ゆっくりな男の子」でした。その時はわかりませんでしたが、軽度の
 知的障害があったのだそうです。彼のご両親は一流大卒の絵にかいたような
 エリートのご夫婦で、何とか彼にいい教育を受けさせて「まともな子」に
 育てようと四苦八苦した挙句、彼が10歳になったときにはたと気がついたそうです。

 「現実を見よう。この子の場合、教育はなんの財産にもならない」

 そう思ったご両親は、彼があるがままに育っても幸せな人生が送れるように
 倹約してお金をためはじめたそうです。普通に暮らすにはお金にはまったく
 不自由しないお家だったと思うのですが、お母さんもパートにでて働き、
 まずまとまったお金ができた時点で、都内に小さな土地を購入し、 
 貸し駐車場として使えるようにしたそうです。

 彼は公立小、中と進んだとあと公立校に進学が決まったのですが、荒れた学校だ
 ったためいじめを懸念したご両親の判断で拘束時間の少ないある専門学校へ。
 もちろん塾など一切行かず、教育費にまわすべきところはすべて貯金。

 1970年に購入した土地はその頃、購入価格の20倍近くになっていたので
 即売却。そのお金で都心からやや離れた場所で彼が将来経営できるような小さな雑貨屋
 、賃貸のマンションと貸し駐車場を作り、彼が生涯にわたって月々5−60万円程度の
 収入を得られるようしたそうです。
 
 久しぶりにあった彼は、とてもおだやかで商店街でも人望のある子供相手の雑貨屋の
 おじさんになっていました。会社勤めにおわれることもなく、優しい奥さんと幸せな
 日々を送っているようです。

 彼のお父さんはもう亡くなっていましたが、生前から、彼にお店の整理整頓を
 毎朝きちんとすること、帳簿のつけ方、借金の
 連帯保証人にならないこと、借金をしないこと、意味のわからない書類には
 決して印鑑をつかないこと、土地を手放さないこと、など彼が生きていくために
 必要な、商売の基本となるようなことを繰り返し繰り返し、彼に叩き込んでから
 亡くなったそうです。
  
 彼のお母さんの話を聞いて、本当に教育(学歴)って財産になるんだろうか?と
 自問してしまいました。3年間の塾代、受験料、入学金、一貫校の学費って
 すべてのコストを入れると800万円位にはなりますよね。そのお金があれば・・
 ってつい考えてしまいました。うちの息子はゆっくりさんではないですが、
 すごいヒラメキのあるタイプではなさそうだし・・・。

 彼のお父さんが、手書きで「覚書」のような商売の心得を彼に毎朝復唱できるように
 残したそうのですが、お店に張られたその紙を見て、私は涙がでそうになりました。

 中学受験って本当に子供の財産になるんでしょうか?本当の愛情、子供のためって
 何だろう?

 なんだか迷い始めてしまった弱い母です・・・。
 
 
 

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  1. 【419082】 投稿者: それこそが教育  (IP Logged) 投稿日時:2006年 08月 04日 10:59

    生きる力と財産を身に付けさせた、それこそが教育
    なんでしょうね。
    本当に聡明な親御さんだったのでしょう。
    ただ、多くの親はそれだけの計画性と力強い教育を
    自ら施す能力や気力がないからこそ、中学受験から
    始まる「右へ倣え」の道筋に必死になって子供を
    乗せるのでしょう。


    また、障害を持たない普通の子供だと、賢明な親が
    真の幸福への道と思ってその親御さんのような
    手立てをとったとしても、これまた言う通りに
    従ってばかりはこないでしょうから、難しいですね。

  2. 【419089】 投稿者: ケオラ  (IP Logged) 投稿日時:2006年 08月 04日 11:11

    資産を作って、その運営を教え込んだ その雑貨屋のご両親も、りっぱに財産としての教育を残されたと思います。
    教育=塾・学校における勉強と限定してしまうのが、そもそもおかしいのでは?
    人それぞれ、漫然と時流だから中学受験している人ばかりではないと思います。
    「時流が疑問だから、じゃない形」ってアプローチでは、いつまでたっても悩みばかり。
    各家庭が、それぞれの抱える現実を見極めて、その大勢が「中学受験」という選択を選んでいるだけだと思います。
    だって、一億総中流といわれて久しいわけですから、その人たちが似たような傾向に動いているのも、おかしいこととはいえないと思います。
    私ごとですが、我が家の小4児には、知的障害を伴わない機能障害があります。
    思春期に本人が気に病むようならば、手術も考えなければなりません。
    その機能に、まだ大きな較差を感じない小学校時期に、この子が特別没頭する傾向にある学科への道を選択でき、治療のために途中休学をしても大丈夫な大学附属校への進学を希望して通塾しています。
    技術を身につけるには、その機能が邪魔をする可能性があるので、専門学校という選択は厳しい状況です。
    小規模塾ですが、実績は良好で、先々競争に追われる空気もありません。
    体調を崩しやすいので、そんなときも、個別に指導を受けられる所です。
    一生付き合わなければならない持病のためにも、小さな成功体験と達成感をコツコツと積み重ねて、サラリーマン家業でなくても自活してゆける土台を作れたらと考えています。
    こんな我が家も、近所からみたら、お金をかけて熱心に塾通いをさせる、お受験親子なのだと思います。


  3. 【419094】 投稿者: 生き方  (IP Logged) 投稿日時:2006年 08月 04日 11:14

    その人にはその人なりの生き方があるということです。
    本来幸せの形もひとそれぞれ。
    今はその価値観が画一化され(都市部ではとくに)多少余裕がある家庭は中受するのが常識となっていると思います。
    そういう多数派の中にいると少数派になる選択は勇気がいるでしょう。


    スレ主様のように世間の常識に流されず、常に疑問を持ってお子様にふさわしい道を模索される姿勢は素晴らしいと思います。
    中受することになってもお子様と二人三脚でいい受験が出来るのではないでしょうか。
    妄信せず最善の道を探る。その姿勢を崩さなければ大きな間違いはしないでしょうし多少の失敗も将来の糧にしていけると思います。

  4. 【419097】 投稿者: ん?  (IP Logged) 投稿日時:2006年 08月 04日 11:23

    スレ主さんは、教育=学歴(よい中学、高校、大学へ子供を入れること)と考えていらっしゃるのですか?
    私は、スレ主さんの同級生の親御さんがなさってきたこと、
    つまり 子供が将来自立できるために学ばせること=教育 だと考えています。
    そのためにどうお金を使うか、ということは子供によって様々なのは当たり前です。
    うちを残してあげることや、お店をととのえてあげること、
    それが、その息子さんの自立に不可欠なことだと、親御さんが判断なさったわけですよね。
    決して「財産を残してやる」ことが目的だったわけではないですよね。

    そこにかかるお金は膨大ですが、中学受験は教育のほんの一部だと思っています。
    どう自立させるか、と考えながら、いつも子供と向き合っています。

  5. 【419133】 投稿者: 障害児の将来  (IP Logged) 投稿日時:2006年 08月 04日 12:30

    この場合クラスメートに軽度の障害があるというのがミソでは。


    家には中3の障害児と小6の受験生がいますが、それぞれの子どもの将来のことは常に考えています。
    親ってそんなものですよね。


    たまたま障害があるから、ひとりでは生きていけない。さて、親亡き後どう生きていくのかそのための道筋はつけてあげないと。
    長男は重度のなので、クラスメートのお母様のように自活できるような道筋とはいきませんが、できるだけ弟に迷惑かけないような道筋はつけるつもりです。
    さて、二男ですが、本人の希望・親の考えで私立で教育を受けさせたいと思っています。
    その後成人してからどのように生きていくかは健常ですから自分で考えるでしょう。
    そのときに中学受験はムダだったなんて思うかもしれませんが、それもまたよしとしましょう。


    それぞれの子どものために今何をしてあげられるか、それぞれのご家庭の考えでよいのではないでしょうか。

  6. 【419162】 投稿者: ワイルズ  (IP Logged) 投稿日時:2006年 08月 04日 13:22

    スレ主さんが書かれているような「中学受験⇒子供の財産」というのは幻想だと思います。

    それこそが教育さんが書かれている「生きる力⇒子供の財産」だと思います。

    ただ、「中学受験の勉強⇒一生学び続ける力⇒生きる力⇒子供の財産」はひとつの流れではないでしょうか。もちろん、「中学受験の勉強」や「学び続ける力」だけで「生きる力」は身につきません。

    私は、子供が子供なりに今を一生懸命生きることができれば、それでよいと思っています。

    結果は大切ですが、所詮ひとつの結果に過ぎません。ゴールはまだまだ先にあるのです。

    偉そうなことを書きましたが、スレ主さんがお子さんにとって、よりよい答えをだせればと思い、投稿いたしました。

  7. 【419164】 投稿者: にゃ〜  (IP Logged) 投稿日時:2006年 08月 04日 13:28

    とても興味のあるスレです。

    大好きな子供の将来のために、自分が何をしてあげられるか。


    すごく大事なことですが、日々の生活に追われていたり(暑いしね〜)
    周りの環境に流されたりでつい頭から抜けてしまうこともあります。


    時々真剣に考える時間も必要ですよね。
    拝見させて頂き、改めて思いました。有難うございました。


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