地域によっての教育への差｜掲示板スレッド

格差が「いいもの」とは申しませんが、
これだけ様々な風土の地域があれば、教育だけでなく、さまざまな問題に対する
住民の意識にも差異があるのは当然のことと思います。


私の住んでいる地域は、東京からは離れていますが、
比較的温暖、経済的にも安定しています。
人口の流入もそこそこあり、新しい住宅地と古い軒並みがパッチワークかモザイクのように混在しています。
持ち家率も高いですし、他地域からの人口流入のせいで、家賃など不動産収入が得られるような家庭も少なくないです。（それだけで暮らせるわけではないですが）
家や財産を持つ人たちは、その財産を「受け継いでいく」ことが、まずは大切なことなのです。
それには、「代々ここに住むこと」が必須の条件となります。
そうなると、少子化の今、「東京なんかの大学へやって、こっちに帰ってこなくなったら大変」という意識もあるのです。
そんな、子どもの夢をつむようなことを…とお考えになる方もいるかもしれませんが、
小さい頃からそういう方向で育ててくれば、大方の子どもは、
「苦労する方より、気楽な方」を選びます。
地元の中・高を出て、または、ちょっとした都会の、そこそこの大学を出で、地元に就職し、結婚して地元に住む…これがそういう意識層の「未来予想図」です。
どうして、ガツガツと勉強させようなんて考えるでしょうか。お金もかかるし。
若い世代はもう少し野心のある人もいますが、それでも心の底では、
「いつかはこの土地に帰ってきて住んで欲しい」という気持ちを抱えています。
なので、とびぬけて冒険させるような子育てはあまりしません。


流入してきた若い世代の人たちは、言い方は乱暴ですが、「親の歩いてきた道」によって
考え方が違うような気がします。
まあ名の知れた大学を出て、大企業と言われるような企業の、地方勤務でここへ来ている人たちは、総じてとても熱心です。（自分が出たぐらいの大学は出て欲しいと思っている）
近隣地域の学校を出て、地元中堅企業などに勤務する人は、経済的な理由もあるのでしょうが、総じて教育にも「そこそこ」感があります。


それでも、ここ何年かは、熱が高まってきているように感じます。
大変なのは、
「みんなが走っているのに、自分は歩きたい」
「みんなが歩いているのに、自分は走りたい」と言うときだと思います。
私は、周りが歩いている中を「走り出した」親のひとりだと自分では思っています。
子どもにも夢があり、自ら走り出しました。
孤立せずに孤高を貫くのは大変なときもあります。


要は、
どんな教育観であれ、他所さまの足を引っ張ったり、見下したりするような風潮だけは
避けたいと言うことにつきます。
公立学校で問題化するようなことがらも、
「人間として一人前に育てよう」という基本に立ち返れば、
「どこまで勉強させるか」という問題以前の問題であるとも言えると思います。
教育熱については、ヒートアップして欲しくないですが、
「一人前化熱」は、平熱以上を保ちたいものです。