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【951974】海陽学園の課題

投稿者: 名門校留学コンサルタンツ   (ID:Z1AkVSh7g/M) 投稿日時:2008年 06月 14日 00:54

2006年愛知県に「海陽学園」が開校しましたが、この学校は世界の名門大学進学も視野に入れた教育をすると宣言をしており、(恐らく)多くの父兄が3年後にはHarvardをはじめとしたアメリカの名門大学に合格者がでるかもしれないと期待していることでしょう。しかし海陽学園が考えているカリキュラムは実は「ピントがずれており、余りにも「主観的」であり「独善的」であり、Harvardレベルのアメリカ名門大学進学者を排出することは「夢想」にすぎません。
海陽学園は、非常に可能性を秘めた学校であるので、期待を込めて、そう申し上げたいと思います。


アメリカのトップランキングの名門大学に合格させるには全科目を英語で授業をする、APコースを導入するなどの思い切った具体策を打たなければ実現できるものではありません。


しかし、海陽学園は全くその点の理解に欠けています。理数系科目2科目(数学、生物)を高校1~3年間だけ英語で行えば実現できると勘違いしているようです。その2科目を英語で勉強したところで、アメリカ名門大学合格の主要な要件の一つであるSAT Reasoning Testの「英語科目」で高得点を取ることは不可能です。つまり、アメリカの大学留学対策としては全く無意味です。


また、Harvadなどの名門大学に合格するには世界の強豪と競争しなければならないという視点が必要です。世界の強豪とは韓国の民族史観アカデミーの生徒のような存在です。彼らはAPを6科目を英語で履修し、APテストで高得点を取得しています。海陽学園ではAPは勉強しませんので到底民族史観アカデミーの生徒には太刀打ちできないことは明白です。

理念やプライドだけでアメリカやイギリスの名門大学に合格できるものではないことに海陽学園の経営層、現場教師は気がついていないとしか言いようがありません。
(イギリスのOxford、CambridgeもHarvardなどへの入学者を出すこともHarvard同様絶望的と考えられます)

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  1. 【952612】 投稿者: 海外の大学  (ID:7YXTDWYNVlc) 投稿日時:2008年 06月 14日 19:38

    そうなんですか。
    できれば海陽学園から海外の大学に行ってほしいと考えていた者ですが、
    それでは国内にいてハーバードなどに行くにはどうするべきなのでしょうか。

  2. 【952782】 投稿者: 名門校留学コンサルタンツ  (ID:Z1AkVSh7g/M) 投稿日時:2008年 06月 15日 00:02

    海外の大学様

    ここ4年の間に関西の名門校、灘からは判っているだけでも3名がHarvardに応募しています。表面化していない人数を含めますと恐らく毎年数名が応募しているのではないでしょうか。実数はわかりません。うち1名が合格して今年4年生になります。昨年度は1名の受験過程がWEBで公開されていたこともあり、広く知られていますが、残念ながら不合格でした。しかしCornellとWashington University in St Louiseに合格、後者は奨学金支給のようです。Washingtonに入学しているはずです。 

    2007年7月24日の日経朝刊一面の「ニッポンの教育」は”国境を越える”との題名で、Harvard、Yaleに日本の高校から入学した4名を紹介しています。Harvardは,、既に有名な灘出身の北川さん、東京学芸大付属出身の久間木さん、渋谷教育学園幕張出身の内山さんの3人、Yaleは麻布出身の井口さん。 東京学芸大付属高校は進路指導担当教諭を10月にアメリカに派遣するとのことです。内山さんは所謂帰国子女ですので、厳密には日本で教育を受けた普通の高校生が合格したという範疇には入らないと思います。

    どうすればHarvardに合格することができるか?ですが、海陽学園が下記の英断をすることに懸かっていると、私は考えております。JR東海の葛西会長に直訴したい心境です。

    1)高校3年間の授業は全て英語のNative教師により英語で行う
      (日本史、国語は除く)
    2)Advanced Placement6科目程度(Calculus BCを含む)を高校の履修科目に加える

    旧制高等学校の教育は主として英独仏後語の習得が主要テーマでしたが、それを再現するということです。既に日本の大学院では理数系の文献のほぼ100%は英語のようですから、日本のエリート教育は英語で行っても決して不思議ではないように思います。

    上記2つの対策は、既に韓国の民族史観アカデミーにて数年前から実践ずみです。教師はテコンドーと韓国の歴史をのぞき、アメリカのIvy出身者で占められているのではないかと思われます。韓国でできることが何故日本でできないのか、と感じます。

  3. 【952792】 投稿者: 名門校留学コンサルタンツ  (ID:Z1AkVSh7g/M) 投稿日時:2008年 06月 15日 00:12

    海外の大学様

    つまり、日本の名門大学向けの普通の受験勉強をしているかぎり合格することはあり得ない、ということですので、Harvardを目指すことは「非現実的」だと理解することが必要であるということになります。

    日本人にとり現実的な選択肢はLiberal Arts Collegeであるというのが持論です。
    例えばWilliams、Amherst、Swarthmore、Carletonなどです。しかし、それとてもHarvard並みの難関と考えるべきです。

    SAT Reasoning TestのCritical Reading、Writingで500点以上を取る
    TOEFL iBT100を達成する
    高校の成績は学年1位であること。少なくとも上位10%以内であること。

    の3点を実現すれば、ミニマムの合格要件を満たすことにはなると思いますが、しかし、最近はそれを満足し、Harvardに応募する一般の高校生が増えてきているように思います。

  4. 【953280】 投稿者: 海外の大学  (ID:L0ZwoZ0pbZU) 投稿日時:2008年 06月 15日 20:55

    名門校留学コンサルタンツさま

    ということは日本人で日本にいる限り、海外の一流といわれる大学にはいるのは
    奇跡に近いことなのですね。                            SAT Reasoning TestのCritical Reading、Writingで500点以上を取る
    ということがどのぐらい難しいのかよくわかりませんが、少し調べてみます。

  5. 【953338】 投稿者: 名門校留学コンサルタンツ  (ID:Z1AkVSh7g/M) 投稿日時:2008年 06月 15日 22:25

    海外の大学様

    ここ4〜5年でSATの認識が高まり、昨年は灘の生徒が自力で600点を越えています。優秀な人が必死でやれば500はおろか600も超えられることが証明されました。しかし、彼はHarvardには合格していません。
    あくまでSATはミニマム要件に過ぎません。

    体力、知力、柔軟性、リーダーシップなど、際立った能力が備わっている人間が、”ほんの少しだけ頑張った”結果、合格するというのがHarvardではないでしょうか?

    「必死で頑張」って入る大学ではないような気がします。

  6. 【953403】 投稿者: 名門校留学コンサルタンツ  (ID:Z1AkVSh7g/M) 投稿日時:2008年 06月 16日 00:02


    ところで、外国人が東大を受験しようとした場合、受けなければならないのが留学試験です。
    http://www.jasso.go.jp/eju/whats_eju.html
    東大を受験するには留学試験の下記の科目を受験する必要があり、「日本語」が必須となっています。
    外国人が日本語を習得する困難さは、私たち日本人が英語を習うことの困難さの数倍だと思います。
    東大は、さらに英語の試験の受験を義務つけていますが、実にアンフェアーなことのように思えます。
    そういった困難を克服してくる外国人留学生が何名存在するか知りませんが、相当優秀な人たちであることでしょう。

    (東大に応募するのに必要な留学試験)
    文科各類を志望する者は文科系の科目である「日本語」・「総合科目」・「数学(コース1)」
    理科各類を志望する者は理科系の科目である「日本語」・「理科(物理・化学・生物から2科目選択)」・「数学(コース2)」
    TOEFL(Test of English as a Foreign Language)(PBT,CBT,iBTいずれでも可)

    を受験しなければなりません。 
    出題言語は、日本語と英語があり、出願時に選択できます(ただし日本語科目の出題言語は日本語のみ)

    今や、東大は、使用言語を英語とし、海外からの優秀な叡智を集めるという努力をしなければならない時代だと思うわけですが、現実には、日本語を強要し、優秀な叡智を遠ざけることに邁進していることになります。

    理数系分野では、既に英語がディファクトスタンダードになっているわけですから、東大の理数系を目指すものに対しては、日本語試験は免除するべきなのではないでしょうか?そして、東大の理数系の授業は英語とすべきだと思います。

    そして、日本の高校では東大や京大などのエリート大学の理数系を目指すものに対しては英語で国語や日本史などの一部を除く全学科を教えるべきであると考えます。

    それ以外の大学では、日本語で授業をすることとし、住み分ければいいだろうという具合に考える次第です。

    そうすることではじめて日本の優秀な高校生が、Harvardなどのアメリカの超名門大学にも、合格することができるようになると考えます。


  7. 【954205】 投稿者: 海外の大学  (ID:4ufpCW5Q9Z.) 投稿日時:2008年 06月 16日 23:39

    名門校留学コンサルタンツさま
    いろいろありがとうございます。
    確かに日本のように必死で受験勉強して合格するものではないように思います。
    灘の学生が600点を取って入れないアメリカの大学って、入っている学生はもっといい点数をとっているということですよね。
    ネイティブにとったら易しいのかもしれませんが。

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