あなたの好きな絵画は？｜掲示板スレッド

ムリリョの｢無原罪のお宿り」が好きです。
好き･･･という言葉ではうまく言い表せません。
初めて　あの絵の前に立ったとき　賢そうな少女の夢見るような眼差しに恋をしました。

強烈な印象を受けて、とても刺激的だったのは
テオドール・ジェリコー「賭博偏執狂（ねたみ・偏執狂）」ルーブル所蔵
でしょうか。画家は本能的に描きたいと思ったものを描きますが、彼が
どうして描きたかったのかを考えると頷けるものがありました。
どういうわけか絵葉書を買ってしまったのですが、あまり飾っていいものではありませんね。人に見せると変わっていると思われるかも。ちなみにゴッホ「星月夜」のレプリカはトイレに飾ってあります。どうしてトイレなんだろう。自分でもよくわかりません。

東山魁夷は、穴の開くほど見つめたい、と思った最初の画家です。桜や、ドイツのローテンブルグの風景など、飽かず眺めていました。




上村松園は、その次に好きになりました。色の白い、美人の絵を眺めつつ、その人の生活や思いや、色々なことを思い浮かべては、自分がどうあるべきか、絵の前で考えていました。





ピカソというと、目や鼻の福笑いのように無茶苦茶に並べた絵を誰しも、思い浮かべるかと思います。女の人の絵が何枚かあるのですが、写真では表現できない、ピカソの心の中にある画像がここにある、暖かな、穏やかな優しいまなざしが直に、作家の心から見る者の心に届く絵、それがこれだ、と思いました。

３人かな。さん

とってもよくわかります。特にピカソはあの独特の画風から奇人・変人、
変わっていると思う人が多いと思いますけど。ピカソはきっとそんな人じゃない。彼の描く女性象は何枚か実物を見たことがありますが、何とも言えない「愛」を感じました。こんな風に愛された女性は幸せだったのだろう。もう、ピカソはこの世にいませんがその時のその思いが絵の中には永遠に生き続けるのですね。すばらしい！

バルセロナのピカソ美術館、いいですよ。
こどもの頃からのさまざまなタッチの絵が、
完成されていなくても飾ってあって、
ピカソの天才ぶりが堪能できます。

スーラのような点描は、
描いてみたけどきっと途中で嫌になっちゃったのね。

マドリッドのゲルニカの前に行くと、
ゲルニカをもっと深く鑑賞できると思います。

東京にお住まいなんて、とても羨ましい。
上野の西洋美術館にもう一度行きたい。
私は基本的に版画が一番好きですが、
絵画では田村一村という奄美大島の風景を描いた画家が大好きです。
画集で見てすごくステキだと思いました。
ぜひいつか本物を見てみたいです。

上ののピカソ展で見たと記憶しているのですが
同行した夫に
「あんたに似てる」と言われて喜んでいいやら･･･複雑･･･。


ものすごくおおらかな絵です。心が広がります。


昔、美大を目指し美大向けの予備校で日々デッサンに明け暮れた事があります。
絵心のある人が描いた一本の線は、素人の描いた線とは違います。
私の上司が「ピカソの絵なんて誰でもかけそうだな」なんて言ったので
「写実的な絵を描かせたら、本物そっくりの絵を描ける人なんです。
その人が全て選んだ一筋の計算されつくした線なんです。
誰でもかけるものではありません」なんて説教してしまいました。

海辺を走るふたりの女さん

＞「写実的な絵を描かせたら、本物そっくりの絵を描ける人なんです。」

そうそう、その通り。どんなに稚拙な画風の画家でも基礎デッサンはものすごく正確ですよね。細部まできっちり描いている。特に無名のまだ子供時代にいたずらに描いたと言われるような絵の切れ端でも実に見事に描いている。これぞ才能なのか。と愕然とさせられる。日本画なんか出来る限り顔を近付けて線を見ると
絶対にブレてない。どうやって、どんな心でその一本の線を描いたか考えると切ない。たかが一本の線に情熱の全てを注いで魂を削るがごとく描く。そして出来上がった作品はやはり画家にとって分身以外の何物でもないのだろう。