マルチリンガルを目指せる女子校
京大凋落?
近畿2府4県からの合格者が
1750 人
を越えてから、「京大凋落」と言ってくれ。現状は、
1600 人
である。全合格者は、
2900 < 京大 < 3000
最近、東早慶などという言い方を、ときどき見かける。
早慶関係者が使い出した言葉と思うが、人数だけでみれば各界で、
早慶が、京大その他の旧帝をも圧倒しつつある。
この上、東早慶などという言葉が定着すれば、京大を差し置いて、
東早慶を日本主要大学と考える風潮が定着するだろう。
学術大学の京大には、そんなことはどうでも良いことであるが。
学力は上がっているんでしょうか?
林:平均でいうと、明らかに落ちています。理由は単純で、少子化で学生の人数は減っているのに、大学の定員はそれほど減っていないから。だから東大でも、下のほうはかなり厳しく、大学側も危機感を持っているようです。ただ、上位10~20%は変わっていませんね。びっくりするくらい優秀な生徒は確実にいます。もうすぐ国立大学の二次試験ですけど、「俺、どう計算しても落ちようがない」とまで言う東大理III受験者もいますね。(笑)
――東大でも学力低下が問題になっているんですね。最近一部で、東大と京大の就職差が話題になりましたが、学力的にはいかがでしょうか。
林:受験勉強面だけで言えば、特に文系では、今や完全に京大は東大の下ですね。関西のおもろいヤツが京大に行くとか、そういう個性の面での違いはもちろんあると思いますけどね。
差が付いた原因はいろいろ考えられます。一つは、受験においても、東京一極集中が加速していることですね。情報化が進み、移動も便利になるなかで、東京だけが突出してしまった。僕は年200日ほど出張して、いろいろな地域を見て、それを実感しています。そんななか、京都の洛南高校とか奈良の東大寺学園とか、以前は京大合格者の人数を増やそうとしていた関西の名門校も、東大へシフトチェンジしています。
もう一つ大きいのは、今の若者は、国立の医学部志望がものすごく多いんです。安定志向だから。
――つまり、医学部に行けば、将来、安泰だと。
林:食いっぱくれはないだろうと。例えば、一昔前なら京大の理学部に行っていたような子が、いまは大阪大学の医学部に行くんです。それで国立大の医学部に、優秀な人材が集中するようになった。一方、技術立国日本を支えてきたような理系の学部に、なかなか人材がいかない。国立の医学部に、のきなみ人材が吸い尽くされて、他大学が低下している。これは大問題だと思いますよ。
ひとつは関西経済圏の凋落、非在京ファクターというか。
もうひとつは、昔にくらべて、あらゆる大学のレベル、この国の教育レベルが、少子化で下がってる。プライドはあいかわらず高いが、本当の神童のようなのが少なくなった。東大にはたまにおるね。そういうのが。
東京の経済一極化で、一橋や早慶のレベルがかなり上がった。(ま、ほかの田舎大学は、昔にくらべ、京大なんてもんじゃない、はるかに下がってるが。)
併願なら、京大の早慶落ちも珍しくはないでしょ。東大新聞によると、東大文3でも早稲田の政経を半分落ちてるんだから、それ以上ということなんだろうな。
さらに、民間の就職限定なら、早慶の数の力学も手伝って(OBの存在というのは大きい要因)あるいみ、京大を凌駕してる部分もあるだろう。
学問では、京大は自由の姿勢はさすが。名前にこだわらず、実を見てくる、そういう懐の深さがある。あと、きほん、理系の大学だから、文系の官僚養成がウリの東大と路線が違う。そこは期待したい。