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神奈川学園中学・高等学校の新しい教育カリキュラム「SDLプログラム」

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2026年度より、新しい教育カリキュラム「SDL(Self-Driven Learning)プログラム」をスタートした神奈川学園中学・高等学校(以下、神奈川学園)。週6日制から週5日制へ移行し、授業のない土曜日には特別講座「KG OPEN HUB」を開催。こういった改革の背景には、「女子に判断する力を」「女子に生活の力量を」という教育理念が息づいています。学校生活での学びや経験を、生徒自身が“デザイン”できる。そんな学校づくりに迫ります。

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週5日制で、土曜に余白を。自ら考え行動する“Self-Driven”な生徒へ

週5日制で、土曜に余白を。自ら考え行動する“Self-Driven”な生徒へ

着付けからコーヒー、資産運用まで。生徒が選んで学ぶ「KG OPEN HUB」

着付けからコーヒー、資産運用まで。生徒が選んで学ぶ「KG OPEN HUB」

自分の進む道を切り開き、社会をも変えていく女性へ

自分の進む道を切り開き、社会をも変えていく女性へ

週5日制で、土曜に余白を。
自ら考え行動する
“Self-Driven”な生徒へ

週5日制で、土曜に余白を。自ら考え行動する“Self-Driven”な生徒へ
神奈川学園中学・高校校長の及川正俊先生

神奈川学園中学・高校校長の及川正俊先生

高校生の進路指導部長を務める、数学科の大塚雅也先生

進路指導部長を務める、数学科の大塚雅也先生

中2学年主任・生徒部会長を務める、家庭科担当の森坂創子先生

中2学年主任・生徒部会長を務める、家庭科担当の森坂創子先生

中1学年主任を務める、社会科担当の齊藤あずさ先生

中1学年主任を務める、社会科担当の齊藤あずさ先生

「SDL(Self-Driven Learning)プログラム」や週5日制を開始した経緯をお聞かせください。

及川校長のアイコン

及川校長

「自分の学びをデザインする生徒」を育てたいという思いから始まりました。本校の生徒は、課題など与えられたものには真面目に取り組みます。一方で、興味のあるものや自分に必要だと思うものを自ら選んで実践する姿勢はあまり強いとは言えませんでした。
近年は社会情勢が目まぐるしく変化し、価値観も多様化しています。そういった世の中で、自ら問いを立てて判断し、楽しみながら学び、自分の道を切り拓く。そのような“Self-Driven”な生徒へと成長してもらいたいのです。その環境づくりの一つとして週5日制を採用し土曜に学びの余白を生み出しました。

週5日制で土曜授業を廃止した分、学びの質と量はどう担保しているのでしょうか。

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及川校長

まず、「量」としては、年間トータルの授業時間は昨年度までと変わっていません。これまで50分授業×6コマだった授業を45分授業×7コマにした上で、年間日程を見直し、授業日数を確保しています。
さらに、平日の授業時間の密度を高め、「質」の向上をはかっています。

1コマあたり5分短くなりましたが、先生方は授業の進め方をどう工夫していますか。

齊藤先生のアイコン

齊藤先生

授業でのアプローチ方法を見直すなどしています。私が主に担当する中学社会は教科書だけでなく、映像やクイズ、模型を活用してイメージをつくりながら理解することを重視してきました。こういった実物教材を省略すれば効率化はできますが、なるべくカットしたくありません。そのため、ほかの社会科担当と密に話し合い、「この単元は何を重点的に話すか」を改めて精選して、質の高い授業を目指しています。

森坂先生のアイコン

森坂先生

本校の家庭科は「体験すること」を重視しており、調理実習を多く取り入れています。実習の授業時間が10分短縮(2コマ連続)されたものの、事前準備を整えて調理動線を工夫したり、振り返りプリントの提出期限を翌日に延ばしたりすることで、体験内容の充実度を損なわないよう意識しています。

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大塚先生

45分授業は生徒に良い影響も生んでいます。短くなった分、授業に集中する姿が目立つようになりました。また授業の余韻をそのままに、休み時間にクラスメイトと数学の問題を解きながら学習内容を振り返る姿も見られます。

着付けからコーヒー、資産運用まで。
生徒が選んで学ぶ
「KG OPEN HUB」

着付けからコーヒー、資産運用まで。生徒が選んで学ぶ「KG OPEN HUB」

授業に代わって土曜日に開催される「KG OPEN HUB」とはどんな講座でしょうか。

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及川校長

教科学習の領域にとらわれず、社会にあるさまざまな価値観や課題に触れながら学ぶ講座です。各講座は本校の教員が企画・運営しています。本校の教員だけでなく、企業や自治体、大学、研究機関、専門家など、さまざまな方々に講師になっていただいています。複数の講座から、生徒が興味のあるものに希望を出すスタイル。こうして土曜の学びを自分でデザインするのです。

先生方が担当した講座をお聞かせください!

森坂先生のアイコン

森坂先生

私は「浴衣着付け教室」を企画しました。家庭科の衣生活分野にも和装を学ぶ単元はありますが、限られた授業時間の中では十分に触れられないのが実情です。しかし着物はいまや、世界から注目される魅力的な日本文化の一つ。関心のある生徒に向けて、ファッションや嗜みとして着付けを楽しみながら、自国の文化への理解を深めてほしいと考えました。

講座を終える頃には着付けが上達し、笑顔で浴衣姿を見せ合う生徒たち

講座を終える頃には着付けが上達し、笑顔で浴衣姿を見せ合う生徒たち

KG OPEN HUB|浴衣着付け教室
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大塚先生

私が企画したのは「資産運用講座」です。証券会社へ就職した卒業生に声をかけたところ、快く引き受けてくれました。また、生徒が知る会社の過去の株価変動を見て「このとき社会で何があったんだろう」と考える時間もつくりました。予想以上に生徒は楽しんでおり、“お金と社会”を身近に感じられる場を提供できたと感じています。

証券会社勤務の卒業生は、一般の人の目にはなかなか触れないチャートも紹介してくれたとのこと

証券会社勤務の卒業生は、一般の人の目にはなかなか触れないチャートも紹介してくれたとのこと

    KG OPEN HUB|資産運用を学ぼう
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齊藤先生

私は、「おいしいコーヒーのいれ方」と題し、専門店のマスターから豆の選定方法・測り方・いれ方を教わる講座を企画しました。おいしく飲むだけでなく、マスターの経営経験や地域との関わり、コーヒー農園の課題などもお聞きし、コーヒーから見える経営学や社会学に触れる機会になりました。

自身もコーヒー好きな齊藤先生。世の中にある楽しいことを知ってもらい、そこから社会勉強にもつなげる

自身もコーヒー好きな齊藤先生。世の中にある楽しいことを知ってもらい、そこから社会勉強にもつなげる

KG OPEN HUB|コーヒーのいれ方
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大塚先生

中学高校のカリキュラムや担当教科では伝えきれない「社会の奥深さ」を、先生として、一人の大人として伝えています。そのため教員としてもモチベーション高く取り組んでいます。「先生ってこんなことが好きなんだ!」という視点で見るのも面白いかもしれません。

自分の進む道を切り開き、
社会をも変えていく女性へ

自分の進む道を切り開き、社会をも変えていく女性へ

週5日制やKG OPEN HUBを受けて、生徒の変化や成長は見られますか。

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齊藤先生

授業がなくても積極的に学校へ来て復習するなど、土曜日を有効活用する生徒が出てきています。

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森坂先生

土曜日に課外活動へ取り組む生徒も出てきています。以前から興味のあったボランティアに参加したり、関心のあるテーマでコンクールに挑戦したりと、学業以外の分野にも一歩踏み出す姿を教員として誇らしく思っています。

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大塚先生

進路指導部長としても、嬉しい変化を感じています。まず、土曜日に開催される大学のオープンキャンパスへ積極的に参加する高校2年生が増えたこと。大学へ足を運び、自分の目でじっくりと進路を検討する姿勢が見受けられます。
そしてKG OPEN HUBも、進路選択の一助になっていると感じます。例えば「看護学ガイダンス」では東邦大学看護学部の教授をお招きし、「看護学科は業務の知識だけを学ぶ場ではない」といった学ぶ姿勢を教えていただきました。高校生はもちろん中学生の段階から、社会で実際に活躍する人と触れ合い、自分のキャリアを見つめる機会になりました

看護学ガイダンスは中学3年生から対象。早いうちから仕事との向き合い方を考える時間に

看護学ガイダンスは中学3年生から対象。早いうちから仕事との向き合い方を考える時間に

KG OPEN HUB|看護学ガイダンス

神奈川学園の生徒に、どんな大人へと成長してほしいですか。

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大塚先生

自分で判断して行動できる人です。デジタルデバイスも身近になり、たくさんの情報が錯綜する現代ですが、静かに自分と向き合ったり読書を楽しんだりしながら、視野を広げてほしいですね。

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齊藤先生

私も、自分で自分の道を切り拓く人になってほしいです。失敗してもいいから、自分の人生に責任を持って、一つひとつの行動を自分で選ぶ。卒業する頃には、そんな力と気概を持ち合わせていたら嬉しいです。

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森坂先生

私は、若い世代の女性が社会をより良い方向へ変えていく原動力になると考えています。
生徒たちが社会に出た際、それぞれの立場で、多様な視点を持ち弱者に寄り添いながら、疑問に感じたことを言葉にして発言し良い変化を起こせる——そんな大人に育ってほしいと願っています。
中高6年間は、そのための力を身につける期間だと捉えています。

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大塚先生

素敵な大人になるためにも、ぜひKG OPEN HUBも大いに活用し、たくさんの人と出会って生の声を聞き、自分の軸を築いてもらいたいですね。

齊藤先生のアイコン

齊藤先生

KG OPEN HUBでは、中学高校を合わせた幅広い学年と関われます。部活以外にも先輩や後輩と交流できるこの場所で、考えを深めてもらえるはずです。

編集後記

編集後記

KG OPEN HUBは前後期各1回以上の参加を呼びかけていますが、すでに複数回にわたって参加する生徒が多数で、人気講座も誕生。先生方が思わず参加したくなるようなものも多いといいます。学ぶ楽しさを人一倍知っている先生方が考え抜いた講座。きっと受験生の皆さんが心惹かれるものもあるはずです。文化祭や説明会では、参加した先輩の声をぜひ聞いてみてください。