inter-edu’s eye
男子中高一貫校の駒場東邦中学校・高等学校(以下、駒東)が伝統行事としているのが、中学1年生を対象とした霧ヶ峰林間学校です。長野県の山野を舞台に、登山や高原散策、自然観察に取り組むほか、宿舎では自然、歴史、地理などの視点から諏訪地域に関する学習会を行う実地研修で、帰京後にはその調査結果を研究レポートにまとめます。霧ヶ峰林間学校を通してさまざまな財産を得た2名の中学1年生に話を聞きました。
-
中学に入学して3か月ほどで行われる霧ヶ峰林間学校について、毎年同行している生物科の堤裕史先生に話をうかがいました。
-
50年近くの歴史を持つ霧ヶ峰林間学校にはどのような意図が込められているでしょうか。
堤先生 簡潔に言うと、「気づき」が学びの最初にある、ということを分かってもらう行事です。ただ歩くとかただ物を見ているだけでなく、何かしら関心を持って自然に触れてもらう時間を通じて、学びの自走力をつけるきっかけになればと考えています。
-
そうした意味で、中学に入学して3か月ほどのタイミングで行われるのですね。
堤先生 そのとおりです。もちろん、ゼロからというのは難しいですから、『観察手帳』や『研究レポートの書き方』といった学びのガイドを渡しています。小ぶりの『観察手帳』は初版発行が1978年のものを毎年更新しています。今年は64ページの構成で、具体的な説明や設問が掲載されています。霧ヶ峰林間学校の3日間は、野外調査をする中で気づき、記録をとって考察し、まとめて発表する、という学びの基本を身につける場です。この経験や学んだことは、1年をかけて研究旅行論文を書く中学3年の奈良・京都研究旅行につながり、さらに、日頃の成果の発表や来校して下さる方に楽しんでもらう場である文化祭、仲間と議論しながら行き先や何を学ぶのかを決める高2の修学旅行、そして、下級生全学年を引っ張っていく高3の体育祭へと発展し、活かされていきます。
編集後記
2026年度、東京大学に39名、京都大学に12名の卒業生を送り出したように進学校として知られている駒東においては、「自分で考え、答えを出す」という学びの原点が、『観察手帳』や『研究レポートの書き方』といった学びのガイドを頼りに自然に向き合う霧ヶ峰林間学校にあることが分かりました。2026年度の学校説明会は10月に開催。各回300名(150組)の募集となっていますので、お早めのご予約をおすすめします。
イベント情報
-
2026年10月17日(土)第2日
- 4回目 12:30~14:00(受付開始|12:00)
- 5回目 15:00~16:30(受付開始|14:30)
-
2026年10月18日(日)第3日
- 6回目 9:30~11:00(受付開始|9:00)
- 7回目 12:00~13:30(受付開始|11:30)
- 8回目 14:30~16:00(受付開始|14:00)


