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SSH指定校/IB指定校としてさまざまな活動を進める茗溪学園中学校高等学校(以下、茗溪学園)。毎年、輝かしい進学実績を誇る茗溪学園ですが、勉強に力を入れながらも、生徒の視野や可能性を広げる体験活動も展開しています。各活動を通して生徒はどのように成長していくのでしょうか。今回は生徒インタビューとともに2つの研修プログラムをご紹介します。
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屋久島で論文作成のいろはを学ぶ

SSHの一環として行われた屋久島ツアー。フィールドワークを通して、自然環境や生物などを科学的な視点で捉えることが目的で、科学的調査の方法や調査結果のまとめ方、写真や文章で伝えるプレゼンテーション技術の向上も目指しています。茗溪学園からは14人が参加。他校の生徒とともに、屋久島の地質や生態系、多様な植物などを現地調査しました。今回は、参加者の高田さんに屋久島ツアーについて聞くとともに茗溪学園の魅力もうかがいました。

インターエデュ(以下、エデュ):参加しようと思ったきっかけは何ですか。

中3の高田さん
中3の高田さん
生徒会総務として活躍。中1の一年間を学寮で過ごしました。

高田さん:SSHならではのプログラムに興味があり、全校集会で屋久島ツアーの紹介があったので参加を決めました。
いくつかあるテーマの中から川の生物観察を選んだのですが、人数が多かったので、淵と瀬の観察、ヤマトヌマエビの観察・研究、ウナギの観察・研究に分かれて活動しました。網を張って生物を捕まえたのですが、その中に、準絶滅危惧種のヤマトヌマエビがいました。また、釣りでは採れた魚を分類し、観察もしました。

エデュ:調査や発表はいかがでしたか。

高田さん:気になったことを再調査できるよう、調査が2回あったことが良かったです。報告会では、全部で5グループが発表したのですが、先生方からは、参考文献の出自や、論理的な証明などについて厳しい指摘を受けました。論文作成のときに役立つと感じました。

屋久島での研究発表
屋久島での研究成果は、SSH指定校が集まる個人課題研究発表会の場で、多くの参加者を前に発表されます。

エデュ:屋久島での経験を振り返っていかがでしたか。

高田さん:フィールドワークは初めての経験だったのですが、想像以上に大変でした。それでも、ヤマトヌマエビのような珍しい生物が観察できたことは嬉しかったです。また、研究したことを発表する難しさも感じました。

エデュ:こうした研修も含めて茗溪学園の魅力は何だと思いますか。

高田さん:勉強だけでなく、いろいろなことに挑戦する機会があり、自分から積極的にやれる研修があるところ。自分の意欲でいろいろできるのが茗溪学園の魅力だと思います。

英語が通じない!? ラオスで国際協力

もう一つの体験プログラムは、開発途上国であるラオスでのスタディツアーです。「世界的日本人を育成する」という教育理念を基に、国際協力分野において現地で見聞を広めることを目的としています。参加した11人は、医療支援のNGO・NPO団体やJICAの活動を視察。国際協力の現場を目の当たりにして、生徒たちは国際的な視野を身につけました。ツアーに参加した高屋敷さんにお話しを聞きました。

高1の高屋敷さん
高1の高屋敷さん
中学の頃からダンス部に所属しながら、勉強とクラブ活動を両立。たくさんの資格を取って、国外で活躍することが将来の目標です。

エデュ:参加のきっかけを教えてください。

高屋敷さん:元々、難民問題や貧しい国での問題をテレビで見て興味がありました。全校集会で先輩方のプレゼンテーションを見て感動したのと同時に、知らない国だったラオスに興味を持つようになったのがきっかけです。
一番印象に残ったことは、ホームステイ先の村でのコミュニケーションですね。お互いの言葉も分からず、英語も通じないので、ジェスチャーと表情、絵を描くしか表現手段が無かったのですが、1日2日で意思疎通ができるようになったんです。不思議なくらい仲良くなれました。

エデュ:なかなか行けない場所も訪れたそうですが、いかがでしたか。

高屋敷さん:日本人の女性看護師がトップに立って活動しているラオフレンズ小児病院に行きました。日本とは真逆の習慣が定着しているのですが、民族独自の伝統・文化を壊さないようにしながら、状況を良くしていこうとする考え方が素晴らしいなと感じました。

エデュ:現地に行って学んだことはありますか。

高屋敷さん:現地で活動するためには、日本でどれだけ準備するかが重要だということを知りました。日本で資格を取得していれば、現地でできる幅も広がると感じましたし、国際問題についてもっともっと学びたいという気持ちが強くなりました。一緒に行ったメンバーも「また行きたい」と言っていました。

ラオスでのスタディツアー
8日間の旅程で、13の訪問先を見学するラオスでのスタディツアー。参加したメンバー全員が「行って良かった」と口にしているそうです。

エデュ:帰国してからは、どのような活動を行うのですか。

高屋敷さん:振り返りとテーマに基づいてポスター発表したり、イベント時に来校者からの質問に答えたりします。私は、夏休みの間に「ラオスと周辺諸国の子どもたち」というテーマに取り組みました。教育面からラオス・タイ・ベトナムを比較して、各国の文化背景を把握したうえで、共通の課題を比較・研究しました。現地では医療・教育・下水道などの施設を見学したので、ポスターを作って発表しました。入試説明会ではラオスの村での生活を紹介しましたし、桐創祭(文化祭)では私一人で来校者からの質問に応じました。

エデュ:帰国後もさまざまな活動をするのですね。最後に、四年間を過ごしてきた茗溪学園の良いところを教えてください。

高屋敷さん:他の学校に比べると、留学だけでなく積極的に参加できるプログラムがたくさんあるのが魅力です。たとえ参加していなくても、参加した人たちの発表を聞くことができるので、知識も増えるのがうれしいです。

編集者から見たポイント

屋久島とラオスでの研修。多感な時期の体験は、生徒にとって大きな財産となるでしょう。それぞれの内容はそれぞれ異なりますが、事前学習と現地調査、そして振り返り学習、発表など生徒がやるべき活動は同じです。体験をまとめ、発表することで表現力やプレゼンテーション能力も身につきます。こうした活動が生徒の視野を広げ、将来の進路選択にも役に立つだけでなく、学習意欲にもつながるのではないでしょうか。

説明会・公開行事スケジュール

日時 詳細
11月4日(土) IBDPコース説明会
高校でのIBDPコースについての説明会となります。IBについての概要、IBの教育内容について、IBDPコースを修了した場合の進路についてなどの説明会です。
11月7日(火)~12日(日)
9:30~17:00
第36回 茗溪学園美術展(つくば美術館)
美術科の1年間の教育活動、美術部、書道部、写真部の作品が展示されます。この美術展は生徒作品だけでなく、保護者や卒業生、教職員の作品も展示され、生徒・保護者・教職員の「三位一体」の教育が体現される場となっています。