inter-edu’s eye:
願ったようにはうまくいかない子育ての現実。エデュママのほぼ全員が、毎日のように実感していることと思います。誰にも相談できない親子間の悩みやすれ違いなどの数々を、どうやって解消していますか? エデュ編集部が、悩みや問題解消のヒント・きっかけになるかも知れないNHKの教育情報番組の収録風景を取材に行ってきました。
教育や子育ての悩み、どう解決しているの?
番組紹介の前に、エデュママがどんな悩みを抱えているのかを知ることができる「エデュちょこっとアンケート」の一部を紹介します。
まず初めに、教育に関する悩みを誰に相談するのかというアンケートを実施しました。この結果からはっきり分かるのは、多くのエデュママが家庭内で悩みを解消している、もしくは身近に相談できる人が限られているという実態です。続いて、具体的にどんな悩みが多いのか、その内容を見てみましょう。
小学生のお子さまをもつエデュママにとって、教育上で最大の悩みは、お子さま自身の勉強意欲が高まらない、というものでした。やる気を出さない様子を見ていると、イライラして怒りたくなる時もあるかも知れませんが、叱っても解決できない悩みであることに違いありません。しかも、資金面や進学関連の悩みは、お子さまの成長と共に増える一方です。
アンケートの結果からは、家庭の外には相談しづらい悩みをたくさん抱えたエデュママの、途方に暮れた様子が目に浮かんでくるようです。お子さまの未来に関わる深刻な悩みですから、相談する相手を選ぶのに慎重になるのも当然のことと言えるでしょう。
正しい答えが欲しくて気をもんでいるエデュママもきっと多いはず。そう考えたエデュ編集部から、子育てや教育について厳選されたテーマを、本音で語り合うNHKの教育情報番組を紹介します。番組を視聴することで、塾通いや部活動に忙しいお子さまとの絆や関係を見直すきっかけになると幸いです。
小・中学生のお母さまのための教育情報番組
教育評論家・法政大学教授として活躍中の尾木直樹さん(尾木ママ)の深い見識と包容力に溢れるアドバイス、パパ歴5年の高山哲哉アナウンサーによる軽快な司会進行、一般応募によるお母さまたちの率直な意見交換で、子育てや教育について語り合う番組「ウワサの保護者会」。
今回特別に、NHK放送センターで行われた番組収録の様子を見学する機会があり、制作局チーフプロデューサーである六本 良多さんにお話をうかがうことができました。
インターエデュ(以下、エデュ):収録の間、いろいろと考えさせられる場面の多い内容でした。なぜこのような番組を立ち上げることになったのですか?
六本さん:尾木さんが中学教師だった当時は頻繁に保護者会を開いており、お母さまたちがそれぞれの悩みを打ち明け、尾木さんからアドバイスを受けたり、他のお母さまから励まされる場があったという話が発想のもととなりました。かつてあった子育てや教育についての規範も支援も無くなり、孤立しがちな現代のお母さまたちをつなぐ、放送空間上の保護者会ができないかと考えたのです。親が元気を取り戻すことで、子どもたちにもより良い未来への道が提供できるのではないでしょうか。

参加するお母さまに加えて、スタッフの多くが女性というアットホームな撮影現場。
エデュ:確かに、保護者の皆さんがお互いに意見交換する場はとても限られていますよね。
六本さん:教育についてのアドバイスや方法論は、書籍やインターネットにあふれていますが、正論よりも実際の体験談の方が説得力を持つことがあります。また、たとえ解決はできなくても、他人の悩みや失敗談を聞くだけで「私だけじゃないんだ」と肩の力が抜けることもあるでしょう。失敗談にも癒しの力がある。それが、「ウワサの保護者会」のコンセプトのひとつです。

エデュママも無視できない多くの問題が紹介されています。
エデュ:放送開始から約1年経ちますが、視聴者から反響が多かったテーマの内容や、番組制作への思いなどを教えてください。
六本さん:「LINE依存」や「過干渉」はもちろんですが、「発達障害」や「シングルマザー」「シングルファーザー」といった切実なテーマを扱った回にも多くの反響が寄せられました。実際のスタジオ撮影は1時間半ほどですが、出演者の皆さんのトークを24分(放送時間)に編集するのは心苦しいです。本当は、編集せずに見てもらいたい回も多くありました。現実の子育ては、誰しもが不器用にしかできないと感じることがあります。それでも、「何とか頑張ってきたんだ」という話に共感することで、私たちも癒されます。この番組では、役に立つ情報だけでなく、番組を見る視聴者が感情的な共感を覚えたり、自分自身のお子さんに目を向け直すきっかけになる、といったことを大事にしたいと考えています。
エデュ:一般のお母さまたちが番組に参加することにはどんな意義がありますか?
六本さん:親も子も価値観はそれぞれで、子育てや教育には「正解」がない。理論的に正しい教育論やアドバイスも、現実にはあてはまらない例も多い。皆さんも、そう感じながら手探りで子育てをされていると思います。番組では、さまざまな家庭の体験を紹介しています。それが、悩みの解消に成功した話だったらヒントになるでしょうし、失敗談でも共感することでパワーをもらえる場合もあります。誰でも心の中では悩んでいる。悩んでいるのは自分一人ではないということを思い、少しでも元気になってほしいというのが制作者としての願いです。ただし、この番組の真の主役は子どもたちだと考えているので、番組内のVTRで紹介する子どもの声をとても大事にしています。今後の放送内容にご期待ください。

元教師であり、教育評論家としても数多くの子どもを見守ってきた尾木ママのコメントは必見!
近日放送予定の内容をご紹介!
2016年4月8日(金)放送
新年度の子どものストレス 子どもの声を聞こう
子どもがストレスを抱えがちな新年度。子どもとのコミュニケーションをスムーズにし、SOSサインに気づくにはどうしたらよいのか、親子のタイプ別に気をつけるべきポイントを示しながら、考えていきます。
2016年4月15日(金)放送
子どものおしゃれ どこまで認める?
どんどん大人化がすすむ小中学生のおしゃれ意識。子どもの気持ちに寄り添ってみとめるべきか、それとも親の立場でブレーキをかけるべきかについて考えていく内容です。
編集部からみたポイント
テレビ番組の撮影見学という普段は体験できないシチュエーションでも、和やかな雰囲気のスタジオで交わされる「本音トーク」の奥深さに集中していると、いつの間にか時間が経つのを忘れていました。現実の保護者会では、見栄や遠慮などがあって話せないことがたくさんあるかと思います。逆に、インターネットでは感情や共感といったものを共有しづらいこともあります。切実な問題なのに、軽い気持ちでは相談することができないテーマにしっかりと向き合っている番組の中から、今抱えている悩みや問題解消のヒントが得られるかも知れませんよ。




