中学受験を成功に導くスケジュール管理

2016年11月2日発行のバックナンバーです。

エリート育成「中学受験」サポートメール 2016/11/2号
中学受験を成功に導くスケジュール管理
監修:西村則康(プロ家庭教師)
by inter-edu.com

【今週の必修語】 五分五分(ごぶごぶ)

「アメリカ大統領選の投票日が迫ってきたね」
「形勢は五分五分かと思われたけど、最近は支持率の差が広がっているみたいだね」

五分五分とは、2つの物に優劣がないことを意味します。

4年に1度行われるアメリカ大統領選挙が、大詰めを迎えています。共和党候補は実業家のドナルド・トランプ氏、民主党候補はヒラリー・クリントン前国務長官です。

大本命と考えられていたクリントン氏が思うように支持率を伸ばせない中、過激な発言で注目を集めたトランプ氏が予想外の快進撃を見せ、一時支持率は拮抗していました。

しかし、トランプ氏は過去の女性蔑視発言が暴露されたことで、支持率が低下。現時点では、クリントン氏が優位に立っています。アメリカ大統領はアメリカだけでなく、世界にも大きな影響を及ぼす存在です。

この機会に大統領選のしくみや、選挙を通じて見えてきたアメリカ社会の課題や大統領の役割などを、ぜひお子さまと一緒に調べてみてください。

メルマガ特集

「子どもの受験勉強に、どれくらい関わればいいのだろう?」と悩んでいる親御さん。受験勉強において、親御さんは勉強そのものに関わる必要はありません。

なぜなら、親御さんの時代に有効だった勉強法と、現在の中学受験に必要な力を育てる勉強法は、まったく異なるからです。

文系だった親御さんは、暗記を頑張れば頑張るほど、テストでよい結果が出たと思います。しかし、今の中学受験では『知識の有無』も、『本質的な意味を理解しているかどうか』も大切なのです。

成績が伸び悩んだときに重要語句や解法をひたすら丸暗記しても、なかなか成績アップにはつながりません。

また、理系の親御さんは、「算数や理科は自分が教えられるだろう」と思うかもしれませんが、これもおすすめできません。最近の中学受験の問題を数学で教えるわけにはいきません。算数で教えなければいけませんし、親御さんが知らない知識や解法がたくさんあるからです。

勉強は最新の知識・解法に精通している塾の先生に任せて、親御さんは『スケジュール管理』をサポートしてあげてください。中学受験を目指す小学生は、塾の予習や復習、テスト、学校の宿題など、やるべきことが山ほどあります。

これらに優先順位をつけて実行していく『スケジュール管理』は、受験を成功させるために非常に重要です。しかし、小学生がひとりで行うにはあまりにも難しい作業なため、親御さんの手助けが必要なのです。

『スケジュール管理』をする際のポイントは2つあります。

ひとつめは『逆算すること』です。「水曜日は漢字テスト」「今月の第2土曜日にクラス分けテスト」など、確定している予定を把握し、『いつまでに』『何をやるべきか』を考えて、スケジュールを組み立ててください。

ふたつめは『子ども自身に考えさせること』です。「月曜日は漢字の練習をしなさい」とお子さまに指示を出すのではなく、「月曜日は何を勉強すればいいと思う?」と声をかけ、お子さま自身が計画を立てるように促してください。

悩んでいるようすだったら、「漢字テストが水曜日にあるよね?それならいつ漢字の練習をすればいいかな?」といった具合にアドバイスをして、一緒にスケジュールを作り上げていきましょう。これを繰り返すことで、お子さま自身が自らスケジュールを考えられるようになっていきます。

そして、就寝前には、全部が終わっていなくても、「よく頑張ったね」と、笑顔で労ってあげてください。これは、お子さまと接する時間が長く、ようすを細かく見ている親御さんだからこそできる、大切な役割です。

うまく声かけをし、穏やかな笑顔で、お子さまの受験勉強をサポートしてあげてください。
(塾ソムリエ&プロ家庭教師の西村則康)

学年別・今週のスポットアドバイス

【 1~3年生 】3年生は入塾の準備を始める時期

お子さまが今3年生で、受験を考えている親御さん。そろそろ入塾の準備を始める時期です。

大手進学塾は、例外なく4年生(3年生の2月)から本格的な受験カリキュラムが始まります。ですから、中学受験を目指すなら、乗り遅れないように4年生から進学塾に通うのがおすすめなのです。

入塾の前にはテストがあり、その結果によってクラスが決まることが多いです。塾の評判や入塾テストがどのようなものか情報を集め、よりよい中学受験のスタートが切れるようにサポートしてあげてください。

【 4年生 】因果関係を意識して学習を進める

「○○だから□□」といったように、因果関係をつかみながら勉強する習慣がついていますか?4年生のうちは、言葉や解法をひたすら暗記する勉強法でもテストでいい点数をとることができます。

しかし、学習の難易度がグッと上がる5年生からは、本質を理解する勉強を積み重ねていかないと、成績が伸び悩んでしまいます。

範囲の決まった復習テストではいい点がとれるのに、範囲のない総合テストは点数が悪いといった傾向がある場合は、暗記に頼っている可能性が高いです。

「これはどうしてこうなのか、お母さんに教えて」と声をかけるなどして、本質に目を向けた学習ができるように、導いてあげてください。

【 5年生 】ご家庭の時計は針つきを選ぶ

ご家庭で使用する時計は、デジタル表示ではなく針のあるものを選びましょう。なぜなら、算数の単元・時計算の理解がスムーズになるからです。

時計算では、「4時と5時のあいだで時計の短針と長針が重なる時刻を求めなさい」「8時から9時までのあいだで短針と長針が作る角度が30°になる時刻を求めなさい」といった問題が出題されます。

解く際に針の位置を即座にイメージする必要があるため、日ごろから針つきの時計に慣れ親しんでいる方がよいのです。同じ意味で、入試本番の日にも針つきの腕時計をつけて行くことをおすすめします。

【 6年生 】不得意科目・単元の勉強は子どもの自信を奪う

入試が迫ってくると、「苦手な算数の勉強時間を増やしたほうがいいかな」「第一志望校でばねの問題が出たら嫌だな……」といった具合に、不得意科目・単元への不安感が強くなります。

だからといって、不得意科目や単元の勉強ばかりしていると、気持ちが滅入り、自信が失われてしまうことが多いので、注意してください。

不得意科目の点数が少し上がったにも関わらず、得意科目で大きく得点を下げてしまうこともあります。入試には自信を持って臨むことが大切ですから、現時点で不得意科目・単元に大きく時間を割いている場合、遅くとも11月中旬には4科目のバランスを考えた勉強に切り替えてください。

得意科目の勉強も組み入れることで、自信を失うことなく、受験本番を迎えられるようにしましょう。

【 6年生 最難関志望 】併願校は子どもの性格も考慮に入れる

お子さまは気持ちの立て直しが簡単にできるタイプですか?どちらかというと苦手ということであれば、候補校の出題傾向をしっかり吟味して、第一志望とより似た傾向の学校を併願校に選んでください。

前の号でもお伝えしたように、出題傾向が似通った学校のほうが合格の可能性は高くなります。たとえば、開成が第一志望なら、併願校には出題傾向が開成と全く違う渋谷幕張ではなく、市川・東邦を選ぶ、といった具合です。

気持ちの立て直しが得意なお子さまなら、多少のチャレンジがあってもよいと思いますが、そうでなければ、本番でこれまでに挑戦したことのないタイプの問題が出たというだけで、簡単なのに答えられなかったということもあるので、ご注意ください。

これで成功! 先輩ママの声かけ実例

長男は自立心の強いタイプ。干渉するとモチベーションが下がるため、受験勉強がスタートしてからもやるべきことを行ったかどうかだけチェックし、あとは本人に任せていました。

入学祝いとして祖父母に買ってもらった学習机を使い、子ども部屋で勉強していたのですが、ある日勉強の進み具合をチェックしようと部屋をノックしたところ、中からガサゴソと音がします。

これは怪しいと思い、ある日そっとドアを開けて覗いてみると、案の定大好きな漫画を読んでいました。その場で「勉強をサボって漫画を読んでいたらダメじゃない!」と叱ったのですが、「休憩中だもん!」と口ごたえされ、「なんでノックしないで部屋に入ってくるの?」と、逆に激怒されてしまいました。

それからもノックして部屋に入ろうとすると、頻繁にガサゴソと何かを隠す音が聞こえます。どうしたものかと困り果てて、塾の先生に相談したところ、子ども部屋ではなく家族のいるリビングで勉強する『リビング学習』を勧められました。

ちょうど次男が小学校に入学した時期だったので、「二人で一緒にリビングで勉強してくれないかな? お兄ちゃんに勉強のお手本になってほしいのよ」と、長男にお願いしました。

長男はお手本という言葉がうれしかったようで、その日から次男と一緒にリビングで勉強するようになりました。リビング学習を取り入れてから、今まで2時間ほどかかっていた塾の宿題が1時間で終わるようになり、子ども部屋では勉強に集中できていなかったのだと痛感しました。

あのまま子ども部屋で勉強を続けていたら、第一志望校には合格していなかったと思います。子ども部屋には漫画やゲームなど、誘惑がたくさんあり、それらを我慢するのは小学生には難しいことです。

リビングなら集中して勉強に取り組めますし、何か困ったことがあればすぐに親が対応できるので、非常におすすめです。(ケンちゃんママ)