自然も語学も本物に触れられる環境!啓明学園初等学校

inter-edu’s eye
第27回では東京都昭島市にある啓明学園初等学校校長の原田泰宏先生にインタビュー。3万坪の広大な敷地を活用した自然教育や、多くの国際生が在籍する環境で行われるグローバル教育について詳しくうかがってきました。

37%が国際生という環境

個々のレベルに応じて選べる英語のクラス

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啓明学園初等学校校長 原田泰宏先生。

エデュ:まずは貴校の教育の特徴を教えてください。

原田先生:本校は幼小中高一貫教育の中で、「広い視野のもと豊かな人間性と独自の見識を持ち、世界を心に入れた人を育てる」という教育理念のもと教育を行っています。また、私たちはピースメーカーと呼んでいますが、「平和を創造する人たちを育て、世に送り出したい」という大きな目標があります。そのためにまず、初等学校では基礎学力の向上を第一に考え、そこから創造的な学びにつながるような仕掛けを用意しています。

エデュ:仕掛けとは気になります。教えていただけますか?

原田先生:一例ですが、総合の時間に行われる「森遊び」です。本校は3万坪の広大な敷地を持ち、雑木林もあります。ここでがけ滑りや木登り、丸太を使ってシーソーを作ったりして自由に遊びます。教員は手を出さず、じっと見守ることで子どもたちは自分自身でチャレンジできること、回避すべきことを体で覚えていく。これは日常生活や学習において、主体的に考える力として活かされ、判断力や集中力、忍耐力なども育んでいきます。

エデュ:貴校は多くの国際生が在籍しているとうかがっていますが、国際生とはどういう子どもたちで、どのぐらい在籍されているのでしょうか?

原田先生:本校では多様な言語経験を持つ子どもを「国際生」と呼んでいます。海外在住経験を持つ帰国生、国内インターナショナル校出身者、外国籍家庭、国際結婚家庭の子ども等を指します。

割合でいうと初等学校は37%、中学校は41%、高等学校では30%。約40地域の子どもたちが国際生として在籍しています。本校は1940年、帰国生の学び舎としてスタートした歴史があります。現在でもこれは変わらず、日本で生まれ育った子どもたちと、さまざまな生活背景を持つ国際生がともに学校生活を送っています。

エデュ:37%とは高いですね。生きた語学を学ぶ環境が校内にあるということですね。

原田先生:そうですね。ただいきなり知らない言語を使って話しかけるのは難しいので、「英語教育」にも力を入れています。具体的にはレベルに応じて上から「インターナショナルレベル」、「インターミディエイトレベル」、「ドメスティック」に分け、授業を行っています。

また海外での暮らしが長く、日本語環境で学ぶことが難しい子どもたちに教科を指導する「国際学級」も用意しています。自分の育った国での文化や感性を大切にしながら、日本の生活を受け入れていくことを目指します。

子どもたちに人気の高い図書館

行くと楽しい!と思わせる仕掛けを用意

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エデュ:実際に通われている子どもたちに人気のある行事を教えてください。

原田先生:国内外の宿泊行事と国際交流のイベントは非常に人気が高いですね。宿泊行事は6年生では京都、広島へ行きますが、戦争体験者のお話を聞き、平和を見つめ直す良い機会になっています。
国際交流イベントは月に2・3回、ゲストティーチャーを招き学習を行っていますが、知らない世界の話を聞いたときの子どもたちはとても楽しそうです。

エデュ:学校見学などで、ここを見てほしいというところはありますか?

原田先生:先ほどお話した自然豊かな環境はもちろんですが、子どもたちが大好きな場所として挙げる「図書館」はぜひ見てほしいですね。

エデュ:どういった点で人気なのでしょうか?

原田先生:蔵書数が1万冊と多いこともありますが、司書が常駐し、細やかなポップや仕掛けで、おすすめの本を紹介しています。木を基調として作られているので内観に温かみがあり、とにかく行くとワクワク楽しい!というのが人気の理由のようです。

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校内見学レポート
今回、原田先生がお話しされていた「図書館」を見学させていただきました。中に入ると壁一面に本がずらりと並んでいますが、天井が高いので圧迫感は一切ありませんでした。木の温もりもさることながら、常駐している司書さんの優しい笑顔は、子どもたちにとって何よりの癒しになるのではないかと感じました。初等学校での読書量は後々の学力や生き方にも影響しますので、素敵な図書館を持つ同校は最高の環境だと感じました。

平和を希求し創造するピースメーカー

啓明学園が育てたい人物像

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エデュ:受験前にこれだけは身につけておいてほしい力はありますか?

原田先生:「聴く力」です。語学学習のみならず、何においても聴く力は必要です。持っている子は入学後の伸びも全然違うので、身につけておいていただけると幸いです。

エデュ:貴校の教育を通し、将来こんな大人になってほしいという理想像はありますか?

原田先生:人の話に傾聴できて、自分たちとは違う考え方や価値観を持つ存在にも心を開ける。そして世界の平和を希求し、創造できる「ピースメーカー」を育てたいですね。本校の子どもたちは「他者はみんな違って当たり前」という考え方を持っています。なぜなら言葉ではなく実生活で肌身に感じているからです。

エデュ:原田先生ありがとうございました。

啓明学園初等学校データ

学校名 啓明学園初等学校
URL: http://www.keimei.ac.jp/primary/
男子・女子・共学 共学
所在地・アクセス 〒196-0002 東京都昭島市拝島町5-11-15
「拝島駅」からスクールバスで6分、JR「八王子駅」からスクールバスで30分、「京王八王子駅」からスクールバスで20分、「立川駅」から路線バスで25分
制服の有無
給食の有無 有(選択制のお弁当)

編集部から見たポイント

駅から離れている分、ロケーションは抜群。授業も一般生、国際生が仲良く受けている印象を受けました。自然豊かな環境で、生きた語学を学ばせたいと思われたご家庭は一度足を運んでみてはいかがでしょうか?