山形からの灘中合格者は四谷出身なのに、なぜ希の合格実績になるの？｜掲示板スレッド

山形から“灘中”へ
　僕は昨年11月30日に入塾した。最も入塾の遅かった希学園23期生である。
　希学園のおかげで、山形から第一志望の灘中に合格できた（第二志望の開成中にも合格した）。山形の僕が灘中を志望したのは、３つの理由があった。①日本一の数学の授業を受けたい。②最優秀の学友と競い合いたい！（四谷大塚の全国統一小学生テスト決勝大会常連のＩ君もＫ君も、皆、灘中志望だった）③最高レベルの附属図書館を活用したい（灘中入試説明会で初めて附属図書館を見て、その充実ぶりに驚いた）。
　山形から灘中へ至る道には、大きな３つの関門があったように思う。
（１）第一の関門：僕なりに算数の難問問題集を６冊撃破し、灘中の過去問20年間分を３回、繰り返して実行するなど、灘中受験の準備を進めていた。昨年11月30日の希学園で実施される四谷大塚の学校別判定テスト灘中に特別参加させていただいたのだが、算数が半分しかできず、まだまだ実力不足であることが判明し、ショックを受けた。
　父が希学園学園長の黒田耕平先生に直訴し、最後の希学園生(23期生)になることができた。９月以降の希学園志望校別特訓灘コースのテキスト＆テスト問題を全て送っていただき、算数を猛特訓した。僕が遅れているので追いつくのに苦労したけれど、『はじめて灘中受験専用の問題集に出会えた』と思うととても嬉しかった。
（２）第二の関門：灘中の受験がもし２回あったなら、半数は合格者が入れ替わると前田卓郎先生は言われている。それほどボーダーゾーンには受験生が集中している。その混戦ラインに落ちたら非常に危険である。その為、僕は絶対合格圏の360点ゲットを入試目標に設定していた（算数Ⅰ：10問/13問、算数Ⅱ3.5問/５問、国語160点/200点、理科78点/100点）。僕は１月１日の希学園恒例の最後のプレ灘中入試では総合５位/100名にまであがったが、今度は得意な筈の理科がＤ判定で、力が不足していることが判明した。その為、１月の最後の２週間は理科の特訓に専念した。この特訓がなければ、理科で予定の点数は到底取れなかったと思う。黒田耕平学園長からは、最後まで徹底的に見直し、攻めの姿勢に徹する重要性を教わった。
　僕も最後まであきらめず、ねばり強く補強工事をしていくことが重要だと思う。
（３）第三の関門：（平常心）万全の準備をして灘中受験を迎えたが、初日終了後僕はかなり落ち込んだ。算数Ⅰで予定の７割が全くゲットできていないのである。実際には、今年の算数Ⅰは、過去最高クラスの難問が出されたようだ。100点満点で例年の合格者平均は70点前後だったのに、今年は受験者平均が41.9点！合格者の平均も54.4点！その夜、黒田耕平先生から直接、激励のお電話があった。その時にその情報を知り、僕も完全に立ち直った。算数Ⅰが悪かったのは僕だけじゃないようだ。
　最終的には二日目の算数Ⅱは予想以上の高得点をゲットでき、ほぼ目標を達成。悠々と合格ラインを越えることができた。
　一喜一憂せず、最後まであきらめないで頑張ることが重要と黒田耕平先生に教わったが、１科目だけであれば、何とか挽回は可能である。
　山形の僕でも合格できたのだ。集中力を切らさずに、皆さんも頑張って欲しい。今、僕は４月からの灘中での生活を大変楽しみにしている。
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山形から“灘中”へ（父親の立場から）
　父親の役目とは？：
　どこのご家庭でも、ご子息やご令嬢が中学受験するとなると、ご家族のサポートは大変です。中学受験は親が８割という方もいらっしゃるが、私はそうは思いません。中学受験は受験生の孤独な戦いであり、親が支援できるのはせいぜい２割の領域に過ぎないと思うのです。８割は受験生の資質、熱意、努力、集中力、知性、忍耐力によって勝敗が決まるように思います。最後まであきらめずに貪欲に補強していった受験生のみが勝ち残るように思えます。
　その中で、父親の役目は以下の３点であると私は思うのです。
ⅰ）受験生を励まし、信頼し、明るく勇気づける。
　『どのような環境であろうと、おまえが他の受験生達に負けるわけがない。絶対に大丈夫！おまえは運が良い。必ず何とかなる。失敗を恐れるな。人生、これからだ。まだ本番まで時間がある。まだ、十分に間に合う。一問くらい落としても挽回できる。最後まで集中していけば大丈夫』と、繰り返し繰り返し、受験生を明るく、心から励ますことが肝要だと思います。どんな勝負も、ギスギスと暗くなっては、勝ち目がないものです。また、子どもは親に温かく信頼されると、120%の力を発揮できるものです。具体例として恐縮ですが、今年、息子の灘中受験番号は最後の方に近い589番でした。
　私：『大宰府天満宮の合格祈願お札もあるし、これはゴリヤク（589）があるということなんだぞ～』
息子：『オヤジギャグだ～』（笑）
ⅱ）家族全員がチームであることを強調する。
　家族会議で、家族全員の役割を分担しました。
　挑戦者：息子（受験生）
　戦略担当：父（戦略策定、スケジュール管理）
　後方支援：母（生活指導、情報収集）
　サポーター：妹
　指導＆アシスト：希学園学園長：黒田耕平先生
　そして、灘中受験会場には家族全員で出動し、受験生を温かく送り出すことが決定されました。『他の受験生集団に気おくれする必要はサラサラない！君の後ろには、家族全員がバックアップしている。君は一人ではない。君はチームの代表だ。勝っても負けても全力をつくせば良い』
ⅲ）志望と動機は受験生が決めることであり、親はサポートするだけです。
　今回、息子が灘中を第一志望にしたのは、①最優秀の学友と競い合いたい、②日本一の数学の授業を受けたい、③最高レベルの附属図書館を活用したい、など全て本人の動機であり、親は全く関与していません。中学受験に親のエゴや見栄を持ち込んでも、絶対に成功しないと思います。受験生のみが自身の進路を最終決定することができるのではないでしょうか。
　どんなにつらい時期も、『息子自身が灘中受験を決めたのだろう？！』ということで終わらせました。親はせいぜい精神的なサポートと情報収集、財政支援しかできないと思います。ただ、はたしてその志望校が息子の性格にあっているのだろうか？頼る進学塾をどこにするのか？いつから、どのように頼るのか？それは、親が判断することだと思います。私たちは最終的に希学園を頼って、本当に良かったと実感しています（もっと早くから知っていればという反省はありますが）。きめ細やかな個々の学習指導、膨大な経験と情報に裏打ちされた緻密なテキスト、迅速で的確なサポート、これは希学園にしかありません。山形という地方都市から灘中に合格できたのは、全て希学園のおかげです。チューターの希学園学園長：黒田耕平先生、算数科の松田景人先生には、特にお世話になりました。息子が算数の難問にぶつかり進めなくなった時にも、わかりやすい解説図を即FAXいただいたりして、夜遅くまでサポートしていただきました。
　受験直前に息子には、黒田耕平学園長ほか、多くの先生方のサポートと期待に心から感謝するように話しました。『どんな結果であろうと、全力を出して頑張った後の結果なら甘受できる。しかし、努力もしないで完敗して良いのか？全力を出し尽くすことだけ考えろ。』