在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
朝起きませんでした
30代中盤を前に、仕事をセーブしだし、週の大半がお休みです。おかげでおやすみの日は18時間くらい寝ていますので朝、起きていません。酷いと起きると日没後です。
仕事の日は客先もあるので早いと6時台。逆に寝過ぎて仕事前日に眠れず、覚醒したままベッドで過ごしてアラームで一応起き上がるという具合。ですが普段寝まくっているので、3時間横になっていただけでも眠くはなりません。いや、お昼間、眠くはなりますが我慢できるレベル。
休日は貴重な短時間の覚醒時に、エデュを見ると言う、最高の時間の価値毀損に勤しんでいます。
そんな調子で最近、頭を使っていないせいで、イベント記憶が明らかに落ちてきました。
更年期も入っているのか?
まずは仕事前に寝る事から始めたいと思います。エデュさんお世話になります。
毎朝起きなかったら何かしら書き込みます。始め!
ふとした拍子に、どうしようもなくジャンクなものが食べたくなる。栄養価とか、添加物とか、そういう理屈をすべて飛び越えて、ただただ、身体の底から欲するような衝動。気づけばコンビニの棚の前に立っている。チキン、カップ麺、菓子パン。大人になって随分遠ざかっていたはずのそれらが、今は妙に愛おしい。
買ったはいいが、持ち帰るのが待ちきれず、寒空の下で開封する。夜の空気は乾いて冷たく、コンビニの白い灯りが頼りなく滲む。指先をかじるような風に抗いながら、はしたなくも立ち食い。外で食べるほどのものでもないのに、なぜかそれがしっくりくる。
記憶の奥から、似たような情景が蘇る。
予備校帰り、腹を満たすでもなく、ただ口寂しさを埋めるために、駅前のコンビニで何かしら買っていた。温めたおにぎりの湯気を指先に感じながら、急いで食べて電車に乗り込む。家に帰ればちゃんとした夕飯があるのに、それでも、あの時間に必要だったのは「食事」ではなく、あのジャンクさそのものだった。
今、手の中のホットスナックを齧りながら、ふと、当時の自分と視線が交差したような気がした。あの頃と変わらないコンビニの匂い。相変わらず落ち着かない足元。少しだけ、大人になった自分。
ジャンクフードを胃に落とし込んで、白い息をひとつ吐く。寒さが、今さらのように肌に染みる。
それでも、あの時と違うのは、この寒さの先にちゃんと暖かい部屋があること。布団に潜り込めば、明日のことを考えながら、安心して眠れること。
コンビニの灯を背にして、私は帰路についた。
今日はギリギリ、AM起き。寝坊とも言えないが、早起きには程遠い。目覚めると、決まってお腹が空く。でも、オフの日に自分のためだけにご飯を作る気力は湧かない。家族の分は昨晩のうちに仕込んでおいたのに、自分の分となると話は別だ。
こうなることは予想済み。
冷蔵庫には、あらかじめ作り置きしていたブデチゲが待っている。韓国の軍隊から生まれたこの鍋料理、即席麺とスパムの組み合わせが妙にジャンキーで、それでいて不思議な満足感をくれる。
最近はTikTokやインスタでもマーラータンが流行っているらしい。辛くて、野菜たっぷり摂れる。女子が好きな要素を見事に押さえている。まぁ、辛いもの好きとしては、結局どっちも好きなんだけど。
さて、今日は日中に走ってみる?
なんとなく、そんな気分にもなるが、普段のルーティンがある。私のランニングは基本、夜10時スタート。理由は二つ。日差しを避けるため、そして――
【あなたの夜に、音楽を。】
ニッポン放送、オールナイトニッポン Music10。月曜は森山良子キャプテン、火曜は鈴木杏樹さん、ナトちゃんこと名取裕子さんが1・3水曜日を担当し、第2水曜日、森高千里さん、第4、岸谷香さん、木曜日、渡辺満里奈さんといった素敵なオトナ女子たちが日替わり、週替わりでパーソナリティを務める。
何より魅力的なのは、リスナーのリクエストをフルコーラスで流してくれること。エピソードを添えられた曲が、夜の空気にじんわりと溶けていく。
音楽はきちんとフルで聴きたい。でも、音楽だけでは物足りない。そんな私のわがままに100%応えてくれる奇跡のような番組。そして、その放送時間がちょうど2時間。私の20kmランと、きれいにピースがはまる。
――はずなのだが。
実のところ、2時間の本気ランは結構キツい。
毎晩10時ぴったりにスタート?そんな日、ほぼない。早くて11時、遅ければ2時を回ることだってザラ。リアルタイムで聴けたら気持ちいいけど、最近はタイムフリーがある。ちょっと遅れても問題なし。そう思うと、つい「あと5分」「もう少し」――気づけば、今夜もまた走り出すのが遅くなる。
音楽とランニング、パズルのピースは完璧に揃っているはずなのに、なぜかはめ込む手が追いつかない。
まぁ、そんなものか。
結局、今日も夜は更ける。
気まぐれに、少しずつズレながら。
朝。というには遅すぎる、昼手前。通勤ラッシュと無縁な私は、喧騒は過ぎ去り、人の流れは緩やかになってはいるものの、やはり行き交う人は多いターミナル駅構内を、待ち合わせの場所に間に合う様にと足早に歩いていた。と、床に目をやると、そこにはティファニーブルーの手袋が二つ、少し離れて転がっていた。
片方は柱の陰に寄り添うように、もう片方は改札に向かう人の波の端にぽつんと。まるで互いを探しているかのように、微妙な距離を保っている。誰が落としたのだろう。元々一緒に落ちたのが離れてしまったのか、それとも時間差で落ちたのか。
私は立ち止まり、手袋を見つめた。その鮮やかなブルーは、駅の無機質な床の上でひときわ目立ち、まるで荒野に咲いた小さな青いバラのようだった。拾い上げて駅員に届けるべきか、それともこのまま通り過ぎるべきか。一瞬迷ったが、結局何もできずに足早にその場を離れた。
後ろ髪を引かれる思いで振り返ると、手袋は相変わらず静かに佇んでこちらを見ていた。
たぶんそのうち、清掃員がやってきて、何のためらいもなくそれをつまみ上げ、ごみ袋の中へと消えていくのだろう。そんなために生まれてきたわけじゃないだろうに。妙に切ない気持ちになる。
元々はブティックに綺麗に並べられていたのだろう。いや、それは私の勝手な理想で、今時はネットでポチっただけなのかもしれない。
いずれにしても、綺麗な状態で持ち主の手元にあったであろうその手袋は、最後に誰かの手に触れられることもなく、ただの「ゴミ」として処理されていく運命なのだろう。
駅を出ると、空はどこまでも青く、まるで手袋の色が空に放たれたようだった。私はふと、あの手袋の持ち主のことを考えた。彼女は今、手袋をなくしたことに気づいているだろうか。それとも、まだポケットの中の空間に気づいてさえいないのだろうか。
街角を曲がり、こちらに向かって手を降る待ち人に笑顔を作って、私は自分の手袋を握りしめた。その温もりが、ふと、あのティファニーブルーの手袋の孤独を思い出させた。
誰かの忘れ物は、いつか誰かの記憶の中で、静かに色褪せていく。それでも、あの一瞬の記憶は、私の中で小さな物語として。
まだ呼吸をしている。
朝。というにはまたも遅すぎる時間。窓の外は、もう昼の光でいっぱいだった。
10連休真っ只中。特別な予定もなく、目覚ましもかけず、ただ自然に目が覚めるに任せたら、この時間だった。
シルクで包んでトゥルトゥルの髪を、手櫛する指で感じながら、いつもの自己満タイムを満喫。そしてカーテンを開けると、ベランダの手すりに小さな鳥が一羽。スズメよりもすこし大きな。名前も知らない鳥。
私に気づくと、彼は慌てるふうもなく、くるりと方向を変えた。そして、はらりと何かを落としていった。
それは一枚の、白い花びらだった。
こんな高いところまで、30階以上、どこかの風に乗ってやってきたのか。あるいは、彼?自身がくわえてきたのか。はたまた彼の羽毛に絡まっていたのかわからない。ただ、ベランダの床に、そっと一片の白い欠片が横たわっている。
拾い上げようと手を伸ばしたけれど、そよいだ風にふわりと持ち上げられ、花びらはひとりでに踊るように回った。まるで誰かの忘れたカーテンコールのように、静かに。
私は手を止めた。何かを掴もうとするときほど、かえって逃げていくものもある。
ベランダの向こうには、浮かれている様で、飛び石の平日と言う、祝日でも平日でもない微妙な町の色と、ただ春を呑気にまとった空の青が重なっていた。
私はそのまま、ひととき、何も考えずに春の空気を胸に溜めた。
コーヒーを淹れたのはそれからだ。
すこし冷えたベランダの椅子に腰かけ、ぬるい春の空気を飲みこみながら、私は思う。
いや。何も思わない。
不意に朝の音楽で私のライブラリからピックアップしてBGMをかけていたスピーカーからカッチーニのアヴェマリアが流れ出した。
本来はカッチーニ作曲作品では無い「偽作」であるにも関わらず「カッチーニのアヴェマリア」として知られたという、いわく付きの楽曲。
しかしながらそんな枝葉末節、どうでも良い、荘厳で美しい空気を浄化する様な名曲。歌っているのはスラヴァかな?
それもどうでも良い。そもそもこの春の雰囲気とも案外ミスマッチだし。
そう。そもそもこの曲の様に、楽曲が素晴らしければ作曲家のネームバリューはどうでも良い。
ついでに誰が歌おうが、どんなシチュエーションでかかろうがもどうだって良い。
この文章にオチがつかなくたってね。
朝。というよりもう、ほとんど昼。
起きたと言うより、まるで私を責めるように差し込む、カーテンの隙間から漏れる僅かな陽光に起こされた。
それでも起き上がる気にはなれず、ベッドの中でウダウダ。
ウダウダってなんだろ?寝起きの頭で考えても答えなどない。
ウダウダの後はダラダラとネットスーパーの注文画面を眺めて、なんとなくアイスカフェオレを頼んだ。
届いた頃には、もう午後になっていた。
玄関先に出て、紙袋を受け取る。
そこに、ひとつ、細い白いものがひっかかっていた。
ストローだった。
本来なら、カフェオレの紙パックに同梱されるはずのそれが、どういうわけか袋の外側にぺたりと貼りついていた。
しかも、小さなゴミみたいに半分つぶれて。
私はそれをそっと剥がして、指先で撫でた。
乾いたプラスチックの感触。折れ癖のついたストローは、どこか情けなく、それでも妙に生きものめいていた。
こういう小さな「ズレ」は、きっと誰のせいでもないのだろう。
倉庫で?トラックで?配達員さんの手元で?
誰にも気づかれず、ひとりだけ旅をしてきたみたいなストロー。
私はそのままそれを使った。
ぐい、とカフェオレに挿す。すこし斜めになったけれど、まあいいか、と思った。
窓の外は、まだ春の途中。
まっすぐじゃないことを、今日は許せる気がした。




































