下巻を読むべきか｜掲示板スレッド

今は、ハンドルネームをくやしいなにしなくてもよいのですが＾＾

今、読み終えました。

「悪人」

確かに、下巻の真ん中くらいからは、ぐいぐいぐいと引き込まれていきまして、上巻でやめなくてよかったと思いました。

読み応えのあるものでした。

映画の悪人はどんなだったろう？今度レンタルビデオ店で借りてみようかなと思えるほどに。

ただ、最後はせつなくなってしまいました。

登場人物の誰の立場になってみても。

とてもせつない・・・。

話がいきなり変わりますが、この本を読んでいたら、なぜか東野圭吾さんの「さまよう刃」が思い出されました。

もう読まれましたか？

きっとこれも深い余韻を残す本だとお感じになられると思います。

まだでしたら、ぜひ読んでみてくださいね。

上巻はつまらないけれど下巻で引き込まれる、といえば村上春樹の1Q84がそうじゃありませんでした?
1と2を読んで、ファンだったし、高かったのになあ・・・と、がっくりうなだれていたところ、3で号泣!! すごくよかった!!
河合隼雄さんにも読んでいただきたかったと思った次第でございます。

「悪人」、映画も傑作です。
原作者の吉田修一が脚本を手掛けていますので、原作の静かでもの淋しい文体、
登場人物たちの切ない思いがキチンと反映されています。
深津絵里が賞とりましたけど、妻夫木聡もとっても良いです。泣けます。
監督は「フラガール」を撮った人です。

くやしいな様
気に入って戴けたようでよかったです。
私も本を読み終えた後、思わず映画のＨＰを見にいきました。
結局映画は観る機会を逸してしまったのですがそのうちにぜひ、と思っています。

「さまよう刃」、私も読みました。
あの作品も切ないですよね。途中、深い憤りを感じるのに読み終えた後はそれ以上に切なく、やるせない。
東野圭吾さんでは｢容疑者Ｘの献身」も切ないながらも素敵な作品ですよね。

他に読み終えた後に切なく、人の心の暗さがおそろしくなってしまったのは
宮部みゆきさんの｢模倣犯｣｢楽園」です。しばらく茫然自失の体でした。


｢悪人｣大好きな本なのに身近に読んだ人がいなくて、さすがにまだ子どもにも薦められないし
どなたかと感想を語り合いたいと思っていたのでうれしいです。


緑陰様のお母さま、子育てを終え、さまざまな経験を積まれた方だとさらに深く感じ入るところがあるのでしょうね。


「ＩＱ８４」、恥ずかしながらあっという間に脱落してしまいました・・・。
若い頃は心地よく感じたあの文体、今の私には味わう心のゆとりが無かったようです。
でも、次に機会が訪れたらなんとか３まで、読んでみたいと思います。

映画｢悪人｣、公開当時も大好評でしたよね。
深津さんはイメージできるのですが妻夫木さんは普段の印象とまるで違う役柄。
新境地をひらかれたという感じでしょうか。
「フラガール」は大好きな映画です。同じ監督さんなのですね。
観てみたい気持ちが高まりました！


余談ですが…｢悪人」がこんなに素晴らしかった吉田修一さん、他にお薦めの作品ってありますか？
｢パーク・ライフ」「春、バーニーズで」など読んでみたのですが雰囲気ががらっと違ってピンと来なくて。
重めの作品ばかりではなく、基本的には読んだ後に心があたたかくなるようなお話も好きなので
｢悪人｣とは雰囲気の違うお話でも｢これがおススメ！｣を教えていただけるとうれしいです。

やや重めでオススメとはいえませんが、私は「長崎乱楽坂」と「さよなら渓谷」が好きです。
吉田修一、女性誌で連載されることも多いので都会的なコジャレたイメージがありますが、
どこかしら純文学の香りがします。苦悩する文学青年の匂いがする。
「長崎乱楽坂」はちょっと中上健次を思わせます。

村上春樹はなんだかんだで全部読んでますけど、｢ノルウェイの森｣以降、
なんかもういいや、って感じです。 ファンの方、ごめんなさい。

ノルウェイの森、すごく不思議なノスタルジックな気分にさせてくれる
一冊でしたね。私も大好きでした。

村上春樹さんの「海辺のカフカ」は読まれましたか？
ノルウェイの森の作品で感じたような世界に惹きこまれます。
久々にどっぷり村上ワールドに浸かりましたよ。

失礼しました、全部読まれたっておっしゃっていますね。

「悪人」、再読終了しました。
結末がわかっていても、いえわかっているからなお、切なかったです。

立秋さま　おススメ、ありがとうございます。
どちらも読みごたえがありそうですね。さっそく書店に行ってみます。


｢ノルウェイの森｣私も好きでした。
あらためてあらずじをなぞってみるとどこが好きだったとも挙げられないのですが
やはりその世界に｢どっぷり浸れる」ところが好きだったのかな。