将来の選択肢が広がる学部合同説明会
「トヨタは、オワコン」説、5年後の検証
>投稿者: プラレールを製造し続けたいの? (ID:7MnTKqBBUZc)
投稿日時:2021年 09月 30日 20:21
この書き込みは金融リテラシー?さん (ID: LlWtaSWRIlA) への返信です
全部EVにしたらトヨタのグループ会社を含めて職員三分の二は要らなくなる。
だから必死に水素に力を入れてる。
先日の耐久レースで水素エンジンの車を作って走らせたのも実際は、雇用の問題だと思われる。
でもね中国の今年のEV販売台数予測は250~300万台らしい。
来年には日本国内の総販売台数も超えるでしょう。
中国、アメリカやEUはEVや自動運転やAIシフト。
EVシフトの自動車ショーも日本だけが出店できず、今後は日本車の市場は国内だけになる。
ただどんどん海外のEVが日本国内に浸透して中国車も日本で走る日が来るでしょう中国車が日本に来たら一瞬で日本メーカーは倒産するでしょ。
中国メーカーは数千社あり、バラエティ飛んでるし価格で完敗で手も足もでないでしょうね。
日本を捨てないとだめ。リストラができなければだめ。
できなければ市場から評価されない。
自動車はプラレールのようになるんだから。ただの道具。おもちゃ。
道具やおもちゃをコントロールする側に回らなければ下請けになるだけ。
あれから5年。
せっかくなので、当時の予測を2026年のデータで一つずつ検証してみましょう。
①「トヨタはEV化で社員の3分の2が不要になる」
→ 実際にどうなったのか。
②「水素に力を入れるのは雇用維持のため」
→ 本当にそうだったのか。
③「中国EVが日本の総販売台数を超える」
→ 5年後、実際どうなったのか。
④「日本車の市場は国内だけになる」
→ トヨタの世界販売はどうなったのか。
⑤「中国車が日本に来れば、日本メーカーは一瞬で倒産する」
→ 中国メーカーが日本に進出した現在、実際に何が起きているのか。
⑥「中国メーカーは価格で完勝し、日本メーカーは手も足も出ない」
→ 実際の販売台数・市場シェアはどうなっているのか。
⑦「リストラできなければ市場から評価されない」
→ その後の自動車メーカーの業績・企業価値はどう推移したのか。
⑧「自動車はプラレールのような、ただの道具・おもちゃになる」
→ 2026年の自動車産業は、本当にそうなったのか。
さて、5年前の「こうなる」は、どこまで現実になったのでしょうか。
2021年の投稿を、2026年のデータで答え合わせしてみます。
一方で、当時から「トヨタはオワコンではない」と考え、トヨタのマルチパスウェイ戦略に注目していた人たちもいました。
同じ時代、同じ情報を見ながら、なぜここまで見方が分かれたのでしょうか。
その差は、いったい何だったのでしょうか。
①「トヨタはEV化で社員の3分の2が不要になる」
→ そうはならなかった。
5年後の2026年、トヨタは依然として世界首位級の自動車メーカー。
2025年のトヨタ・ダイハツ・日野のグループ世界販売は約1,130万台。2026年3月期のトヨタ・レクサス販売も約1,048万台で、電動車は約504万台に達した。
「EV化=トヨタの社員の3分の2が不要になる」という予測は、少なくとも2026年までの実績では確認できない。
むしろトヨタは、HEVを中心に電動化を拡大しながら、世界販売を維持・拡大している。
【結論】
プラレール主張者の予測
→ EV化で大幅な雇用不要化
5年後の実績
→ 世界販売を維持・拡大。連結従業員数も約39万人。
少なくとも「社員の3分の2が不要になる」という予測は、現実になっていない。
②「水素に力を入れるのは雇用維持のため」
→ ここも、トヨタの開発の歴史を見てみると、少し面白いことが分かります。
トヨタ公式の沿革によると、
1992年:EV開発部を設置
1992年:「タウンエース バン EV」を販売開始
1993年:「クラウン マジェスタ EV」を東京都に納入
1995年:「RAV4 EV」のモニタープログラム開始
1996年:「RAV4 EV」を発売
一方、1990年代初頭から将来の燃費向上を検討し、当時の電池性能や容量などの技術的制約を踏まえて、ガソリンエンジン+モーターのHVも開発。
1993年に始まったG21プロジェクトは、当初はエンジン効率向上を目指していましたが、1994年にはHVを採用する方向へ。
そして1997年、初代プリウスを発売。
つまり、
「トヨタはEVを作れなかったからHVに逃げた」
という単純な話ではありません。
EVを開発しながら、当時の技術・コスト・航続距離・インフラなどの条件を総合的に考え、HVを現実的な解として量産化した。
ここは、かなり重要です。
そもそも企業は、技術を開発すること自体が目的ではありません。
その時点で、
「どの技術を」
「どの市場に」
「どのコストで」
「どう事業化するか」
を判断し、利益を上げ、事業を継続していくことが目的です。
トヨタはEV、HV、FCV、水素エンジンなど複数の技術を並行して開発し、その時々の技術・市場・インフラの条件を見ながら事業化してきた。
したがって、
「水素に力を入れる=EV化を避けて雇用を守るため」
と単純化するだけでは、トヨタの技術戦略全体をみていないのだと思います。
【結論】
プラレール主張者の予測
→「トヨタは雇用維持のために水素に力を入れている」
2026年から振り返ると
→ トヨタはそもそも1990年代からEVも開発しており、HV・EV・FCVなど複数の選択肢を並行して開発してきた。
「作れないから作らない」のか。
「作れるけれど、現時点では別の技術を事業化する」のか。
この違いを区別しないと、自動車メーカーの戦略は見誤ります。
③「中国EVが日本の総販売台数を超える」
→ 5年後、どうなったのか。
まず、中国国内のEV市場そのものは大きく成長した。
とはいえ、
「中国国内のEV販売台数が伸びる」
と
「中国EVが日本の総販売台数を超える」
は、全く別の予測。
2026年現在、中国メーカーの日本進出は進んでいるものの、日本市場を席巻する状況にはなっていない。
例えばBYDは日本で販売を伸ばしているが、2025年の日本販売は約3,742台。
一方、2025年の日本の新車販売は約456.6万台。
つまり、BYDの販売台数は日本の新車販売全体の約0.08%にとどまる。
中国メーカーの日本進出は確かに始まっている。
しかし、2026年時点で「中国EVが日本の総販売台数を超える」という状況とは、数字の上では大きな隔たりがある。
【結論】
プラレール主張者の予測
→ 中国EVが急成長し、やがて日本の総販売台数を超える。
2026年の実績
→ 中国国内のEV市場は大幅に成長。
→ 中国メーカーの日本進出も始まった。
→ しかし、日本市場への浸透はまだ限定的。
→ 「中国EVが日本の総販売台数を超える」という予測は、2026年時点では実現していない。
④「日本車の市場は国内だけになる」
→ 5年後、トヨタの世界販売はどうなったのか。
結論から言えば、これも現実にはなっていない。
2025年のトヨタ・レクサスの世界販売は約1,050万台で過去最高。
ダイハツ・日野を含むグループ全体では約1,130万台となり、6年連続で世界販売首位だった。
「日本車の市場は国内だけになる」という予測とは、かなり違う結果になっている。
しかも、面白いのはEV市場。
例えばデンマークは、2025年の新車販売に占めるBEVの割合が約68.5%。かなりEV化が進んだ市場です。
そのデンマークで、トヨタのBEV「bZ4X」が販売を大きく伸ばし、ベストセラーとなる局面も出ている。
つまり、
「EVシフトが進む」
↓
「トヨタはEVが弱い」
↓
「だから海外市場から消える」
という単純な話にはなっていない。
トヨタはHEVだけでなく、BEVも販売しており、市場ごとの需要に応じて複数のパワートレインを展開している。
【結論】
プラレール主張者の予測
→ 日本車の市場は国内だけになる。
2026年時点の実績
→ トヨタ・レクサスの世界販売は約1,050万台。
→ グループ全体では約1,130万台。
→ 6年連続で世界販売首位。
→ さらに、EV比率の高い欧州市場でもトヨタのBEVが販売を伸ばしている。
「日本車の市場は国内だけになる」という予測は、少なくともトヨタについては実現していない。
むしろここで考えるべきなのは、
「EV化するか、しないか」
だけではなく、
「各市場の条件に合わせて、どの技術を商品として成立させるか」
当時も、ここを理解できなかった人たちが、
「トヨタはオワコン」という説を、まるで念仏のように唱えていた。
5年後、実際の数字を見てみると、どうだったのか。
だからこそ、予測は「言った・言わない」ではなく、実績で検証してみる必要がある。
⑤「中国車が日本に来れば、日本メーカーは一瞬で倒産する」
→ 中国メーカーが日本に進出した現在、実際に何が起きているのか。
これは、かなり検証しやすい予測です。
実際、中国メーカーは日本市場に進出しています。
代表例がBYD。
2025年の日本での乗用車販売は3,742台で、前年比68%増。
日本市場で販売を伸ばしていること自体は事実です。
では、その結果、
「日本メーカーが一瞬で倒産した」
のでしょうか?
少なくとも、そうはなっていません。
ここで重要なのは、
「中国メーカーが日本に進出する」
↓
「中国車が日本で販売を伸ばす」
↓
「日本メーカーが競争にさらされる」
ことと、
「日本メーカーが一瞬で倒産する」
ことは、まったく別の話だということ。
中国メーカーの技術力や価格競争力を過小評価する必要はありませんし、中国メーカーが実際に日本市場へ入り、販売網を広げていることは、きちんと見るべきでしょう。
そのうえで、5年前の予測と2026年の実績を比べる。
【結論】
プラレール主張者の予測
→ 中国車が日本に来れば、日本メーカーは一瞬で倒産する。
実績
→ 中国メーカーは日本市場に進出。
→ BYDも販売を伸ばしている。
→ しかし、日本メーカーが一瞬で倒産する状況にはなっていない。
「中国メーカーの進出」と
「日本メーカーの倒産」を、
なぜ一足飛びに結びつけたのでしょうか。
ここも、予測と現実を数字で検証してみたいところです。
⑥「中国メーカーは価格で完勝し、日本メーカーは手も足も出ない」
→ 実際の販売台数・市場シェアはどうなっているのか。
2025年の中国乗用車市場では、中国ブランドのシェアが70%を超えている。
中国国内では、確かに日本メーカーを含む海外メーカーがシェアを落としている。
では、日本市場ではどうか。
代表例のBYDは、2025年の日本で3,742台を販売し、前年比68%増。
確実に販売を伸ばしている。
しかし、日本の新車市場全体は約457万台。
BYDのシェアは0.1%未満にとどまる。
つまり、
「中国メーカーが世界で急成長している」
→ これは事実。
「中国メーカーが日本市場でも販売を伸ばしている」
→ これも事実。
しかし、
「価格で完勝」
↓
「日本メーカーは手も足も出ない」
↓
「日本メーカーが日本市場から駆逐される」
となっているわけではない。
むしろ、ここで見るべきなのは、
「どの市場で、どのメーカーが、どれだけ売れているのか」。
中国市場では中国メーカーが大きくシェアを伸ばした。
一方、日本市場では中国メーカーの浸透はまだ限定的。
「中国メーカーは強い」という話と、
「日本メーカーは手も足も出ない」という話は、同じではありません。
【結論】
プラレール主張の予測
→ 中国メーカーが価格で完勝し、日本メーカーは手も足も出なくなる。
2026年時点の実績
→ 中国メーカーは中国国内で大きく躍進。
→ 世界市場でも存在感を拡大。
→ 日本市場にも進出し、販売を伸ばしている。
→ しかし、日本市場で日本メーカーを駆逐する状況にはなっていない。
⑦「リストラできなければ市場から評価されない」
→ その後の自動車メーカーの業績・企業価値はどう推移したのか。
これも、5年前の予測と現在の数字を比べてみたい。
「大規模なリストラをしなければ市場から評価されない」
という話だった。
では、その後のトヨタはどうなったのか。
2026年3月期のトヨタは、
売上高 約50.7兆円
営業利益 約3.8兆円。
営業利益は前年より減少したものの、依然として3兆円を超える水準を確保している。
もちろん、現在のトヨタに課題がないわけではない。
特に中国市場では、中国メーカーの台頭によってトヨタのシェアが低下しており、2026年には中国事業の効率化・再編も課題になっている。
つまり、
「リストラしない」
↓
「市場から評価されない」
↓
「業績が悪化する」
↓
「トヨタは終わる」
という単純な結果にはなっていない。
むしろ見るべきなのは、
「何人リストラしたか」
ではなく、
「どの市場で、何を売り、どれだけ利益を生み出したのか」
ではないでしょうか。
【結論】
プラレール主張者の予測
→ リストラできなければ市場から評価されない。
2026年時点
→ トヨタは巨額の利益を確保している。
→ 一方、中国市場などでは明確な課題も出ている。
→ 「リストラしなかったから市場から評価されなかった」という単純な結果にはなっていない。
ここも、企業評価を「リストラしたかどうか」という一つの指標だけで判断してよかったのか、実績で検証してみたい。






























