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【3246344】認知症、難しい「排泄ケア」 

投稿者: 言うは易く行うは難し   (ID:8kNv0kQbJsg) 投稿日時:2014年 01月 19日 11:05

認知症の人の排泄誘導のヒント(産経新聞)

 認知症の人のケアで難しいとされるのが排泄(はいせつ)ケア。ときには、オムツをはぎ取る、垂れ流すなどの悩みも聞かれ、在宅を諦める最大の要因と言えそうだ。一方で、高齢者の入居施設や特別養護老人ホームなどではオムツを極力減らすのが最近の傾向。プロが行う「事前ケアの技」を聞いた。

 昼食が済み、入居者らが食堂でテレビを見ていた午後2時半。東京都品川区にある「ケアホーム西大井こうほうえん」で、スタッフらは時計を確認すると、認知症で要介護3の高齢者に耳元で声をかけた。

 「トイレに行く?」

 同意した高齢者の両手を取ると、ゆっくり立ってもらい、トイレまで両手を引き、無事、個室に誘導した。

 「ケアホーム西大井」は介護サービスがパッケージになった「サービス付き高齢者向け住宅」。入居者48人全員が介護保険の対象で、うち34人には何らかのトイレ介助が必要。個々人のタイミングを把握し、時間を見計らってトイレに誘い、排泄介助をする。最重度の要介護5の人も例外ではない。

 看護師で施設長の田中とも江さんは特別養護老人ホームでの経験もあり、「施設の質は排泄で決まる」が持論。身動きできない厚いオムツをつける施設や、スタッフが定時にカートでオムツ交換に回る施設は「ダメな施設」と言い切る。

 ケアする人が最もダメージを受けるのが、認知症の人が自身の尿や便を触る弄便(ろうべん)。だが田中さんは、(1)状態の悪い便が出ている(2)オムツに頼り、適切なトイレ誘導ができていない-を原因に挙げる。「状態の悪い便はお尻につくし、オムツがつけっぱなしだと認知症の人は気持ちが悪くて触る。状態が悪いと便をふきとるのも大変だが、認知症の人は、『じっとしててね』と言われても、なぜお尻を出していなければならないのか、なぜお尻に触られるのか分からない。だから嫌がる。それを抑えつけるから暴れる、悪循環です」。その結果、認知症の人は「困った人」「汚い人」になってしまう。

 オムツやパッドの中で排泄すると、感染症の元にもなるので、排泄を失敗させない、汚れ物を出さない「事前のケア」が大切だ。

 田中さんは3つの鍵を挙げる。1つは「膀胱(ぼうこう)の見える化」。同ホームでは、小型の膀胱内尿量測定器「ゆりりん」を入居時などにつけてもらい、個々の排泄サイクルを把握する。特に、夜のサイクルを知るのが重要。起こす時間を知るためだ。

 2つめは、良い便を作ること。下剤は便の状態が悪くなる。「バナナ便」を出すために、水分を1日に1500ミリリットル、食物繊維を15~16ミリグラム取る。食事で不足する場合は、市販の食物繊維「サンファイバー」(通販などで購入可能)を足す。

 3つめは寝かせきりにしないこと。起こさないと関節の動きが悪くなる「拘縮」が進むし、活動量が少ないと、トイレで踏ん張れる力が出ないためだ。「とにかく、ベッドから出すこと。縁側に行けば光を浴びることができるし、近所の人が声をかけてくるかもしれない。地域との関わりは縁側からです」

 ■良い循環で本人に落ち着き 

 田中さんに家でできる排泄誘導のヒントを聞いた。まずは、サインのキャッチ。「認知症の人は尿意がない」などとされるが、田中さんは「尿意はあるが、うまく伝えられないだけ」と言う。

 オムツやパッドを使っている場合はまず、尿量をキッチンばかりなどで量る。未使用オムツの重量は差し引く。トイレでオムツを外した直後に出ることも多い。その分も量るには、市販の採尿容器「ユーリパン」が便利だという。一日の尿量を記録すると、多い時間帯が分かるので、その少し前にトイレに誘う。

 トイレに誘っても、「行かない」「今はいい」という高齢者も多い。立ち上がってもらうために、「『ちょっとおつきあいしてください』など、その気になる言葉で誘う」(田中さん)。

 便座に座ったら20分程度は待ちたい。だが、しびれるし、疲れるし、今の時期は寒い。そうならないよう、市販のソフト便座や台などを用意して快適にする。

 尿量を量る作業は大変そうだ。田中さんは「そんなことまでしていられない、とよく言われるが、オムツのために介護が大変になっている面もある。オムツが外れると介護が楽になるし、排泄が落ち着くと本人も落ち着く。食事量も進み、良い循環になる。要介護4でも5でもトイレに行けないことはない。施設だから、在宅だからできないこともない」と言う。

 家でタイミングがつかめたら、デイサービス(通所介護)やショートステイ(短期入所)でも良い状態を継続したい。ケアマネジャーに排泄介助をケアプランに盛り込んでもらい、「○時頃に声をかけてトイレに誘導してください」と伝えるよう、田中さんはアドバイスしている。

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  1. 【3246379】 投稿者: 確かに  (ID:cJulRcnTLWw) 投稿日時:2014年 01月 19日 11:23

    トイレを済ませたばかりなのに、頻繁にトイレに行きたがる。
    トイレに誘導したくても、今は行きたくない。と言い張る。

    本人の気持ちがそうなんだから、仕方ない。

    失敗するのを恐れて、何度もトイレに行く人もいれば、トイレの失敗をすっかり忘れてしまい今、尿意便意が無いのになぜトイレにいかなければならないのかと怒る人もいるでしょう。

    施設入居の義母のパンツの汚れが(+)になっています。
    上手く誘導するのは、なかなか難しいようです。

  2. 【3246414】 投稿者: コピペ  (ID:tOmBgj3ZgmU) 投稿日時:2014年 01月 19日 11:46

    他のサイトの内容を完全にコピペするのは、犯罪ですよ。出典を出していてもグレー。

    出典を明らかにした上で、出典にあるおおまかな内容を紹介して、さらに自分の意見を付け加える。
    それが、最低限必要。

    もちろん、スレ主さんが産経新聞に、コピペしてどのサイトに載せるという確認を取っているのであれば別です。
    それならば、その旨を書いて投稿されればいいと思います。

  3. 【3247201】 投稿者: 確かに  (ID:cJulRcnTLWw) 投稿日時:2014年 01月 19日 21:52

    ごっそりコピペは、違法です。
    でも、介護に悩む人にとっては重要な問題です。
    コピペさんは、介護経験がおありでしょうか?

    私は、スレ主さんのHN「言うは易く行うは難し」に共感しました。

  4. 【3247227】 投稿者: 共感  (ID:2L5Hmsex9Cc) 投稿日時:2014年 01月 19日 22:04

    子どものトイレトレーニングも難しいのに
    老人相手じゃあなおさら。。

  5. 【3247242】 投稿者: 一人では無理です  (ID:YTDCgxeye4I) 投稿日時:2014年 01月 19日 22:16

    こうほうえんに縁のあるものですが、これは看護師・介護士・理学療法士・栄養士ほか多数の職種が連携し合い、
    各職種がその意義を理解していればこそできることです。
    家庭で介護者ひとりが行えるものではありません。
    老親のおむつが外れないのはヨメのせいだなんて決して思わないでくださいね。

  6. 【3247292】 投稿者: 一人では無理です。  (ID:YTDCgxeye4I) 投稿日時:2014年 01月 19日 22:47

    あ、「家庭でもできないものではない」との趣旨でしたね、記事。
    家族全員本気になって、ケアマネやヘルパーも巻き込めばできるかな。
    なにしろ最初は4~5日(できれば1週間くらい)、24時間尿量と摂取した水分量を記録しますから交代要員は必須です。
    季節によっても尿量は変わってきます。

    そこまでできない場合、起床直後や食後本人が立ち上がった際など要所要所で誘導をかけてみるだけでも成功率は上がります。
    そこは育児と変わりませんね。

  7. 【3247326】 投稿者: 確かに  (ID:cJulRcnTLWw) 投稿日時:2014年 01月 19日 23:09

    排泄パターンがわかっていても、本人の気持ちが添わないと難しいのです。
    介護の難しさは、そこにあります。
    排泄だけの問題ではないのですよね。
    排泄が無くても、トイレで済ませたと言うこともあります。
    パターン通りに排泄するのは、正常な人でも難しいことです。

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