12/1入試｜掲示板スレッド

第一志望者を優遇し、他より早く囲ってしまえという受験日程の設定、これは中高受験では本来、弱者が取る戦略ですね。

それを東邦が採用するとなると、東邦の第一志望者にとっては受験機会が増えて喜ばしいことですが、広い視点で見るとどうでしょうか。その昔は渋幕、市川を従えた名門の没落ぶりを示すエピソードのようで、少々寂しく思います。

入学してくる生徒のレベルで市川学園に離されつつあるなかで、東邦がこれ以上の衰退を食い止めるには、もっと構造的な教育改革が必要ではないでしょうか。「自分探し」「自然体」も結構ですが、現状それで進学実績を上げたり、優秀な生徒を取り戻すのは厳しいように思われます。

渋幕は今もそうだけど、創立当初から全く従ってなかったし県に楯突いて批判されながらも我が道を突き進んでたよ。

批判やdisるのは誰でもできるからね。どこもそうだけど進学実績だけを上げようとしてるわけではないだろうし。

それは渋幕が弱者だった時代の話。
今の東邦は弱者なのですか？

そうなんじゃないですか？少なくとも当時より。

大学入試も推薦の時代。

Ｑ．何故一志制度を批判する人がいるのか

Ａ.千葉の私学協の各校が1/20を入試解禁日と決めた申し合わせを逸脱し、一部の優秀な生徒を青田買いし囲い込むことを快く思っていないから。でも一志制度は学校にとても受験生にとても旨味のあることなので余計なお節介だと思われている。


Ｑ.逸脱しているというが一志制度は私学協も許容し同協会の日程表にも出ているので問題ないのでは。

Ａ．私学協の表を見ると「推薦」と分類されており、本来は小学校長の推薦に伴う入試とされていた。高校入試の単願（公立を受けないことを条件に入試で優遇される制度）と同じ様な立て付けだった。
それが『自薦』も入り今の一志制度が始まる前提となった。

問題なのは、昭和秀英がそれまであった面接を外しペーパーテストだけにしていまい、1月の解禁日以降の一般入試と全く同じ試験にしてしまったこと。他の学校は面接や作文、適性試験、小学校長の推薦書の添付など色々一般入試と区別している、
そこで一志制度が入試解禁日を有名無実化していると非難されることになった。こんなことは東京、神奈川、大阪、京都など私立中が受験の先進都府県では見られない。せいぜい帰国子女入試があるくらい（それでも聖光の帰国入試は基準が緩く青田買いと謗る声が一部あるし、江戸女も嘗て帰国入試で海外生活０でも受験可とし協定に風穴を開けようとしたが批判され止めた）。


Ｑ．それなら何故推薦入試制度が残っているのか

Ａ．公立王国の千葉では私立中の多くが生徒確保に苦労しており、それを救済する目的で青田買いによる囲い込みを残さざるを得ない。実際私学協のＨＰの表を見れば分るが、推薦入試実施校の殆どが倍率1倍台（それも限りなく1倍に近い）、偏差値30～40台である。

因みに、倍率が2倍を超え偏差値が50を超える学校は昭和秀英と国府台女子のみ（特に昭和秀英は倍率10倍超、偏差値60に近い中堅難関校）。
実際、昭和秀英もスタート時は偏差値40台で生徒集めにも苦労した。このため12月の入試も必要だったかもしれない。それが難関校化し生徒集めに苦労しなくなっても既得権として手放さなかった。
東邦の場合は、そういった事情すらないのに一志制度を取り入れたことで余計疑問視する声が出ている。


Ｑ．何故東邦は一志制度を導入したのか

Ａ．東邦の教育方針に賛同し東邦への進学を熱望する生徒に機会を与えたいというもの。でもそれなら1/23以降に実施すれば良いのに、それだと1/20からの3連荘で不合格だった受験生しか来ないので前倒ししたと考えられる。つまり、上記導入理由は建前で本音は別の所にあると推定される。

高入廃止で中学定員を増やしたいが、それをそのまま1/21の定員増につなげると、1/21入試の合格ラインが下がり結果偏差値が下がる。
加えて現時点で昭和秀英より偏差値で勝っているので、昭和秀英の一志志願者の内、優秀な受験生を呼び込むことも期待できる。


Ｑ．一志入試は何故学校にメリットがあるのか

Ａ．市川、東邦、昭和秀英は偏差値が近い。また、渋幕も入れた千葉私学４強と他校との懸隔が激しいため、千葉の私立中志願者はこの４校の何処かに入ることを目標にせざるを得ない。浪人の無い中学入試なので冒険を避け手堅く合格を狙いに行く家庭が一定数存在する。そういった受験生の中から優秀な子だけをライバル校に先駆け囲い込める一志制度は魅力的なものになっている。

だから、４強最下位の昭和秀英は一志制度を止めなかった（一志入試の定員は減らしたけど）。そして４強二番手グループながら市川に大学合格実績で見劣りし、偏差値的に差をつけられ単独３位になりつつある東邦が今回導入した。


Ｑ．一志制度に合格したら絶対進学しないといけないか、入学しなかったらどんなペナルティがあるか

Ａ．確約書を出す以上進学すべきながら強制は出来ない。マリッジブルーで婚約破棄を言い出しても結婚を強制できないのと同じ。
勿論、学校が蒙る損失を補填する義務が生じるが、両校とも1月2月の入試で幾らでも合格者を追加できるので実損はない。寧ろ学納金を没収出来るので学校にとっても悪くない話。

直接迷惑を蒙るのは、若しその子が受けなければ受かっていた受験生ただ一人。

入学しなかったらその小学校から来年以降一志入試を受けられない、というのも有得ない。何故なら、約束を破った人とペナルティを受ける人が異なることになるので、ペナルティを科す正当性が無いから。
第一、成績証明書や内申書が必要な高校、大学入試と違い中学入試はせいぜい通知表のコピー添付位で済まされてしまうので、小学校としてもその子の他校受験を阻止する術が無い。だから小学校に管理責任を問えないので、辞退者を出した小学校から来年以降の一志入試受験資格を剥奪する根拠がない。


Ｑ．実際昭和秀英で一志辞退者はいるのか

Ａ．学校は公表していないが少なからず居ると推定される。昭和秀英の過去スレにもあったが、数年前昭和秀英は一志の定員を５人減らしたことがあり、この５人が辞退者の平均値ではないかという意見がある。
東邦の一志参入でこの傾向に拍車がかかるものと思われる。


Ｑ．東邦の一志制度導入で被害を蒙る学校は何処か

Ａ．第一に昭和秀英。上位層は東邦に持っていかれる可能性がある。ただ、今年難関私大で東邦は昭和秀英の後塵を拝している。東邦の目論見どおり上位層だけ東邦にシフトするかは微妙なところ。特に、理系が苦手な女子は東邦を忌避し昭和秀英を受ける可能性が高い（東邦の高校女子の制服は公立御三家並みにダサいのでそれも影響するのではないか）。

第二に市川。最近大学合格実績で東邦より目立っており、偏差値的にも差をつけているが、それでも一番競合するので、一志制度で何人か東邦に持っていかれる。ただ、一志合格しても辞退する受験生が増えるようなら影響は軽微。

渋幕は大学合格実績で全く東邦を寄せ付けず、影響は全く無い。

東邦が、ここまで本気で秀英をライバル視する日が来るなんて。
正直、驚きです。

憶測より学校に確認するべき。