連載インタビュー 第1回 千葉県立千葉中学校・高校学校
inter-edu's eye
千葉県のみならず全国でも有数の進学公立校として知られる千葉高校が併設型の公立中高一貫を始めて5年目。県内ではわずか2校しかなく、全国で見てもまだ数少ないこともあり、モデル校として数多くの学校関係者が視察に訪れるなど注目を集めている。公立ができる中高一貫の魅力は何か、中高の連携はどのように行われているのか。併設型公立中高一貫の中身に迫った。
【第1回】併設型中高一貫校の特色、魅力とは?
インターエデュ(以下、エデュ):まずは併設型公立中高一貫の魅力を教えてください。
大山副校長:当たり前なのですが、何と言っても一番の魅力は千葉高校に入学できることだと思います。千葉高校は、134年の伝統がありますし、入試倍率も県内で非常に高く人気のある高校です。大学進学率も高く優秀な生徒がそろっている千葉高校に入学できることは一番の魅力です。
もちろん、高校に入学できるからといって中学3年間が中だるみになってはいけません。中学に入ったからといって安心できる学校ではないです。千葉高の伝統を守りつつ、でもそれまでにない活気をプラスαで与えることが大切だと考えています。その刺激が子どもを成長させる良いファクターになると思います。そして中学→高校とうまくつなげていくことが大事だと考えています。
エデュ:実際、千葉中から千葉高に入学した内進生の様子はいかがですか?
大山副校長:良い緊張感を持って入学しているなという印象です。高校に入ったら内進生と外部生が均等にクラスに分かれるので、いい刺激を受けているようです。高校に入ってスイッチを入れ直しているのではないでしょうか。
クラス40人のうち、30人が外部からで、10人が内進生なので、内進生は少数派になります。内進生たちは各中学のトップクラスから入学してくる外部からの生徒を見て刺激を受けているのではないかと思います。
エデュ:中学→高校とうまく連携していくために行っていることはありますか?
大山副校長:高校の先生が中学の授業を持つことがあります。たとえば、体育で柔道を学習する際に高校の先生が指導したのですが、中学生に対してどう接したらよいか、どう伸ばしたらよいか理解している姿が印象的でした。
これは、千葉中が千葉高の伝統を守りながら教育を行っているという土台があり、また、中学と高校の教員が集まり情報を交換しているからだと思います。中学、高校の先生方は良い雰囲気の中でバトンの受け渡しができています。
⇒第2回「『自主・自律』の精神を育む教育環境」
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