千葉県立千葉中学校・高校学校インタビュー

千葉県のみならず全国でも有数の進学公立校として知られる千葉高校が併設型の公立中高一貫を始めて5年目。県内ではわずか2校しかなく、全国で見てもまだ数少ないこともあり、モデル校として数多くの学校関係者が視察に訪れるなど注目を集めている。公立ができる中高一貫の魅力は何か、中高の連携はどのように行われているのか。併設型公立中高一貫の中身に迫った。

エデュ：適性検査に向けてやっておくべきことはありますか？

大山副校長：適性検査には、記述式が多く、単に○×だけでなく部分点もある。その中で大事なのは「自分の言葉で書ける」ことだと思います。点数を取るための対策は難しいけれど、小学6年生が12年間生きてきた中で、体験したことが自分の中できちんと落とし込まれていて、考えることができて、そして自分の言葉で表現できるということが大事だと思います。そうでないと問題を読んで理解をしたとしてもうまく回答が書けないと思います。

今通っている千葉中の生徒たちも適性検査を受けてきただけあって、自分の言葉で表現できる生徒が非常に多いです。この力は、適性検査だけでなく今後社会に出たときも必ず役に立つ力です。

エデュ：家庭ではお子さんとどう関わっていけばよいでしょうか？

大山副校長：適性検査へのアドバイスは難しいのですが、限られた時間の中で深く考える力が必要であると思います。そのためには、ただ単に部屋で勉強しただけでは身に付かないものがたくさんあります。勉強も大事ですが、普段の生活の中での過ごし方が重要になってくると思います。

よりよい経験をするには、場を与えるだけでは難しい。一人ひとりの子どもがどう受け止めているかをご家庭で見てあげて、良い所は伸ばしてあげて、足りない部分があれば気づかせてあげる必要があると思います。

エデュ：最後に保護者の方にメッセージをお願いします。

大山副校長：公立中高一貫や私立校それぞれに特色がたくさんあるので、ご家庭でお子さんをどのように育てたいか、その教育方針に合った学校を選ばれてほしいと思います。そして、千葉中学を良いと思ってくれたらぜひチャレンジしてほしいと思います。